このレビューはネタバレを含みます
【よくわからないけど、、、】
全体的な画角として、長方形の遠近法のようなものでの表現が多用されている。
既視感があると思ったら、ヨーロッパにおけるルネッサンス期の絵画などがとても似ていることに気がついた。
ノスタルジアというタイトルだが、どの部分にノスタルジーが感じられるのかと言えば、それはよく分からない。
詩人が見た19世紀のロシアなのか、アンドレイの幼少期なのか。
狂信的な思想家が古代の像(おそらくマルクス・アウレリウスか?)に乗り、思いの丈を一方的にぶちまけた挙句、焼身自殺をする。
聴衆は無表情なマネキンのように表現されているが、あたかも現代絵画のようである。
とても冷たく無関心な印象だ。
現代社会においては、人は最早記号と変わらないということかも知れない。
最後の蝋燭のシーンも、救いなのか贖罪なのか、私には理解できない行動ではあるが、凄まじい気迫や使命感を感じることができた。
内容を正確に理解できているのかと言われれば、あまりよく分からない。
ただ、人間は身勝手で孤独で成長しないものなのかも知れない。
故郷は既にしがらみの中に囚われて、以前と同じ形では存在し得ないものなのだろうか?
皆さんが眠いと仰る意味がよくわかりました。