特売小説さんの映画レビュー・感想・評価 - 37ページ目

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25年目のキス(1999年製作の映画)

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脇役のリアクションも漏らさず拾えば枝葉たるエピソードも結末までしっかり描き、そうして誠実に物語を語る事で以て。

多様な価値観を認めよう、自分らしく在る事に誇りを持とう、というテーマを強く打ち出してい
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

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や離婚を決意するに至る心的理由、調停開始に伴い浮き彫りになる避け得ぬ権利の奪い合いと状況の泥沼化、そして調停の行方。

と、都度に物語に興味深い推進力があって面白く観られる。

んだけれども90分一本
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劇場特別版 カフカの東京絶望日記(2020年製作の映画)

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二年後くらいに。

栗林藍希は好い、なんて事は俺はカフカのなんちゃらの頃から言ってたけどね、なんつって得意気な顔をする為に観に出掛けた訳ですけれども。

大陸書房がコンビニや書店に卸していた廉価AVと
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バニシング(2017年製作の映画)

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招かざる上陸者も灯台守からすれば自分たちがよっぽどの不審者だと理解してなきゃいけない訳じゃないですか、詰まり訊いた事に対し誤魔化されるのも当然くらいに思って然るべきじゃないですか。

だからこそ奇襲も
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音楽(2019年製作の映画)

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伝えるべき文脈も込められた熱量も読み取れる、なので、理屈と贅肉を殺ぎ落とし構成した極端に情報量の少ない絵面で語ろうとしたその判断は、正解だと思うんですよ。

即ちセガサターン用ソフト「妖艶電視麻雀遊戯
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

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開巻、主要な登場人物のキャラクターと相関図を説明する行の手際の良さに期待が高まったものの。

個々のエピソードは子供騙しで起伏にも乏しく退屈、一方、クリーチャーはとても可愛らしくってついついにやにやし
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

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あらすじから湿っぽい説話を想像して臨んだらばこれが実際は、俺好みのバケモノホラー、んで家族とやらを俯瞰しながら観たらなら思いの外エグい展開で荒んだ心に沁み込む沁み込む。

或いは恋は終わるし人は死ぬ、
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初恋(2020年製作の映画)

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カオスでロマンチックでハードで甘くてアイデアと驚きと初体験に満ちていて。

大真面目で性質が悪くて懇切丁寧で爆発的に暴走していて。

笑えて感動的で男臭く、女の子たちが可愛くてかっこよくて素敵で。
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架空OL日記(2020年製作の映画)

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ただただ彼女たちの日常を、劇的な事の起こらない日常を少しでも楽しく有意義に送ろうとする日常を、覗かせてもらえればそれで充分、映画になってもそこが変わっていなくって安心しましたよ。

メインの5人が醸す
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

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方々で出来事が発生するから退屈はしない、けれどもそれらの出来事が主人公たちに如何な影響を及ぼすものか直感的には分り難く、また、主人公に迫る危機の具体的内容を示し恐怖を煽るなどしてくれない限り、感情移入>>続きを読む

ネバー・サレンダー 肉弾凶器(2006年製作の映画)

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強盗団が計画性もなく行き当たりばったりで事に当たってるように見えるのは派手な絵面を作り出す為だからと納得出来るけど。

頭を低くして突進してきた相手を正面から受け止めて、抱え上げて、背中から落とす、と
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嵐電(2019年製作の映画)

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劇中劇にゾンビを登場させる際の姿勢が明らかに軽薄で不誠実、いわゆる舐めた態度に外ならない、そうしたものの考え方が全編に蔓延った酷い出来栄え。

同時進行する三つのエピソードの内の大きな動きを見せるもの
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わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

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言葉の通じない異国で飯食って現地の男とワンナイト楽しんだ果てに自然と共に生きるだの幸せは常に直ぐ傍にあるだのとふわっとした着地をする内容を想像させる邦題は全くの詐欺。

喋ってなくてもうるさい顔のおば
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スキャンダル(2019年製作の映画)

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一定の面白さは担保された逆転劇を。

観客の予備知識、或いは読解力に頼り説明を省く事で生し得るテンポと構成で以てエンタメに全振りして描く訳ですからしてそりゃあ、面白くなくなる筈がなく。

いわゆる知的
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グッド・ヴァイブレーションズ(2012年製作の映画)

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予備知識入れとかねえと置いてかれるヤツ、んで置いてかれるのもシャクだからっつってその辺りの要素を全部俺にも分かる言語や事柄に無理矢理翻訳しながら観た結果。

よく考えよう、お金は大事だよ、と思いました
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スーパーティーチャー 熱血格闘(2018年製作の映画)

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焼き網の上の蛤みたいに問題児たちが簡単に、敵愾心を向けていた相手に心を開いてゆく様子に違和感。

物語だと思ったら馬鹿を見ると高を括ればやたらと教育理念をぶっ込んできて以て社会問題に切り込んでるような
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

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タイトルロールはもしかしてあれ、クライマックスの集合シーンに繋がってるのかどうか、これはもう一度と言わず二度三度、繰り返し観ないといけないかも分からんね。

