映画大好きそーやさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズ・ガン節が遺憾なく発揮された、最低で最高なアンチ・ヒーロー映画の傑作!
ハッキリ言いましょう。本作は、万人に受けるために作られた作品では決してありません。
下品さやグロテスクさを代表とする悪
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

映画史に闇を落とした実際の事件を題材に、映画という虚構で真っ向から夢を語ったハリウッドへのラブレター的作品!
クエンティン・タランティーノ監督作で言えば、『パルプ・フィクション』と合わせて2作しか観た
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

言わずと知れたどんでん返し系映画の金字塔!
張り巡らされた伏線に、1周目の鑑賞では七割も気付けなかったのではないでしょうか?
ラスト5分で一気に回収されていく気持ち良さは、恐らく真の初見でしか味わえる
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

4.1

ホーンテッドマンション、2度目の映画化!
不勉強で、エディ・マーフィが主演を務める最初の作品は観られていないのですが、新作のこちらだけを観た私はかなり楽しめました。
兎にも角にも脚本の練られ具合が半端
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アンブリン(1968年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

今や誰もが認める大巨匠、スティーブン・スピルバーグの伝説的処女作!
内容は至ってシンプルな、ヒッチハイカーの刹那的な恋模様を描く青春ロマンスでした。
画面は常に観づらく、物語に没入していくのが難しい本
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ランガスタラム(2018年製作の映画)

3.5

『RRR』ぶりのインド映画、ギリギリ滑り込みました!
『RRR』とは違った面白さをもった作品になっていて、インド映画の奥深さの一端を覗くことができた気がします。
政治や文化の側面が色濃く反映された、社
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おばあちゃんの特別な日(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

せっかくの休日に、孫の面倒を見るよう頼まれたおばあちゃんの話!
個人的には好みな作品でした。
解釈は幾つかできるようになっていて、ただ娯楽作品として消費するも良し、深堀って何を言わんとしたのだろうと考
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ジュニア(2011年製作の映画)

3.8

『RAW〜少女のめざめ〜』や『TITANE/チタン』で一躍名を売った、ジュリア・デュクルノーによる短編映画!
私は出世作となった2作はまだ観られておりませんが、手を出しやすいこちらから鑑賞していくこと
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.5

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笑いあり涙ありの、美しい脚本に酔いしれる大傑作恋愛映画!
序盤から終盤まで無駄なシークエンスが殆どないにも関わらず、物語的な意味づけがチラつかなかったことに驚かされました。
創作であるとわかっていても
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劇場版 天元突破 グレンラガン 紅蓮篇(2008年製作の映画)

3.7

15周年記念のリバイバル上映で鑑賞してきました!
まずは15周年おめでとうございます。
今後も事ある毎に見直すであろう本作を、こうして祝うことができる土壌があって嬉しい限りです。
TVシリーズは観てい
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.2

夏にピッタリの微炭酸系ボーイミーツガール!
ハッキリ言って内容はベタな部分も多いですが、演出面や各所に見られる現代的なアプローチによって、これはこれでいい!と胸を張って言える作品になっていました。
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バービー(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ジェンダーや自分らしさといった、現代的な社会問題をコメディやエンタメを交えつつ、1本の映画としてまとめ上げた規格外の傑作!
初めは観るつもりがなかった本作ですが、徐々に良い評判が回ってくるようになって
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.6

シネマシティの先行試写会で、お先に観させて頂きました!
公開前なので、内容についてはあまり触れませんが、心温まる素敵な映画だったと思います。
表面的な話で言うと、下町の雰囲気作りや、独特な台詞回しで構
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レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

4.3

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他者理解と協調性の意義。
遅ればせながら、LEGO® ムービーシリーズ2作目を鑑賞しました。
前作が私のオールタイム・ベストにも入っている傑作中の傑作だっただけに、鑑賞前はかなり不安でした。
前作を超
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

『SAND LAND』を鑑賞したついでに、こちらも観てみることにしました!
噂には聞いていましたが、サプライズも沢山設けられており、かなり楽しめた作品でした。
ドラゴンボールと言えばのアクション、バト
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SAND LAND(2023年製作の映画)

4.2

鳥山明成分マシマシのエンタメ超大作!
原作未読で鑑賞した本作ですが、最高純度の鳥山明をとことん堪能できる良作でした。
小気味よいストーリー展開、個性豊かなキャラクター造形、大迫力のアニメーション、分か
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

綾瀬はるかがスクリーン中を駆け巡る、トンチキ大正ハードボイルド!
まず最初に、胸張ってオススメできる作品ではないことをお伝えさせて頂きます。
監督や綾瀬はるかのファンの人は必見でしょうが、それ以外の映
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五等分の花嫁∽(2023年製作の映画)

3.2

皆さん、お久しぶりです。
体調崩し+期末被り+就活本格化による多忙で、レビューが投稿できておりませんでした。申し訳ございません!
改めて、本日よりレビュー投稿を再々開致します。どうぞよしなに……!
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

