やまモン

ナイン・マンスのやまモンのネタバレレビュー・内容・結末

ナイン・マンス(1976年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

【暗さが付きまとう】

社会主義時代の世の中の様子を伺うことができる。

ストーリーは月並みだが、本当に妊娠して、それを追いかけているというあたりは、斬新であった。

また、ラストのシーンは、本来なら祝福されるべきものであるはずだが、何故か、暗さや不安が付きまとう。

これは、暗い世情を反映しているのか、はたまた、ユリの未来が、決して明るいものではないということを暗示しているのかは分からない。

全体的な暗さや冷たさの中で感じるのは、人間は欲深く思慮が浅い存在だということか。