やまモンさんの映画レビュー・感想・評価

やまモン

やまモン

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.9

【これぞジェントルメン】

知的でクセのある悪党役が似合い過ぎている、マシュー・マコノヒーがとにかくカッコいい作品である。

引退する悪党(マシュー・マコノヒー)の利権に群がる男たち(ジェントルメン)
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.5

【痛みと不安】

この作品については、2つのことだけが強く印象に残った。

一つは「痛み」であり、もう一つは「不安」である。

キリキリと締め付けられる感じと、足元が定まらないような不安定さ。

主人
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.9

【本質】

スレイマン監督自身が主人公となり、パレスチナを出て世界を放浪する。

目的は映画の売り込みなのだが、なかなか上手くいかない。

要は商業的に旨味があるものにしか、人々は関心を持たないという
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羊飼いと風船(2019年製作の映画)

4.0

【伝統的な社会の危機】

春江水暖は中華エリアの変わりゆく風景を描いたものであったが、こちらはその周囲を取り囲むように存在する草原の変わりゆく風景を描いた作品である。

古来より変わらぬスタイルで生活
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キンキーブーツ(2018年製作の映画)

3.9

【上質なエンタメ】

歌、タンス、映像と、エンタメとして素晴らしい作品であった。

実際に観たことが無いので比較は出来ないが、映像化に当たって、様々な編集が施されているのが見て取れた。

もしかすると
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.8

【男も愛嬌】

ストーリー自体は、荒唐無稽と言うか何ともヘンテコで苦笑いが止まらない感じなのだが、昭和の邦楽のような妙な暖かさを感じる作品であった。

両親に凄まじい嘘をついてしまい、嘘に現実を合わせ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

【世界は素晴らしいのか??】

ラストシーンにやられた。

今、私たちが生きている世界は「素晴らしき世界」なのか?
「素晴らしき世界」とは本当に素晴らしい世界なのか?
それともこのタイトルには凄まじい
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.9

「武士の情け」

大島渚監督作品だが、映画館で観ることの出来る機会もそうそうあるまいということで、観に行ってきた。

大東亜戦争下における捕虜収容所を舞台として、西洋人と日本人の死生観や価値観の違いと
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

4.0

【うつろいゆく風景】


移り行く中国の風景がとても美しく印象的な作品である。

高度経済成長に沸く中国には、古きものと新しきものが混在している。

しかし、再開発が進むと、次第に古きものは忘れ去られ
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

3.7

【性癖の極致とは】

痛みに弱い人は要注意!

痛みを追及すると死にたどり着く。

死は痛みの終着点なのか? 
それとも死は痛みの結果なのだろうか?

痛みは究極に達すると無痛になるのか? 
はたまた
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.8

自宅にて観賞

【片隅に生きるということ】

簡易レビューなど出来ようはずもないので、普通にレビューというか感想を書く。なお、観賞してからこの文章を書こうと思うまでに、1年の月日が流れた。

人の命は
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.6

【混沌に身を任せる】

「観ずに後悔するか、観て後悔するかはあなた次第」である。

既に他の人のレビューにも散々書かれているが、ラストシーン(結構長い)は心身に不安がある時には割りと真剣に危険な代物で
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇(1992年製作の映画)

3.5

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①ジェット・リー主演の第3作目である。

②相変わらずストーリーはあまり頭に入ってこないが、派手なアクションが楽しめるので特に気にならない。

③獅子舞が色鮮やかで
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ワンス・アポン・ア・タイム/天地大乱(1992年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①ジェット・リー主演の第2作目である。

②一番の見所は、若きドニー・イェンとの対決であり、躍動感と身体のキレが素晴らしい。

③フェイフォンはシリーズを追うごとに
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.9

【ラストシーン命】


司馬遼太郎の「燃えよ剣」を原作とする作品である。

原作がとても好きなので、この作品にも期待しつつ、映画館へ向かった。

原作の「燃えよ剣」については、ラストシーンが素晴らしい
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.7

【時代の風】

1970年代後半、電子音楽の黎明期の空気感が伝わってくる作品である。

解説によると「男女差別」などの言葉が出てくるが、大切なのはそのようなことではない。

大切なのは、時代の空気を感
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①破天荒な設定のB級作品と言ってしまえばそれまでなのだが、何も考えずに観ることが出来るので、良い気分転換となった。

②設定やストーリーについてはかなり無理があるが
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やさしい女(1969年製作の映画)

