Junpeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.8

あの「エアジョーダン」誕生秘話。実際の映像の使い方や撮影した部分との繋ぎ目が良かった。ベンアフレック監督作品は『アルゴ』がとても好きだが、本作も同様に実際の出来事ながら、見事な脚本力である。80年代の>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

4.5

新作の公開という事で鑑賞。ホラー特有のポイントの「外し」が多く、ホラーと言うより、サスペンス、ミステリー要素が強かった気がする。結末は有名だが、確かに衝撃的だろう。

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.8

実は今まで食わず嫌いで未鑑賞。絵の美しさや音楽の素晴らしさは言わずもがな。少し都合の良い展開も多いが、総じて美しく、エンドロールで何故か涙が止まらなくなる、そんな作品だと思った。

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

5.0

予告の仕方が間違ってるのでは無いかと思うぐらい、驚くほど面白かった。正に『ロードオブザリング』×『ガーディアンズオブギャラクシー』。血の繋がらない「ファミリー」、一癖も二癖もあるキャラクター、そしてリ>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

5.0

庵野監督らしい、仮面ライダーオタクによる仮面ライダーオタクの為の映画。リスペクトとアップデート。仮面ライダーのシリーズを観ると分かるが、原典に忠実である。それでありながら、ショッカー隊員の肉体が弾け飛>>続きを読む

ボディガード(1992年製作の映画)

4.8

主題歌がとても有名な本作。この曲もカバー曲で原曲?(これもまたカバーだが)を二人で聴くシーンがあってからの主題歌っていうのも面白い。テンポも良く、飽きさせない。カメラワークも興味深く、ワンカットからの>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.9

本当によくこの作品が公開出来たものだ。ペスト流行期のイタリアの修道院を舞台に、性と欲望と権力が渦巻く愛憎劇。色んな意味でエグい描写が多く、実在の人物らしいが、どこまで史実なのだろうか。キリスト教に関す>>続きを読む

メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

4.5

メグレシリーズの映画化。メグレのイメージ通りのメグレだったが、禁煙でパイプを吸ってないという「遊び」もあり、面白い。映画全体の雰囲気や劇伴等も良かったが、ミステリー部分に関しては回収し切れてない様にも>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

『バビロン』然り『エンドロールのつづき』然り、ここ最近映画界や映画史への賛辞の様な作品が多い(コロナ禍の影響だろうか)。スピルバーグの自伝的作品であり、彼が映画にのめり込んだ原因が『地上最大のショウ』>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

最適なフォーマットで最高のスタッフによる作品。原作のある作品の映画化にあたり、本作はジャズの作品である以上、音がどの様なサウンドか漫画では分からない。その意味では、映像化する意義がある。また実際に演奏>>続きを読む

小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

4.5

言わずと知れた名作。思春期の男女をしっかりと描写。当時のイギリスの流行も描いていて良かった。ロンドンの風景描写も良い。音楽もとても良かった。

別れる決心(2022年製作の映画)

4.8

不倫ドラマでありながら、しっかりミステリー作品としても面白いのが、流石パクチャヌク、張り込みシーンなど演出は今までにない画期的なもの。それでいながら劇伴はヒッチコック作品などの60年代サスペンス風で興>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

凄い映画を観てしまった。まずめちゃくちゃカンフーでめちゃくちゃ泣ける。マルチバースの基本的な考え方は知っといた方が良い。邦題も原題通りだが、このタイトル通りの三部構成という面白さ。マルチバースの各々の>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.9

『バビロン』に引き続き、最近の映画のトレンドはゲロとクソなのか(明言されてなかったけど、おそらく料理も傷んでた?)。皮肉に次ぐ皮肉のオンパレードで面白過ぎる。ストーリー展開も予想出来ない展開と予想出来>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

4.8

製作費20億というだけであって、大迫力の演出で、ここ最近観た時代劇の中では映像の迫力が一番だった。木村拓哉は紛う事なき木村拓哉で相変わらずだった(褒めてる)。信長像は新しいもので、往年の信長ファンから>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

『エゴイスト』というタイトルの意味を終わってからも深く考えてしまった。誰かの行為はエゴでもあり、愛でもある。その境は紙一重なのかもしれない。その意味での『エゴイスト』というタイトル。鈴木亮平の演技がと>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

狂気で汚くて下品で映画愛に満ちた作品。映画史へのラブレター。コロナ禍の鬱憤を晴らすかの様な密な人海。デイミアンチャゼル節全開なワンカット。音楽の良さは相変わらず。そして、サイレントからトーキーへの移行>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.8

冬と雪のロードムービー。ロードムービーは暑い夏のイメージが強かったが、寒い寒い冬の中でというのが新鮮みを感じた。ロードムービーとしての描き方については古典的なのも面白い。本当に大雪の中撮影し、中には大>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

