tipsy806さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

抱擁のかけら(2009年製作の映画)

3.3

ハリウッド映画でのペネロペよりスペイン映画のペネロペの方が美しく輝いていると思いませんか。
メインカラーはいつも通り赤。謎が解けていくうちに人間性が見え、男の嫉妬も恐ろしいですなとなる。
若く美しい女
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ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち(1980年製作の映画)

3.2

約40年前の作品なのに、だいたいにしてほとんど変態系ではありまえせんか。
良い意味で自由だけども。
これが原点となると、その後の変態性がどんどん洗練されていったんだなーって思いました。

マタドール<闘牛士>・炎のレクイエム(1986年製作の映画)

3.1

ディエゴとマリアは病的性癖者だな。死の快感を共有する二人は破滅的で危険な愛へのめりこむ。
アルモドバルらしい色彩が印象的な作品でもあり、赤い蝋燭、赤いバラ、赤いドレス。血を連想する赤赤赤の存在感。殺人
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セクシリア(1982年製作の映画)

3.0

スペインに亡命しようと逃亡している皇太子(ゲイ)と淫乱でしかたがないセクシリアの物語。変わった登場人物ばかり。
現実世界では深刻な性問題も明るくブラックユーモアたっぷりで、特に父親と娘のエピソードはギ
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アタメ(1989年製作の映画)

3.1

精神病院から出てきた男に監禁されてるのに、あれよあれよの…的な話。
本来なら怖い話だよな。
この愛はかなりセンセーショナルに見せといて淡々とすすむから依存しているのか、愛と勘違いしているのか、いや、こ
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ハイヒール(1991年製作の映画)

3.3

「トーク・トゥ・ハー」「私が生きる肌」でこの監督に興味を持ったわけだが、初期作品はどのようなものかと今度はペドロ・アルモドバル監督を集中攻撃。

娘が母の愛情ほしさゆえに起こした行動は葛藤からか変な方
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(2020年製作の映画)

3.0

主役の2人の波乱な人生の話はそれなりだが、もう少し深みが欲しかった。感動したのは榮倉奈々のシーンのみで、途中から流れがわかってしまったしいまいち面白みにはかけるんじゃないかな。
ただしっかり最後までみ
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きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.3

視力を失った女と罪を犯し夢を失った男のピュアな恋愛映画です。ちょいちょいツッコミどころはあるものの、主演2人のいじらしさが悲壮感も純粋さも増幅させてて、美男美女でいいんじゃないって感じで見てた。横浜流>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.0

アン・ハサウェイの大きいパーツを更に強調してある魔女が強烈です。原作が児童文学だなって感じでわかりやすいハッピーエンドだろうなんてみてたら、ラストこっち系に行くんかい!ちょっとびっくり。

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.4

メンへラ女子と精神分析医の恋愛話ねはいはいはい…とみていたら、違う違う、これはフランソワ・オゾン監督が仕掛けるめくるめく罠の迷宮だ。
原題は「二重の恋人」。現実と妄想が一卵性双生児の神秘に織り込まれ、
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17歳(2013年製作の映画)

3.4

すべてを兼ね備えているかのように見える17歳の衝動。彼女が考える大人への成長の仕方かもしれないが、なんとも危いのである。
少女はこの仕事をどういう気持ちでずっと続けていたんだろう。表情や行動から推測し
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しあわせの雨傘(2010年製作の映画)

3.1

最初はシェルブールの雨傘の続編かと思っていたが別ものだった。この邦題でいいのかな。オマージュ的なかんじなのか。 
カトリーヌドヌーブは年齢を重ねても愛らしく美しい。話はドロドロとした部分も有るけど、テ
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8人の女たち(2002年製作の映画)

3.2

元々舞台作品との事なので映画の中でも歌って踊って、プラス密室殺人の謎解きミュージカルミステリー。洋服やお屋敷の中など色彩が鮮やか。有り得ない爆弾発言と奇行が次々と飛び出すし、熟女同士のわーっとゆう絡み>>続きを読む

エンジェル(2007年製作の映画)

3.3

まだまだオゾン監督。
大事にしすぎて壊れてしまった自分の執着心に泣きたくなる感じ。
序盤は夢に盲目すぎる自分勝手な主人公に少々とまどいを覚えていたが、進むにつれ主人公のピュアさに気づく。しかしこの手の
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彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.2

いわゆるLGBTものだが単純に描いてはおらず、フランソワ・オゾン監督らしい女性的な感性を帯びた映画になっている。
監督が描く女性たちの心の中はいつも一筋縄ではいかないのだが、難解ではなく、複雑な心情と
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.5

最近フランス映画見てなかったなーという事でフランソワ・オゾンを見まくってみる。ジャケだけずっと知っていたこれから鑑賞。 
これって映画内小説なのか。現実と妄想が入り混じったまさしく小説のような展開。 
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.3

濱田岳のぐうたらだめっぷりと水川あさみのツンツンツンたまにデレがハマっていた。こんなに言いたいことばんばん言ってるのも凄いと思うんだけど、お互い話半分ってところもあるのか、まあ愛がある愚痴でバカやって>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.6