4.0

【死の匂い】

ドストエフスキーの短編を元にした作品である。

冒頭のシーンから作品の中に引き込まれていく導入は流石である。
また、ラストにおける伏線の回収もお見事である。

死をもって束縛から自由に
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

3.0

【質の悪い冗談】

結局みんな菅さんのことが好きなのであろう。

それにしても出演者よ。
見事にオールスターですね。

ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン(2016年製作の映画)

3.7

【コルトレーンの人物像】

人間としてのコルトレーンに迫っている作品である。

私自身はjazzはあまり聴かないので、詳しいことは良く分からない。

しかし、彼の人となりが浮き彫りになることで、今後、
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①漫画原作のある作品は基本観ないのだが、何となく気分で観賞した。

②原作にもわりと忠実で、普通に面白い。

③俳優の起用も概ね当たっており、キャラクターが明確に色
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明(1991年製作の映画)

3.5

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①同シリーズの第1作目であり、ジェット・リー主演である。

②冒頭から、古きよき中国が満載であるが、このような古きよき中国は、既に文革により破壊されており悲しい限り
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

【佐々木はインマイマイン】

ずっとストーリーが進んでいく中で、佐々木という人間を捉えきれずにいた。

佐々木は皆の前で踊りながらフリチンになるような、いわゆる陽キャとして描かれている。

しかし、一
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霧笛が俺を呼んでいる(1960年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①赤木圭一郎、線のしっかりした美男で、今の日本にはあまりいないタイプ。21歳での死が残念である。

②この作品も横浜が沢山出てくる。昭和のヨコハマは兎に角カッコいい
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.6

【ペムザムが可愛い】

ブータンを舞台とした作品であるが、勿論ブータン映画は初体験であった。

役者ではなく、実際に暮らしている一般人を使っているとのことで、ルナナ村の人々やその生活等、当然ではあるが
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ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①ニコラス・ケイジ主演の、実話を元にした非合法武器商人の物語である。

②冒頭、戦火燻る廃墟に独り立つ主人公。この描写に心を奪われて、そしてラスト。

③次の銃弾が
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夜霧よ今夜も有難う(1967年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①石原裕次郎主演作である。

②主題歌は余りにも有名であり、誰でも知っているが、映画の方は観たことの無い人も多いのではなかろうか。

③戦後の横浜が舞台となっており
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ギターを持った渡り鳥(1959年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①若き日のマイトガイ、小林旭主演のシリーズものである。

②流石昭和と言いたくなるような、荒唐無稽さと、主人公の能力設定が堪らない。

③ギターを担いで放浪している
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燃えよデブゴン10/友情拳(1980年製作の映画)

3.3

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①デブゴン10作目。良くこんなにバリエーション考えたなー、と思う。

②今作では、デブゴンは詠春拳を修行している。

③作品としてはかなりテキトー、チープを通り越し
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燃えよデブゴン7(1979年製作の映画)

3.4

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①ご存知、サモハンのデブゴンシリーズである。

②今作では、デブゴンはウォン・フェイフォンの弟子のデブの肉屋(ワンスアポンにも出てくる)である。

③設定はともかく
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.7

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①クリント・イーストウッド監督主演作品である。

②イーストウッドは監督として繊細な作品を撮り、俳優としては不器用な漢を演じる。

③作品の中には、沢山のメッセージ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【これもまた人間の世界】

映像作品としてのチャレンジが特にクローズアップされがちなこの作品。

勿論映像作品としてのチャレンジは素晴らしいが、その点については、多くの人が触れているので、ここでは内容
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愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

4.2

【私たちの性愛観】

阿部定事件を描いた、大島渚監督の作品である。

阿部定事件と言えば、相手の男性の一物を切断したという話で有名である。

しかし、そこに登場する人々や話の背景についてはあまり知られ
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

【ある意味日本的な世界】

下北沢に対して抱いているイメージ。

若者
学生
個性的
貧乏
緩い
緩い
緩い。


物凄く勝手極まりない偏見マックスな印象で申し訳ない。

要は、下北沢という響きは、
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

【見渡す限りのフロンティア】

先ず、最初に言っておきたいことがある。

それは、「我々は自由である」ということである。

ノマド=漂流者、というと、一般的にはネガティブなイメージがあるのかも知れない
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.8

【聖職者の本質とは】

まず驚いたのは、犯罪歴が有るものは、神学を学んで聖職者になることが出来ないということであった。

素朴な疑問として、イエスは過ちを犯した者を許してはくれないのであろうか。

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