タナカリオさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

タナカリオ

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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

冒頭、暗がりの街中を一人の少年が人形を抱え歩いている。その姿は行くあてもないように見えるし、何かを探して歩いているようでもある。その映像が頭から抜けないまま、物語は切り替わる。この冒頭のシーンは何だっ>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.3

『ハンデ』が『前例』になる瞬間、観ている全ての者に勇気を与えてくれる最高のエンタテイメント映画。

天才が大きな黒板に一息もつかず数式を書き込んでいくシーンが好きだ。軽快なチョークの音、書かれていく数
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.5

「映画」というコンテンツだからこそ面白い作品。ドラマでも漫画でも小説でもなく、まさに「カメラを止めない」で撮り続けるからこそ面白さが成立する。

有名な俳優がいなくても、特出したイケメンや美女がいなく
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チャイルド44 森に消えた子供たち(2015年製作の映画)

3.0

「少年連続殺人事件の謎に迫るミステリー、スリラー、サスペンス」かと思いジャケ借りしたのだが、内容は「正義を貫こうとしても、それが悪になるという矛盾、国家と戦う社会ドラマ」の方に焦点が当てられているよう>>続きを読む

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.9

たった2、3点未来のことを知っただけで、武時は疑惑の心を持ち続け、最後には見えない糸に絡まり蜘蛛の巣にかかった獲物のように、味方から放たれた矢に絡まり捉えられていくー…

『羅生門』で人間のエゴイズム
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.7


ナチス、ヒトラーを題材にした作品は1年で何本も出るが、ヒトラーが現代にタイムスリップしたことでヒトラーが真面目にやればやる程面白い、話が噛み合っていないのに噛み合うところがとても面白く、まさかコメデ
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美女と野獣(2017年製作の映画)

4.3


ベルの死んだ母親の存在と、野獣のソロの曲の追加によって2人の孤独を鮮明にし、ベルだけでなく野獣も本が好きという共通な設定を出すことによって、本作のメインシーン、2人きりで音楽にのせて踊るシーンがより
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居酒屋兆治(1983年製作の映画)

3.4

函館で高倉健演じる藤野英治が営む居酒屋"兆治"を舞台に、しみじみと染み渡る人情劇が展開される。

やっぱり居酒屋が舞台の作品は、こうした哀愁漂う人情劇が似合いますね。今ではあまり見られなくなった裸電球
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素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015年製作の映画)

3.7

"サプライズ"とは本人にとって予想しないことを他人がその人のために企画するプレゼントでもある。しかしこの映画での"サプライズ"は、本来とは違う使い方をする。しかし、サプライズとは予想していないことが起>>続きを読む

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