特売小説さんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

  • List view
  • Grid view

アンチグラビティ(2019年製作の映画)

-

新規性たっぷりの独創的な映像で集客を担保、普遍的命題を含んだ物語でスポンサーから金を引っ張ったなら後は思う存分ヒャッハーする、ジャンル映画に求める中身はそういうものなので個人的には。

果たして。
>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

-

今はなにものでもない自分はしかし他者とは違い確実になにものかになるものであり或いは既になにものかであるのだ。

と、錯覚している時分に心の支えは確かに必要、かぶれて見えるいわゆる青さ、痛さも微笑ましく
>>続きを読む

ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

-

出所直後、一年も離れ離れだった子供たちに会うよりも先にペニスをくわえ込んでやったぜ、そんなワイルドなローズさんは礼節に欠き遠慮を知らず自己中心的なものの考え方しか出来ない娘さん、なんですけれども妙に正>>続きを読む

追龍(2017年製作の映画)

-

山場で出来の悪いCG処理を見せられるとがっかり度も増すよなぁ、とか。

エンドロールで流れる曲が余韻を台無しにしてると俺は思うけどどうなんだろう、とか。

「外国人は小便も大ジョッキだ」なんて才気走っ
>>続きを読む

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

-

人を笑わせる為に始めた生業が怪奇譚を話して軌道に乗る、その皮肉な状況に対する葛藤があったならばその部分を掘り下げて欲しかった、と思わされるくらいに。

崖っぷち芸人の青春グラフィティとして、或いはお化
>>続きを読む

弱虫ペダル(2020年製作の映画)

-

仲間と一緒に、希望をつなぐ、ここが居場所、みたいなモノローグ後にいわゆる落涙を伴う類いの感動を誘う劇伴が流れ、映像はスローモーションに、そうして踏ん張りだか火事場の糞力だかが発動し、その結果が出る瞬間>>続きを読む

鬼手(2019年製作の映画)

-

ルール上の勝敗の分かれ目が分からないあたしのような人間でも楽しめる措置としての、外連とハッタリを利かせた演出、という事ですわね。

そのやりすぎ具合は確かに楽しゅう御座いました、命を削りながらの真剣勝
>>続きを読む

死霊のしたたり2(1989年製作の映画)

-

かつての恋人への懺悔と、その面影を追うようにして他者の命を救いたいと願う医者、そして人の死と生を制御する事で以て自らの領域に落とし込もうとする科学者。

想念の中でしか会えないかつて愛したブロンド美女
>>続きを読む

ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年製作の映画)

-

着信音が本作のメインテーマ。

という程度には思い入れがあって、且つ、久し振りに理想的な環境で観賞出来たとなればこれはもう冷静さなんかは放棄した上で感想を述べますけれども。

端的に。

控え目に言っ
>>続きを読む

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

-

ものごとの表面しか見ていない訳じゃないんですよ、平面でしか捉えられないんですよ日常に於いて対話をする相手が居ない人間てのは、自分のそれとは違う別の視点が持てないが故に。

だから自分が楽しめない映画は
>>続きを読む

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

-

しょうもないギャグを熱量高目で繰り出し続ける吹っ切れた姿勢に好感を覚えたものですからして。

学園もの、或いはサークルものとしての行き先を明確にしないままそれぞれに方向性の違うエピソードを幾つも積み重
>>続きを読む

濡れた欲情 ひらけ!チューリップ(1975年製作の映画)

-

なにが面白えのかさっぱり分からんちんでしたけれども、折に挿し込まれるなにか喋り出しそうな、或いは巨大ロボットに変形して以て侵略者と戦い出しそうなおそらくは大阪城の面構えはこれ印象的で御座いました、と。

CURED キュアード(2017年製作の映画)

-

せっかくの特異な状況設定に対して掛け合わせてある物語が。

実質は同じ場所でぐるぐると回り続けてるだけなんだけれども深刻な顔をする事で以て問題に向き合っているように思わせる、社会派クライムサスペンス、
>>続きを読む

スターマン/愛・宇宙はるかに(1984年製作の映画)

-

互いに惹かれ合う理由が分からずラブストーリーとしては乗れない、追跡、または逃走劇としてものらりくらりで興奮を覚えない。

全体、まったりとしたテンポで非常にかったるくって以て只管退屈。

(2020年製作の映画)

-

シンガポールが舞台の場面で二度、ナイトマーケットで飯を食う場面がある訳ですからもうこれは百点満点中五千六百点を叩き出していると言わざるを得ない現状ですけれども。

その内の二度目がもう本作内で白眉の小
>>続きを読む

デンジャー・クロース 極限着弾(2019年製作の映画)

-

撃たれりゃあっさり事切れて、葛藤もなしに命令違反、諸々の描写が淡泊なので白ける瞬間が全くなくて。

各部隊のそれぞれの役割と連携の実態がよく分かる戦闘場面、仲間のためにこそ勇敢さを発揮する男たちのドラ
>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

