映画大好きそーやさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

セッション(2014年製作の映画)

4.1

『ラ・ラ・ランド』で一斉を風靡した、デイミアン・チャゼルの原点的音楽映画!
本作は、世界的ジャズ・ドラマーを目指す主人公がフレッチャーという1人の鬼教官と出逢うことで、身も体もどんどんと追い込まれてい
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THX-1138 ディレクターズカット(1971年製作の映画)

3.6

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『スター・ウォーズ』でお馴染みのジョージ・ルーカス、渾身のメジャーデビュー作!
キービジュアルから不穏な空気が漂っていましたが、実際の本編も娯楽性の一切を排除したハードなSFものに仕上がっていて驚かさ
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セブン(1995年製作の映画)

4.3

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何度も見返したい傑作サイコスリラーサスペンス!
全編に渡って暗く圧迫感のある画面で構成されており、比喩抜きで精神的な体力をゴッソリ奪われます。
それでも鑑賞したくなってしまうのは、偏に本作特有の黒光り
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.7

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取り憑かれた妄執の行方を描く、没入型登山映画!
圧迫と緊張の先に見える一つの生き様に心震わされる作品でした。
でも、これは「生きる」という行為に付き纏う呪いであり、祝福なのかもしれないとも感じられて、
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.4

大大大大大感動!
ジャズでの成功を夢見る大が成り上がっていく様を描いた傑作音楽映画!
数分おきに泣くレベルで感情を揺さぶられながら、音楽の波に酔いしれ溺れる2時間でした。
鑑賞後のサントラ鬼リピは言う
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彼女と彼女の猫 -Everything Flows-(2016年製作の映画)

3.5

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閉塞的で、温かい世界。
新海誠の一貫したテーマ性が、本作にも色濃く表れていました。
丁寧な描写の積み重ね、生々しいとさえ感じる日常描写の数々には、唸らされるばかりでした。
最後の展開にも一捻りがあって
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.1

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実話を基にした、豪華で力強い傑作ミュージカル映画!
シンプルなストーリーだからこそ、劇中の楽曲群が何よりも輝く作りになっていました。
メロディや歌詞、ダンスシーンにおける画面の構図やダンス自体のクオリ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.8

人類よ、体感せよ!
SF映画における、金字塔的作品の一角。
先鋭的かつ前衛的な作風を保持したままに、人類と地球外生命の接触を壮大かつ象徴的に描き切っていました。
ビジュアル面での突き抜けた個性、ひいて
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

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ミュージカル×タイムリープ×ホラー×スリラー×ミステリー!?
数々のジャンルを横断する、予測不能なジャンルミックス闇鍋映画!
序盤のお洒落な音楽使いや画面作り、夢に満ちたストーリー展開からは一転、欲望
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.2

生きることなく人生を終えたくない。
生物学的に「生きる」という行為はできていても、本質的な「生きる」という行為は果たしてできているだろうか?
「生きる」という行為を自らの人生で探す、思い返すきっかけに
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

4.3

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今や伝説的なクライムサスペンスと名高い、オーシャンズシリーズ記念すべき1作目!
テンポよく展開されていく物語に気付けば魅了され、徐々に出来上がっていくチームの様相に興奮が隠し切れなくなっている私がいま
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.6

富裕層ども、クソ喰らえ!
監督であるリューベン・オストルンドの性格の悪さが滲み出た、悪趣味なブラックコメディ作品。
全編を通してシニカルな笑いに満ちており、人によってはふざけるなと、走って劇場を立ち去
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.3

巨匠クリント・イーストウッドが贈る、テロリズムの真実を映した実話作品!
この作品で驚くべきことと言えば、事件に巻き込まれた本人たちが俳優としてこの映画に出演しているということでしょう。
ただの一般人と
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.2

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不朽の名作、ここにあり!
楽曲、キャラクター、ストーリー、どれを取っても最高でした。
映画の醍醐味が全部詰まっているようにも思えます。
雨の中、タキシード姿でドンが歌い踊るシーンはやはり印象的で、何度
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.0

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異色のジャンルミックス、続編にてタイムリープの核心に迫るSFモノに変化、いや進化を遂げました!
前作とは一転、SF要素が強まった本作ですが、ただのホラーや謎解きにしないことで、あらぬ感動が生まれていま
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メメント(2000年製作の映画)

4.1

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なんだこれ!めっちゃ面白いんですけど!?
なんの前情報も入れなかったので、本作の味という味を存分に摂取することができました。
これから観る人は、初見の衝撃を最大限味わうためにもなんの情報も入れずに観て
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カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

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誰しもが加害者になりうることを、現実的かつ鋭利な視点で描いた傑作ショートフィルム。
「守る」という行為は、一体誰に対して行われていたのか。
主人公は守りたかった。でも、結局守っていたのは自分の方で、男
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.9

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新しい!楽しい!面白い!の3点拍子!
率直に観やすさ満点で、素晴らしい映画でした。
掘り尽くされたジャンル・ホラーにミックスされた、SF的王道のタイムリープ要素が光る本作ですが、人間ドラマとしてもかな
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.1

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中学2年の3学期。
これは何かの始まりでも、終わりでもありません。
一人間の物語においてはなんの節目でもなく、ただの通過点でしかないのです。
でも、だからこそ心は揺れ、だからこそ彼ら彼女らを愛おしく感
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.3

これぞ傑作アニメーション映画!
90分という短い尺の中で、2転3転する映画制作の現場。
創作における、こだわりと妥協。
クリエイター、表現者としてのエゴと苦悩の連続が、観客を一気に物語に引き込んでくれ
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

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何を差し置いても、劇場で観るべき映画だったと、配信で観て後悔した作品です!
冒頭から凄い映画が始まったぞと、全身に電流が走るような感覚がありました。
作品内の空気感が、現実と虚構を行ったり来たりする世
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

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いやぁ、とんでもない傑作が誕生しましたね!
これを劇場で堪能できたことは、何物にも代えがたい快感でした。
とにかく極上のエンターテイメントとして、申し分のない出来です。
細かいことより面白い展開、ド派
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.8

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〈2023/4/25加筆修正〉
ジャズに生きるピアニストと落選続きの女優志望が織りなす、輝かしくも儚いミュージカル映画!
私にとって大切かつ大好きな作品の1つです。
この作品のおかげで映画自体が好きに
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

〈2023/4/18加筆修正①・2023/6/15加筆修正②〉
個人的生涯ベスト映画!(暫定→2024/2/24現在2位)
全てにおいて高水準。
脚本、キャラクター、美術、音楽等々、何をとっても悪いと
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