くぅーさんの映画レビュー・感想・評価 - 83ページ目

くぅー

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武曲 MUKOKU(2017年製作の映画)

3.9

剣の道に取り憑かれた二人のドラマで・・・剣を叩き込まれた父親との呪縛から逃れられない男と、剣の才が覚醒しつつも死を意識している高校生が交差して行くが、前者に重点が置かれて展開する。
まぁ、葛藤と解脱が
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海炭市叙景(2010年製作の映画)

4.3

風景を文章に書き表すことが叙景だが・・・本作では不景気という波に飲み込まれて街の象徴を失う北国の地方都市の、そこでやはり何かを喪失した人々の、冬の風景を丁寧に淡々と撮り表したと言える。
よって、そうい
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ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS(2016年製作の映画)

3.3

my映画館2016#70》原作漫画も連ドラも未見で挑戦したが、ドラマは見ておくべきだったかなぁと後悔。
そう、期待していた裏トーキョーが舞台ではないロードムービー仕立て、裏ケーサツの久保塚の活躍よりも
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シャニダールの花(2012年製作の映画)

3.5

一躍脚光を浴びた黒木華と綾野剛が主演で、しかも石井岳龍監督でこの謎めいたタイトル…興味津々で見始めたが、良くも悪くも戸惑う余韻。
この異色の作品は最後にどこに着地するのか、不穏で妖しい掴みどころの無さ
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最後の忠臣蔵(2010年製作の映画)

4.0

my映画館2010#105> 忠臣蔵外伝となる本作、あの討ち入り直前に大石内蔵助から特命を受けた、討ち入りをしなかった二人の侍の苦労と苦悩を描いた濃密なドラマ・・・斬り合いが見所ではないながらも、一級>>続きを読む

許されざる者(2013年製作の映画)

3.9

あの緊迫感が凄い名作を何と邦画でリメイク…許されざる作品に成り下がらないかと不安はあったが、海外に出しても恥ずかしくない大作にはなっているかと。
ただし、リメイクの宿命で、余韻は劣る・・・今なお、圧倒
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デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-(2011年製作の映画)

3.9

my映画館2012#22> あのサダム・フセインの長男のウダイと、その影武者になる男のドラマで…とりあえずウダイの放蕩ぶりが凄まじい(笑)
狂気の申し子“ブラック・プリンス”と呼ばれ、crazyではな
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ラスト・ナイツ(2015年製作の映画)

3.7

my2015映画館#97》迷っての鑑賞だったが、予想外に満足…忠臣蔵の討ち入りを騎士道にしたら、こうなるのかと感心。
ただし、忠臣蔵好きには中途半端と不評だろうし、米国ではこの世界観はウケないだろうが
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その男は、静かな隣人(2007年製作の映画)

3.5

昨今良くニュースで見掛ける、いわゆる内にこもってキレてしまう男の話で、シニカルながらも一捻りも二捻りもあり、遊び心がある映像も凝っていて、最後まで飽きさせずにニヤリとさせてくれた。
そんなラストには使
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BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

3.9

my映画館2011#99> ビューティフルなバルセロナでの、ビューティフルな奇跡は起きない男の結末…イニャリトゥ監督らしい死を意識させた鬱蒼さだが、今回は群像劇ではないだけにストレートに魂にズシリと来>>続きを読む

ザ・ウォーカー(2010年製作の映画)

3.6

my映画館2010#52> 原題“THE BOOK OF ELI ”で、実は本のヒントは完全にタイトルに埋もれてるかと。
そして、共に旅をすることになるSOLARE嬢…行く先のヒントも埋もれていると
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アニマル・キングダム(2010年製作の映画)

3.8

このファミリーは浅はかな長男の愚行により崩壊の一途を辿るのだが、パターン的には既視感があるも、終始感情を程よく表に出さない少年に抑制の効いた一家の犯行、そこに祖母や警察をいい距離感で絡めて行き・・・家>>続きを読む

パーフェクト・プロファイラー 命がけの恋愛(2015年製作の映画)

3.1

久しぶりにレンタル店でハ・ジウォンの顔が目に留り、10年前位はかなりお気にだったので、意を決して見てみた訳だが、彼女もアラフォーになったんですね。
コメディエンヌとしてガンバる姿をしばらくは微笑ましく
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ふたつの恋と砂時計(2005年製作の映画)

3.3

実は原題は"あしながおじさん"で、あの名作を大体にアレンジした展開はなるほどだし、韓流お得感の落としどころも抑えてるが・・・テレビドラマを見てる錯覚に陥って、余韻としてはビミョーに。
そう、ポイントは
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7級公務員(2009年製作の映画)

3.5

my映画館2011#48> 韓国の国家情報院の諜報員、つまりは公務員としてのスパイを意味するお堅いタイトルながら、端的に言うなら、ブラピとアンジーの『Mr. & Mrs. スミス』を大胆にアレンジした>>続きを読む

ハウスメイド(2010年製作の映画)

3.5

演技派女優チョン・ドヨンがメイドを演じる官能的なサスペンスだが、萌えーっとは近くて遠い結末に驚いたのは確か。
メイド視点で浮世離れした上流階級の生活を見せる展開は既視感ありありで、主人と若きメイドが肉
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ベストセラー(2010年製作の映画)

3.7

盗作ネタを掲げ、ダークなホラーのテイストで攻める前半…と思いきや、中盤の早々に最近良くあるトリックに、まずは完全にやられる。
そこから先は一転して、洋館に隠された衝撃の事実を暴くサスペンスと化し、全く
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渇き(2009年製作の映画)