貫かれた主人公ウニの視点から、中2の女の子が体験するあれこれ、抱えるいろんなモヤモヤをここぞとばかりに見せられ感じ。自分の周りで起こっていることが全てではないのに、ここが世界の全てみたいになる年頃。ど>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

試写会コロフェスにて。
衝撃的な終わり方をした前作から3年後。極道を極めまくてっている悪魔のような男、上林の社会復帰で保たれていたものが壊れちゃいます。そして取り締まる警察の内部も怪しいことだらけ。
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.4

女性たちの愛の物語。離島を舞台に繰り広げられる静かな映画かと思って観ていたら、段々二人の表情の変化から情熱が溢れ、感情がほとばしってくる。
一つ一つのシーンが絵画のように見えてきて後半の女たちの集会?
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.4

原作未読。心理士も容疑者もトラウマがあると解ったけれど、ちょっと期待し過ぎたかも。でも芳根京子の熱演もあり飽きずに観られた。
父殺しの娘を化け物の様に見せるのが目的だったのではなく、犠牲者として描くの
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

3.4

主要人物全員のベクトルは最終的に彼に向かう。デリヘルの店長も。
前半が勝地涼の比重が大きかったから後半も登場し続けるのかと思いきやあれがピークだったのか。配信メインだったようなのでこの流れも仕方ないの
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

3.5

森山未來×北村匠海×勝地涼。ボクシング映画としては、「あゝ、荒野」と似た感じなのかと思っていたがそれより闇が深い。誰もが主人公の群像劇。
森山未來の肉体が出来上がっていた。戦う目的を見失っているボクサ
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.4

再鑑賞。
大昔見た時は全体的に画面が暗く感じ怖かったが、今見ると、これが子ども向けだったらトラウマを植え付けるような作品ともなっている気がした。
ギズモの可愛さとグレムリンの極悪さのギャップが面白いし
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.1

これ秩父シリーズというシリーズなんですね。
ベース女子って良い。あと題名がイイ。
若かりし日の自分を忘れた大人がそれを取り戻していく。いろいろと不思議なストーリーの中、前向きに背中を押されるような内容
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.6

エンダァァァァァァの確認のために再鑑賞。クライマックスの助けるところで歌ってた気がしたけど、全然違う。頭の中で何年もかけてとてもかっこよく映画のラストが書き換えられていた。
途中映画デートのシーンがあ
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

ナイスパーティーだった!
ちょうど音量大きめ上映で鑑賞することができ満足。後半になるにつれ高揚感だらけになってきたらちゃんと落としてメッセージも伝えてくる。
カメラワークもあるだろうが、余計なものを一
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AWAKE(2019年製作の映画)

3.3

若葉竜也見たさに。
人口知能と人間の闘い。プロ棋士の夢を諦めた主人公が、コンピュータ将棋と出会い開発し、再びかつてのライバルと対戦する。派手な描写はなくともテンポ良く見せる流れ。
人間とソフトが闘う
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.2

岩手出身監督の作品ですし、ラストは映画館で見ようかと思ってみたので今更ながら鑑賞。佐藤健の雰囲気が原作に相当似せてきてると思った。
綾野剛も出てたんだなー。
大切なのは暴力のコントロールである。

ほとりの朔子(2013年製作の映画)

3.3

子供と大人の狭間にいる朔子。周囲の人々が抱える小さな苦悩と共に過ごす夏休み。センチメンタルとノスタルジー。
淡淡と描かれていく中にも、大人たちには深いドラマが潜伏している。
やっぱ二階堂ふみは魅力的だ
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

3.0

この手の映画には、家計簿だったり料理だったりがあって、その上にあるからか目新しさは感じないが、この時代の大変さをこの映画でも学びました。
現代の引っ越し準備でさえ大変なのに、江戸時代の藩まるごと引っ越
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

3.0

ドラえもん50周年記念の作品。前作よりパワーダウンでいろいろ詰め込みすぎな印象。のび太って結構主張多いから、結婚後しずかちゃんが見放さずにいるかが不安。未来の2000円札、手塚治虫だった

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

3.4

再鑑賞。
そうだそうだこういうファンタジー映画だった。
謎の声に従い畑を野球場に変えたところ、往年のスターたちが表れる。一歩間違えると妄想で行動しちゃう危ない男になってしまうところを、ケビン・コスナー
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時をかける少女(2006年製作の映画)

3.6

見てる途中で見た事あったと気付いた。真夏の青い空の下、友情と恋愛と青春がみちみちに詰まっている。後半からの疾走感とがよくて、ラストの意外な展開にちょっと切なくなってたらあのシーン。ぐっときちゃったよ。>>続きを読む

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

3.3

自分が思っているよりもずっと周りは自分のことを心配し大切にしてくれていて、自分の気持ちだけに精一杯で気付けていないだけで、そのままの自分をさらけ出したら、周りの人と距離が縮まるし、苦手だった人だって好>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.1

まさかの大好きな「歌うたいのバラッド」が登場するとは。
湯浅政明監督ならではの作風というのがだんだんとわかってきました。天真爛漫に好きを振りまくルーに多少ぽにょを感じながらも、ポップなアニメをそれなり
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