やまモンさんの映画レビュー・感想・評価

やまモン

やまモン

映画(319)
ドラマ(0)
アニメ(0)

天地明察(2012年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①暦の改訂を通じて、東洋人、或いは日本人の頭脳のレベルの高さを認識出来る作品である。

②俳優陣は割と今風な感じで、爽やかさを感じるが、実力派や時代劇の常連が多いので
>>続きを読む

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①ダニエルクレイグ版のジェームズボンドは、単品完結でありながらも連作となっている。

②私は順番に観ている訳では無いので、前後の関係性に迷うこともあるが、単作としても
>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.9

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①時間と空間が複雑に交錯する、何とも難解でありながら幻想的な作品である。

②現実が突然虚構に入れ替わり、御伽話なのか内面世界の投影なのか、懐かしさと切なさが感じられ
>>続きを読む

300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①史実に名高いテルモピュレーの戦いを扱った作品である。

②余計なシーンがあまり無く、スパルタ及びスパルタ人とは何か?ということと、戦いそのものに殆どの時間が割かれて
>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①タイムループを扱った作品である。時間の狭間に嵌まり込んでしまった人々の悲喜交々のお話である。

②同じ日を永遠に繰り返すという環境に追い込まれた時に、人はどのように
>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①平家の呪いに琵琶法師と、怪奇もののテイストが強めのミュージカルアニメである。

②前半というか、序盤の導入の部分は素晴らしく、作品に引き込まれた。

③伝統的な琵琶
>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①アルコールを常時その身に宿すという、荒唐無稽な実験

②しかし、荒唐無稽で片付ける勿れ。アルコールは全てを解決するのである。

③私も素面よりもアルコールを宿してい
>>続きを読む

かれらに音楽を(1939年製作の映画)

4.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①ハイフェッツの演奏を映像で体験できる。それだけで最高の作品である。

②ハイフェッツの演奏を偶然体験した少年の目に光る涙、それが全てを物語っている。

③他に何も言
>>続きを読む

サイゴン・クチュール(2017年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①60年代のカルチャーとベトナムの伝統文化への至上の愛を感じる作品である。

②在りし日のサイゴン、西洋と東洋が融合した独特の雰囲気は、もう2度と戻らない美しい思い出
>>続きを読む

薔薇のスタビスキー(1973年製作の映画)

3.7

[これもベルモンドらしいと言えるか]

1930年代に実際にあった事件をもとにした作品である。

スタビスキーという人物は詐欺師とも実業家とも言える人物である。

これが、良い意味で胡散臭く、私たちが
>>続きを読む

ワイルド・ギース(1978年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①冗談も笑いも一切なし。硬派な漢の世界の物語である。

②命を捧げる仕事であるからこそ、彼らが血を流すことに、私は感動するのであろうか。

③事前の訓練の描写も好きだ
>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①新海誠監督作品。新海誠のヤバさを人々が認識した作品でもある。

②題材の選定が素晴らしい。日本の民間に伝わるような、言い伝えのようなものを上手く取り込んでいる。
>>続きを読む

遥かなる大地へ(1992年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①80〜90年代のハリウッドスター出演作品、流石の面白さであった。

②トムクルーズとニコールキッドマン。この後結婚しそして離婚して。そんな未来を私たちは知っているの
>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①ダニエル・クレイグのボンドはエレガントというよりは野生味が強く、個人的には意外な感じか拭えない。

②とは言え、ジェームズ・ボンドだけあったカッコいい。引退したロー
>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①血湧き肉躍る、師匠と弟子のバチバチな殺気濃厚な、緊張感漂う作品である。

②最初はヘタレだった主人公が、やられたら倍返しとばかりに、師の教えに忠実に、師を超えていく
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①10代の女の子の気持ちは全く分からないが、なんだか不器用で、窮屈で、首や肩のあたりがムズムズする作品である。

②親の心子知らずとはよく言ったものだが、成長すると溝
>>続きを読む

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①二日酔いで意識が飛んで、翌日になると、、、という頭が痛くなりそうなお話である。

②とにかく奇想天外で発想が破天荒である。あり得ない設定なのだが、80年代のギャグ漫
>>続きを読む

ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①ブルースリーの武器術を観ることができる貴重な作品かもしれない。

②確実に殺す所作から、やはりジークンドーは極めて実践的な武術であることが分かる。

③強敵がいない
>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

[人生と街と]

昔は、生まれた街を死ぬまで一度も出ることがない人が大多数であった。

それは、人生を、街の歴史と共に歩んできたということになる。

人に歴史あり、とはよく言うが、街にもまた歴史ありで
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

[アニメと音楽の融合そして魂の振動]

驚愕の作品!

