tipsy806さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ブルー・イン・ザ・フェイス(1995年製作の映画)

3.2

スモークの続編。お家で、おやつ食べながら、またはビール飲みながらまったりと楽しむのに最適な感じ。
マドンナが出ていた!

スモーク(1995年製作の映画)

3.6

再鑑賞。個性的な登場人物たちが、絡み合うようで絡み合わない状態で繰り広げられる群像劇。 
煙草屋が毎日撮影している決まった場所での写真の中に、亡き妻の姿を見つけるエピソードがいい。掴みどころなく進む物
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.9

今年初映画館はこれにしたかった。

偶然から始まる3つの物語。
よくある日常が予想外の展開に発展。
偶然の出会いには、隠していた気持ちを解放させる魔法がかかる瞬間もあるということ。私もいい偶然を持てる
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.0

前評判が高かったので期待しちゃったんだけど、ミュージカル映画にしては珍しく退屈だった私は。盛り上がりに欠けたし、歌というかラップも長い説明みたいに聞こえてきてしまった。
ラテン系移民問題を扱いながらも
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.9

子役の時から凄いと思っていたが、改めて柳楽優弥は凄い役者であるし、タケシの憑依っぷりに鳥肌。大泉洋は最近私が見る映画ではまらないものが多かったが、彼を再評価しました。いい役者だ。劇団ひとりも監督脚本に>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.8

最初は合わなかった義理の叔父と甥が、少しづつ心を通わせる。若者の成長物語的なものかと思っていたら…。雄大な自然の下で起きる愛の物語は、様々な要素が絶妙に絡み合いまくって展開され、ラストには唸ってしまっ>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.5

絵の印象とは対照的な内容だった。映画製作に関する夢と責任と闇を軽快なテンポで描くのだが、その中に待つ、編集という地獄。残したいものだらけの中、切り捨てる痛みをこちらも味わった気分。90分という上映時間>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

3.8

自分の身内を見ているようで認知症に関する辛い気づきがあり過ぎる映画だった。 
家族の顔が見知らぬ他人に見えてくる、暮らしている場所もどこかわからなくなる。認知症の人の目に見える世界がこの映画のようだと
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.3

「殺さない彼と死なない彼女」が良かったので、それに似た雰囲気の題名に惹かれ鑑賞。
高校でのイジメ問題からのラブストーリー青春ものかと思ったら、そういうものとは完全に一線を引いたヘビーな展開には面食らっ
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.9

本作のモチーフは、昔ワイドショーで頻繁に取り上げられていた騒音おばさん。わかるわかる、記憶にある。この作品はその現代版で、SNS炎上という社会事情も含まれ描かれています。
途中で物語の視点が変わると、
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.4

ケイト・ウィンスレットが最近気になる。この間見たドラマもそうだったが、彼女の雰囲気がタイタニックの時とは全く異なっていて、計算された雰囲気なんだと思うが、いい女優だなと思ってばかり。あとは出演者誰もが>>続きを読む

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

2.4

登場人物達の独特な雰囲気は映画に合っているんだろうが、肝心のミステリーが不完全燃焼。続編狙いなのか謎が全く解決されなくないか?何かありそうな雰囲気出しといて結局何もないのが多くて、途中からだらだら見て>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.6

ナメてた相手が実は系映画。代り映えしない退屈なバス通勤、毎週のゴミ出す忘れ、家族ともなぜだか気まずい…が、あるきっかけで日頃溜まっていた怒りが大爆発する父親。平凡な父親ではなく、めちゃくちゃやばい人だ>>続きを読む

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.4

酒と女と大麻に常に酔い痴れている詩人ムーンドッグ。異端児と呼ばれる人にありがちな自堕落な生活が延々と続く。才能を信じてくれたセレブ妻、彼女への愛は揺らがなかったんだなー。音楽もタイプなの結構あったな。>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.2

俳句少年とマスク少女が出会い、互いのコンプレックスを克服し成長していく。悪くないけど、もう少しメリハリが欲しかったなというところ。俳句とレコードとSNSという、今と昔の素材の融合。俳句が感受性豊か。>>続きを読む

はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.1

とある島で一時の快楽を提供する人々をベースに、愛とは何かを問いかけている作品なんだろう。閉塞された場所での鬱屈さが余計この物語を生々しくし、鑑賞中逃げたくなるような気持ちにもなった。
佐藤二朗が原作・
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WALKING MAN(2019年製作の映画)

3.0

ANARCHYが監督だったので、なんとなーく鑑賞。極貧で吃音症の若者の底辺からのラップ音楽からの成り上がり物語。粗が目立つし雑な演出が多いなと思ったが、社会的弱者への世間の厳しい声を搔き消すリリックと>>続きを読む

田園の守り人たち(2017年製作の映画)

3.5

第一次世界大戦で戦争に駆り出される男たちと、残された女と田園を守っていく母。
戦争に翻弄され多くを失っても、たくましく生きる人々。 
直接的に戦争を描いていないが、でも確かに生活に影響を与えているのが
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.4