-

性根の優しい人々に対する。

彼らが遵う原則をともすれば蔑ろにするような自分はそもそもが同じ土俵に上がれさえしない、決して敵う事はない、と自らの立場を認識した上での畏怖と尊敬を。

台詞などで殊更に説
>>続きを読む

ポップスター(2018年製作の映画)

-

ロックバンドが世界を変えてくれる、良くしてくれる、て事を俺たちは実感として知っているしその方法論を真似て自ら落ち込んだ意識を持ち直す事も容易、だから少しも絶望なんかはしてないんだけれども。

でも、自
>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

-

あたい自身の観客としての資質の問題で以て前編後編とも主観ではなく客観視点で物語を眺めまして。

結果後編の途中から、知らんがな、という気持ちになってしまいましたよね。

ろくでもない父親の教育の下とん
>>続きを読む

リトル・ジョー(2019年製作の映画)

-

小さな違和感とそれを云う絶妙な表情で語りきる105分、そしてそれを成立させている主演女優エミリー・ビーチャムの佇まい。

或いはまた無機物に息をさせてるみたいなプロダクションデザインとそしてなにより、
>>続きを読む

グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

-

殺人鬼ホラーで言えばアバンで描かれる一発目の人死にに、映画全体のテンションが、グロ度にバイオレンス度、或いはまた人死にのルールが窺えて以てこの時点で乗るか降りるかが決まるじゃないですか。

その法則に
>>続きを読む

子どもたちをよろしく(2019年製作の映画)

-

新鮮味のない内容をある視点から掘り下げるだとか茶目っ気を交えるなどの独自性を加えるような工夫をせずに結末ありきみたいにふわふわした流れで語るだけ。

誰が誰になにを訴えたかったのか、或いは誰を救いたい
>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

-

大人の対応、寛容な態度で彼女が守ってくれていた場所、定着させておいてくれた状況に。

甘えて増長を、或いは無防備に素を曝け出していた自分を傍から客観視させられて身悶えすること度々でしたけれども。

>>続きを読む

ストンプ・ザ・ヤード(2006年製作の映画)

-

歴史に触れ友愛に目覚める流れは好き、だけど色恋沙汰に関しては尻の穴が乾き切るほど糞どうでもいい。

内容を求めちゃいないドラマパートに尺をとり過ぎているように感じられ。

そしてスローモーション多用し
>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

-

確かに。

ものを知らずなにも出来ない自分にこそ自己を客観的に見せられたなら股間のピョン吉の導きに従うくらいがちょうどいいよね。

恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

-

時間経過に対して人と人との距離感、理解度の深まりが個人的感覚として比例していないように思われて。

断絶でも空白でもなくそれは事実上の無関係、或いは母親の日記だかメモだかを根拠に12年間の時間の積み重
>>続きを読む

ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード(2017年製作の映画)

-

いやもうほんとに。

表現物ではなくそれは精神性を指す言葉、ならば本質的に消滅する事なんかある筈がないんだけれども。

パンクは死なねえって事を証明出来るのは死んじゃった人だけなのかしらと思いましたよ
>>続きを読む

L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド(2017年製作の映画)

-

友情の終焉でも表現の限界でもないひどく深刻な理由で主要メンバーが脱退、そして残酷な結果としてバンドは解散に至りますわね。

そしてバンドとしては復活ライブを行ったけれどもしかし、個人の問題はあれ、きっ
>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

-

人一人がこの世から去るという事象、或いはまた去った後の状況、を利用した愁嘆場を作り出そうとしない。

といった減点要素がないという意味ではなく。

娘が可愛い、好ましい登場人物が多数、上司に昼飯を誘わ
>>続きを読む

わたしのSEX白書 絶頂度(1976年製作の映画)

-

客観視点を以て自らの変態的嗜好を見詰め律する、いわゆる変態紳士、ではなくって。

躾けられたか或いは自らが仮面のように被った紳士的態度の裏にも隠し切れずもうどう仕様もなく零れ出てくる変態的嗜好を持った
>>続きを読む

24 -TWENTY FOUR- リデンプション(2008年製作の映画)

-

景色が違いすぎる二つの場所を行き来する事で以てリアルタイム進行感は薄れて感じられて。

言うても重要な構成要素の一つ、組織内のゴタゴタもオミットされてあったなら。

表面上はやはり、番外編というよりも
>>続きを読む

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

-

家族にも恵まれながら地域社会の一員としてそこに溶け込んで暮らす、ソニックのそうした姿を描いてキャラクター性を掘り下げる一連の流れ、即ち。

生まれ故郷を離れ10年単位で過ごした独りぼっちの状況、からの
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

-

透明化スーツの外観の気持ち悪さは好きだけど。

たぶん俺この作者の、押さえ込むようにして作り出した緊張感の中にスタイリッシュなアクションをぶっ込む静動、緩急の付け方が嫌いなんだと思う。

それとやたら
>>続きを読む