4.9

ついにフェーズ5始動。征服者カーンについてドラマ等で事前知識はあったが、まさかその様な展開となるとは。作品単体としては新感覚なSFで面白かった。『スターウォーズ』×『アバター』×『ジョンカーター』の様>>続きを読む

小さき麦の花(2022年製作の映画)

5.0

ここ数年は毎年の様に中国映画界から傑作が誕生している気がする。現代中国の貧困農民の中でも家族から厄介払いされた二人という社会的な問題が背景にありながらも、本当の幸せ、愛のあり方を描いており、非常に美し>>続きを読む

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.8

フランソワオゾン節全開の新作。安楽死、尊厳死というテーマを元に、その手続などをリアルに描くと共に、犯罪スレスレの展開はまるでクライム映画の様だった。この問題に果たして正解はあるのだろうか。我々が考える>>続きを読む

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.7

ダンス、音楽映画の名作。ダンスシーンやはり圧巻だった。エンドロールで使用楽曲が何よりも先にクレジットされてたのが、この作品の音楽へ特化した作品である事を物語っている。差別的な描写が目立ったが、当時の時>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.8

「親友が突然自分の事を嫌いになった」というテーマだけでここまで話を広げたのは凄い。雰囲気の作り方、カメラワークも面白い。『イニシェリン島の精霊』というタイトルの回収が巧い。比喩など考察もしたいが、それ>>続きを読む

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

4.7

雰囲気や色使いがとても良く、劇伴も一昔前のホラー映画っぽい感じがして良かった。コロナ禍前に撮られた作品で、コロナ禍との類似点を強く推してたが、コロナ禍以降、この様な、コロナ禍前に取られた作品が、「未来>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.9

豪華キャストによるバイオテロパニックムービー。ただそれだけで終わらないのが、本作の見どころ。「希望」と「絶望」の展開の仕方が見事。終盤には『ダークナイト』に近いものを感じた。所々コロナ禍の影響も見受け>>続きを読む

母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

4.8

メキシコの誘拐ビジネスを描いた作品。所々の描写にリアリティを感じ、これが現実なのだろう。劇伴の無い作風がリアリティに拍車をかける。それだけでなく、ミステリー的、サスペンス的な展開も面白い。どこか『スリ>>続きを読む

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

5.0

映画史へのラブコール的作品。インド版『ニューシネマパラダイス』。「喪失」的シーンを描いてるのも『ニューシネマパラダイス』的。『ニューシネマパラダイス』を現代的にアップグレードしていた。それぞれのシーン>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.9

9世紀の北欧を題材とした作品。北欧が舞台とだけあって、風景が壮大であった。キャストも豪華で見応えがある。古典的な作風だが、所々に新しさを感じる。監督がロバートエガースなので、エグみが強かった。

ある愛の詩(1970年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

古典的かつ王道のラブストーリー。出会ってすぐ恋に落ちる金持ち男と貧乏女、親の反対、束の間の幸せからの彼女の病気(白血病)、死別というラブストーリーの王道の全てがあり、他の作品は本作を参考にしたのかと思>>続きを読む

ミッドナイト・マーダー・ライブ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「未体験ゾーンの映画たち」で鑑賞。サイコ犯によるサスペンス仕立ての作品かと思ったら、『ゲーム』の様などんでん返し系の作品。確かに一人であれやるには無理があるだろとも思ってはいた。二重にどんでん返しさせ>>続きを読む

キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

4.3

B級映画 of B級映画。愛すべきクソ映画。ずっと何がしたいんだよと思っていた。冒頭から粗すぎるCG。性行為中に襲われる設定。雑なグロ描写。回収されない伏線。そんなわけ無い展開のオンパレード。ここまで>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.7

2020年に彼が亡くなった日の事は今でも覚えている。ちょうど前の仕事をしていて、営業先のラジオから彼の曲が流れていた。本作はエンニオモリコーネの人生の全てを、本人自ら解説するドキュメンタリー。ここまで>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

4.8

何も考えずに観れる作品。それでいながら奴隷で黒人のヒーローというテーマ、復讐、ヒーローの存在意義など考えさせられる部分が多い。ヒーローオタクの少年が出てくるが、DCの世界ではヒーローはどの様な扱いなの>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.8

今年の目標だった1500マークにギリギリ滑り込みで達成。
10年以上ぶりの続編ということでどの様に繋げるかと思ったが、まず映画の世界でも同じくらいの年月が経っていて良かった(前回のラストから地球から何
>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

4.8

世界観の作り込みが線密で、触れられない部分も描き込まれてて見事だった。やや複雑にも思えるが、「アバター」のシステムなど何個もの作品が一つの作品に詰まってるかの様だった。映像表現も美しく、これが十年以上>>続きを読む