カッコイイ方向に舵切ってカワイイ要素はなく
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影裏(2020年製作の映画)

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詰まり、綾野剛の尻は綺麗だと言いたい訳ですよね。

それ以外の所感、感情が湧かなかったあたしは客じゃなかったという事ですよね。

なんかすいませんでした、これからは真面目な生活者を目指して参ろうと思い
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

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一度目、途中ぐっすり寝てしまいあいつが連行される場面を見てしまう。

二度目、この展開がどうなったらあいつが連行される流れになるのかと興味津々、がっつり楽しんで観賞。

正直者はゲロを吐く、謎を解く瞬
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嘘八百 京町ロワイヤル(2019年製作の映画)

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森川葵目当てで観賞、あんまし出番がなくって残念。

最後の一捻りが一捻りに成っていない辺り、手練れの手癖感が出てしまっていて愛嬌を感じましたよ、と。

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

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ゆっくりと流れる穏やかな時間の中で。

消えゆく情景への哀悼と去りゆく感情の記憶を描いた、そういう映画ですよね。

なんつって曖昧で適当な、宣伝素材をコピペしただけのタウン誌の紹介記事みたいな感想が精
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37セカンズ(2019年製作の映画)

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東京の切り撮り方が巧い、タイの景色が素晴らしい、なにより千葉は館山の風景が個人的に堪らない。

渋川清彦の使いどころが抜群、石橋静河は信頼に足る。

自制の利いた演出、さり気ない語り口が沁みる。

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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

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幾らコメディ映画、そして擦り倒された展開とはいえこちとら観るものと共犯関係を結ぶように段階的に状況説明をしておかないとここぞという場面で爆発しないんじゃないかしら。

という具合に能動的補完が必要な構
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

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出演作を幾つか押さえてもいるし、そこそこ知ってる積もりでいたアントニオ・バンデラスがあまりにも俺の知らないアントニオ・バンデラスだったので思わず二度見しましたよね、おやアントニオ・バンデラスじゃん、え>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

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冒頭のインタビューで速攻脱落、膨大な登場人物たちの個性やら関係性について、観進めていく内に把握出来ない部分はもう捨ててしまおうと諦めた訳ですよ。

詰まり表面的な理解しか適わない状態で観賞した結果。
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バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

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チェイスシーンならスピード感もあるし銃撃戦なら迫力もある、それでいて画面がすっきりと整理されてあってすっげえ観易く判り易く作られてますよ。

だから思わず前傾姿勢になって画面にのめり込めちゃう。

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グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

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そりゃあまぁ酷い仕打ちだと思いますけれども、果たして胸がすいたかどうかで言えば。

なんて執念深いんだろうと思いましたよ。

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

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その界隈の独特な文化や空気をスパイスとして塗した、思い込みやこだわりの強い男女が互いのものの考え方のずれに七転八倒しながら不器用な恋に邁進する姿を描いた内容、という事でいいのかしら。

ぐるぐると不安
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シグナル100(2020年製作の映画)

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冒頭から速攻でルールを敷いて情緒もへったくれもなく人死にを見せてくれる仕様は素晴らしいの一言。

ただそうした死に様カタログとしては描写は温くパターンに乏しく、物足りなく感じてしまいました。

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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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でもやっぱ子供が子供らしく無邪気に、そしてちょいとばかし背伸びをした具合で可愛らしさを振り撒いていたならば。

その手にゃ乗らねえぞこの野郎、てなっちゃいますよね。

カラフルさと悲惨さの落差で以て印
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キャッツ(2019年製作の映画)

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だって、大真面目な顔をして猫は犬ではないと言い切らなければいけないんですよ。

役者って大変だなぁと思いました。

それから鼠、孵化したばっかのシーマンみたいで気持ち悪いなと思いました。

ジェニファーズ・ボディ(2009年製作の映画)

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展開が単調、詰まり絵面で見せ切る映画だとして。

J・K・シモンズの髪型めっちゃ面白い。

犬鳴村(2020年製作の映画)

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人死に場面の数が少なく満足度が低い、更にそれが心霊スポット怪談に寄せた形に描かれる為に別個のものと感じられ、その法則性を直感的には呑み込めない。

詰まり、主人公の出自に迫る物語にとっての推進力となる
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

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ものづくりに全身全霊を傾ける職人の姿が描かれる職場パートを羨ましさと共感を覚えながら。

男女の心の機微を描いた夫婦パートは覚えのない余所の国のお話としか捉えられず傍観者として。

全体、作り手の皮算
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生理ちゃん(2019年製作の映画)

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最早劇場版「恋と嘘/赤い公園」、無茶苦茶可愛い伊藤沙莉をどちゃくそ堪能させていただきましたよ。

女性特有の感覚を男にも解らせる視覚効果として、シュールさを演出するオブジェとして、そしてなにより孤独や
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

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個の性質に端を発する問題を、大義名分を得て以て種の問題にすり替えて語ろうとするような輩が掃いて捨てるほど湧くじゃないですか、不謹慎狩りの現場には。

自分も、反感を覚える相手がそれの標的になった場合に
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