3.7

my映画館2010#43> バンパイアニアワレミヲ…渇望していた復讐三部作のパク・チャヌク監督のあのタッチが復活し、何気にニヤリ。
敬虔な神父とバンパイアのジレンマに揺れまくる男の姿…そこに女性への情
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.7

ジェーン・ドゥ=身元不明の女性の死体・・・その死体解剖で次々起こる謎と現象を見せるサスペンスで、解剖シーンがエグいので、食前から食後には注意されたし。
展開はオーソドックスで、序盤から傷一つない美女の
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エスター(2009年製作の映画)

3.9

原題“ORPHAN”で、あの『オーメン』との関連が頭をよぎったが、まんま“孤児”って意味。
キャッチコピーは“この娘、どこかが変だ。”で、まんま変な気味悪さを地味に丁寧に積み重ねる演出で、家族の隠され
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嗤う分身(2013年製作の映画)

3.7

ジェシー・アイゼンバーグ主演の本作は、先に見た『複製された男』同様のドッペルゲンガー系で、最近の流行りなのか。
ただし、こちらは独特の閉塞的かつレトロな感じで、何と日本の懐かしの歌謡曲も流れ、ニヤリと
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.8

No Twinkle,No Life!?
United States Of ゾンビで生き残った凸凹野郎コンビが L.A.を目指すB級ホラコメ・アクションで…謎の姉妹をfeat.したロードームービー仕
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.8

これまた見事な合わせ技作品…シェアハウスするバンパイア達の日常生活を何とフェイク・ドキュメンタリーで見せるスタイルにするとは、完全に一本取られましたね。
まぁ、いろいろな過去作品にオマージュを捧げるB
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

4.0

my映画館2017#103> いわゆる鉄板の作品はやはり必要だよなぁ・・・猟奇的やトリッキーな最近の作品にはない、この昭和的な人情感が漂う雰囲気は、とてもとてもホッとする。
そんな第三弾、札幌はススキ
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探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年製作の映画)

3.7

my映画館2013#39> 帰ってきた大泉洋 featuring 松田龍平…良くも悪くもブレない“はーどぼいるど”は今回も健在で、前作がハマれた人にはオススメ。
でも、前作よりはさらに地味になり…一言
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.8

my映画館2011#74> 故・松田優作を意識した様なタイトルに身構えたが…なるほど、'70'~80年代のバディな刑事ドラマのテイストを、昭和チックな“はーどぼいるど”と表現したのは納得のノルタルジッ>>続きを読む

同期(2011年製作の映画)

3.4

刑事な松田龍平と新井浩文の共演作品の存在を最近知り、『青い春』を脳裏にかすめつつ、やっと鑑賞。
警察の同期絡みのサスペンスな展開だが、5年も前のテレビ映画ゆえ、やたらと分かりやすい演出になっているのは
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二流小説家 シリアリスト(2013年製作の映画)

3.0

my映画館2013#51> 二流ミステリーとしてみれば、まずまず楽しめるのか…と言っても、ダマされたという爽快感が無いのはやはりマイナスかな。
世界で高評価の原作はもちろん未読も、コミカルなテイストを
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K-20 (TWENTY) 怪人二十面相・伝(2008年製作の映画)

3.8

日本が生んだダークヒーローってコピーはなるほどと思い、期待値は上がったが・・・かなりコミカルな味付けで、恋愛やら格差やら正義やら様々なメッセージを詰め込み過ぎつつ展開して行く様は、良くも悪くもの流れ。>>続きを読む

パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

3.9

my映画館2017#102> 脳性麻痺のおじさんと人格障害のギャルの恋愛は、正しく純愛でしたね。
いやぁ、五体満足に普通に生きて連中が、物事を難しく考えて、愛をこじらせたり歪ませたりしてる場合じゃない
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ウルトラミラクルラブストーリー(2009年製作の映画)

3.7

my映画館2009#70> 何と言うか、ウルトラ+ミラクル(+オカルト)+ラブストーリーが正しいか…津軽弁で言うなら、かなり“ごんぼほり”な作風で賛否でしょうが、“まなぐ”を見開き切らせるパワフルさに>>続きを読む

セッションズ(2012年製作の映画)

3.9

my映画館2014#28> ある意味、実にシンプルかつストレートな作品かと…特に草食系男子には、この実話ベースのドラマはしっかり見るべし。
俗に言う人間の“愛し合う行為”を真正面から捉えており、それは
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潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

4.0

my映画館2008#31> 今までで最も瞬きをして鑑賞した作品かな。
そう、前半と後半で視点が変わり、そこに違和感はあるかもだが、蝶に例えると腑に落ちましたね・・・最後の視点も納得。
人間性にしがみつ
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ラン・オールナイト(2015年製作の映画)

3.6

my2015映画館#44》もはやリーアム・ニーソンのアクションは食傷気味だが、N.Y. 中が敵という設定に興味を持つ。
で、一晩の話だけゆえかアクション濃度はさほど高くなく…正直、N.Y.効果も弱く、
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ザ・グレイ 凍える太陽(2012年製作の映画)

3.7

ジェイソン・ステイサム級になった感さえある還暦俳優のリーアム・ニーソン…またアクションかよと鑑賞し始めたら、意外にストイックな深みがあり、なかなかの余韻。
一人また一人と犠牲になって行くパターンは王道
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.8

my映画館2014#92> 原題“NON-STOP”がしっくり来る様に、一気に見終えて、飛行機モノはやはりハズさないなぁとニンマリしつつ…にしても、これで犯人当てクイズは酷だろうとツッコミを入れたいけ>>続きを読む