確かにアニメーションなのだが、既に、実写であるとかアニメであるとかと言った区分について議論すること自体が、無意味で愚かしく思われる。

これは、
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①前半は60年代への憧憬に溢れており、音楽、ファッションなど、今では遠くなってしまった時代に何度でもワープできる。

②日本で言えば、昭和にワープである。

③転じて
>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①つまるところ、復讐の物語である。復讐はやめたのかと思いきや、終わらなくて、最後は悲劇となる、余り救いのないストーリーである。

②キャリー・マリガンの素晴らしい演技
>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①100分にも満たない時間の中に、映画の面白さが凝縮された作品である。

②痴呆症の老人を演じるアンソニー・ホプキンス。恐らく死人よりも難しいのではなかろうか。ここま
>>続きを読む

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①アニエス・ヴァルダの処女作である。

②描かれているのは日常。2人の今後の人生について話し合うシリアスと、日常の長閑さが絶妙なコントラストとなっている。

③かつて
>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.0

[美しい香港の思い出]

美しい音楽と、赤と緑を基調とした色彩で、香港という土地と、その時代を描いている作品である。

トニーレオンとマギーチャンが正統派の東洋的な美男美女であることから、他愛のない内
>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①世の中にはどうしよもない人々がいる。彼らは同じような境遇の者同士で固まる傾向にある。これは、彼らの経済状態が類似しているからである。

②経済状態は子供の学力に直結
>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.2

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①かなり好きな作品。映像作品ではあるが、舞台を観ているかのような印象である。

②のん、こと能年玲奈の演技力と表現力にほぼほぼ依存している。脇を固める俳優も素晴らしい
>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①インドなどにおける伝統的な制度とそこから逸脱しようとする現代的な思想の相克が描かれている。

②私たち現代日本人からすると、インドの農村の伝統などとんでもないことで
>>続きを読む

ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①コロッセオでのチャック・ノリスとの戦いが余りにも有名である。

②ノリは割とコミカルであるが、しっかり死人は出る。また、主人公も容赦なく敵を仕留めている。

③ブル
>>続きを読む

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①内容的には因果応報ストーリーである。

②勿論、古さを感じさせるが、単純であるが故の良さのようなものを感じる。

③カメラワークなどは素晴らしい。

④いざという時
>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.8

[ストーリーとしての人生]

「女は女である」とは対照的に、モノクロの世界で淡々と時間が経過していく、「静」の要素が強い作品である。

アンナカリーナも、こちらの作品では可愛い、と言うよりは美しいと言
>>続きを読む

反逆のメロディー(1970年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①某漫画の某海軍大将のスタイル、渋すぎる原田芳雄

②コンプラなんてクソ喰らえ。ジャリジャリした昭和の空気は心地良い。

③地位も名誉も富もクソ喰らえ。大切なのは己の
>>続きを読む

天外者(2020年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①三浦春馬が既に故人であるのが残念でならない。昨今の俳優は線が細く頼りない者が多いが、彼からは骨が太く、逞しい印象を受ける。

②日本が貧しく、今とは比べ物にならない
>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

4.0

[アンナカリーナ]

由来西洋人を可愛いと感じることはあまりないタチなのである。

しかし、この作品のアンナカリーナは、文句無しに可愛いと思う。

しかも反則級に、である。

この作品は、ジャン=リュ
>>続きを読む

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①ストーリーに疾走感があり、あっという間に時間が過ぎてしまった。

②様々な点で時代考証が破綻しているものの、面白いのでまぁ、許せてしまう。

③小難しい理屈抜きに面
>>続きを読む

燃えよドラゴン ディレクターズ・カット版(1973年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①誰もが知っているであろう、ブルースリーの代表作である。

②「考えるな、感じろ。」、「板は反撃してこない。」などの名言は必見である。

③特に、「板は反撃してこない
>>続きを読む

>|