良いとか悪いとかなく、日々は過ぎていく。ファザコンならぬ叔父コン。デートにはもれなく叔父さんも付いてきます、みたいな感じはくすりとさせるんだけど、結果相当な叔父さん思いだった。自由への憧れと叔父に対す>>続きを読む

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

3.2

カセットテープを再生してる間だけ亡くなった人と体が入れ替わる、というか憑依される設定だけど、憑依されて怖いとかなんとかじゃなく、人の死を乗り越えていく様を描いた青春音楽映画だと思いました。冒頭のバンド>>続きを読む

ブラッド・イン ブラッド・アウト(1993年製作の映画)

3.5

同年代の青年3人が、もがきながらもそれぞれ違ったやり方でこの世界をなんとか切り抜けていこうとしている。当時の刑務所内の人間模様が生々しくて人種差別問題の根深さを感じさせられる映画だった。

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.3

心が動く瞬間を捉えて描いてあるところと、普通の感覚が欠如してる理系予備校講師成田凌とその生徒清原果耶の、噛み合ってはいないけどテンポの良い会話劇が良かった。
普通の呪縛なー。普通ということを捉えて考え
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.6

ボクシング歴30年超の吉田恵輔監督によるボクシング映画。
負けが続く松山ケンイチ、全部持っていく東出昌大、かっこつけられればいい柄本時生、三人三様のボクシングとの関わり。這い上がって勝つみたいなよくあ
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.1

タイトル通りじゃないか。話の本質がわからないまま半分も引っ張っていく展開。
何を思おうが個人の自由だけど行動には責任が伴うわけで、一方的な感情の暴走から破滅へという現実にも起こりうる状況。こうゆうの見
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.9

最後はそうきたか。正直なところなめた先入観で鑑賞し、ああこういう系私無理かなーって思っていると、それは単純な映画だと思い込ますというトラップだったわ。
結構ギョッとする序盤のとある事柄から夢中になり、
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

これ絶対IMAXで見るべき映画なんだろうな…。再び映画化されたSF小説の古典。原作小説の発想とスケールに技術が追い付いたという印象。
壮大な深みのある映像美と独特の音楽で得体のしれない不気味さを出すド
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.2

暮れなずむ時間の愛おしさ。仲間内のばか騒ぎの根底には重苦しさと寂しさがある。少しずつ進む回想に分かりみはあったが、劇中の違和感や終盤の超展開が、舞台劇を映画に置き換えたからしかたないかとはわかっていて>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.8

前半のお家の密室劇からの特急列車内の緊迫感、そこから犯人を捜しまくる展開が淡々としているのにぐいぐいひきこまれちゃって面白かった。若かりし山崎努がぎらぎらしていたこととと、当時の黄金町のスラムぶりが凄>>続きを読む

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.5

おおかみ子供ということでファンタジー全開なお話かと思いきや、心温まる内容だった。前半は子供達がただ無邪気だなーくらいだが、どんどん大人になり自分の生きる道を考え出してから雰囲気が変わる。お母さんの愛が>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.1

タイミングがずれてしまったら、誰かの本物になることは難しい。本物になったと気付くことも難しい。
色々懐かしい服とか物とかあったりもしたのだが、退屈な時間が多かった。別に自分と重なるわけじゃないのに何だ
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真白の恋(2015年製作の映画)

3.4

軽度の知的障害を持つ主人公真白の、不純物ゼロの恋のお話。障害関係なく人にはフラットに接するべきと思う一方で、常に心配する家族の気持ちも痛いほど理解できる。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

見始めは草彅剛に少し違和感があったがあっという間になくなった。
LGBT映画は男女で見方が違う気がしているし、この映画に関しても賛否両論あるようだが私は好きでした。美しかった。
トランスジェンダーを描
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

3.7

この監督の見たい映画が中々レンタルでも見つけられず、初かな?ブレッソン監督。
脱獄をエンタメではなく、心理ドラマのように描いた作品。余計な音楽や効果音、無駄な台詞もないし、過剰な演出も無い。見せるもの
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カラヴァッジオ(1986年製作の映画)

3.3

カラヴァッジオに特別な因縁を感じていたデレク・ジャーマン監督。こんなに激しく破滅型な人だとは絵から想像できなかったが、でもそれがまた魅力的だったんだろうな。

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

再鑑賞。
選挙に行ったあとに見たもののけ姫。
相変わらず壮大な世界観で、テーマの掘り下げ方が複雑且つ深い。
夕方の薄暗い中見たら、生と死を司るシシ神さま登場シーンが神秘的過ぎて心もってかれた。
大自然
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摩天楼を夢みて(1992年製作の映画)

3.2

戯曲を元に映画化したらしく、会話中心のサラリーマン映画。気に食わない上司にがんがん言いたいこと言っているのをみるとさすがアメリカ人だなーとか思ってしまった。主役はパチーノというよりもジャック・レモンか>>続きを読む