様々なメタファー、モチーフで構成されたスタジオジブリの集大成的作品!
まず、最初に私の本作へのスタンス、評価を申し上げますと、賛否の賛側です。
序盤の火の中を必死の形相で駆けていくシークエンスから心掴
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

夏バテで完全にダウンしていて、レビューが投稿できていませんでした!
お待たせしてしまい、申し訳ございません。
本日よりまたレビューを再開致します。よろしくお願いします!
さて本題ですが、本作は非常にシ
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小説家の映画(2022年製作の映画)

1.5

〈2024/2/12加筆修正〉
物語を否定した、映画という媒体で作ってほしくない、いや作るべきではない92分もある映像集。
この監督の、本作から感じる映画への姿勢は、創作という行為全般に対して誠実だと
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断捨離パラダイス(2022年製作の映画)

4.3

断捨離を通して描かれる、「人のエゴ」と「選択」のオムニバス的群像劇!
本作は『怪物』に次ぐ快作、いや傑作と言ってもいい作品に仕上がっていました。
今作られるべき時代性もありながら、切り取ったテーマ性然
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.4

実写版空想科学読本withゴジラ!
本作はあらゆる意味で面白い作品でした。
順番に触れていきたいですが、まずは圧倒的な情報量で観客を殴ってくる、理詰めの暴力とでも言いましょうか、神秘の興味とでも言いま
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かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-(2022年製作の映画)

3.8

かぐや様シリーズ、待望の劇場版!
3期に直結するかたちで展開される本作ですが、一応は作中で何が起こったか察することができるため、本作だけを観ても楽しめる作りにはなっていました。
内容に関してもクリスマ
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サンタのオモチャ工房(1932年製作の映画)

3.3

サンタクロースのドタバタクリスマス!
終始画面は賑やかかつ華やかで楽しいですし、音楽とアニメーションがよくマッチしていて観ているだけで笑顔になれます。
コミカルな動き、表情の変化はまさにディズニー節炸
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

4.2

痛快クライムサスペンス、ケイパームービーとして、今なお絶大な支持を受ける、オーシャンズシリーズ3作目!
1作目に対する原点回帰的なアプローチが光る良作だったと思います。
2作目まででキャラクターの紹介
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

能楽師・犬王の生き様が現代解釈によって大胆に彩られた、狂騒ミュージカルアニメーション!
作画の力強さ、音楽の説得力、演出の巧みさ、現代的アプローチの真髄、過去から現代へとつながっていく強固なテーマ性と
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ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 NEXT SKY(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ニジガクシリーズ、完全続編OVA作品!
まず前提にTVシリーズを踏まえた内容となっているため、今作単体で観るのはオススメしません。
説明スキップに関しては、青ブタシリーズでも同様の作りでしたね。
さて
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

うんこを巡る時代劇feat. SDGs!
ファーストカットから溜まり汚物のどアップで始まった本作ですが、今の時代に作られるべき強いテーマ性をもった作品だとわかった途端、驚きと感激が隠せませんでした。
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.1

たった2分のタイムループ地獄!
奇抜アイデア一本勝負の意欲作でした。
2分しか行動できないと言われたら、一体私たちは何をするでしょう?
できることには圧倒的な制限があって、焦っているうちにあっという間
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.2

スリープオーバーの夢、神話に生きた十代の軌跡。
日本では馴染みのないスリープオーバー(=ある程度の年齢になった少年少女たちによって開かれるお泊まり会)を題材に、ティーンエイジャー特有の揺らぎを克明に描
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

対称的な2人が織り成す、美しき王道ボーイミーツガール!
原作小説も、2003年版の映画も、韓国のリメイク版も観ていない、フラットに本作のみを観た上でのレビューであることを前提に書かせて頂きます。
最初
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Doodlebug(1997年製作の映画)

3.2

今でも観ることができるクリストファー・ノーラン最初期作品!
映像としてはチープですが、興味深いワンアイデアを見事に1本の作品として昇華できていると思いました。
全編を通して流れている不穏な劇伴が、観客
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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

OVAレベルの出来と内容でお届けする、おでかけシスター受験奮闘記!
前作でかなり期待値を下げた本作ですが、特筆すべき魅力もない凡庸な作品に仕上がっていて唖然としてしまいました。
まだ前作の方が作品、シ
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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

思春期症候群という名の便利設定で繕われた、ご都合主義丸出しの青春SF映画!
最初こそTVシリーズを思い出しながら楽しく鑑賞できていたように感じましたが、終わりが近づくにつれてどんどんご都合的な設定によ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

最速ヒーローがマルチバースを股にかけ疾駆する、家族修復スペクタクル!
奇しくもマルチバースを題材にした『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』と公開日が重なり、否が応でも比べられてしまう、不
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