Junpeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

おばあちゃんの特別な日(2021年製作の映画)

4.3

孫とおばあちゃんの微笑ましい短編。南米?が舞台になってたり、プロレスだったりと描き方が面白かった。

誕生日シンドローム(2021年製作の映画)

4.8

手書き風のアニメーションに描かれるクラブ。大人もどこか子どもっぽさを内包してふというテーマの元、時間を経験するという事、昔の自分も歴とした自分であり、それは無くなる訳ではなく自分の中で生き続けるという>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

5.0

『君の名は』で東日本大震災を彷彿とさせる描写をし、『天気の子』で人間と災害を描いた新海誠の辿り着いた境地。ここまで東日本大震災について、ストレートに描くのは日本において避けては通れない道なのだろう。所>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

5.0

古典的な物語をA24が独創的な表現で描いた。ロングショットや長回しが多用され、初見では訳が分からなくなってしまう描写も多いが、だからこその面白さがあった。監督が『A GHOST STORY』の人で似た>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

4.8

フィルティペットの悪趣味な(褒めてる)ディテールをこれでもかと堪能出来る作品。正にMAD(狂気)。脚本に繋がりや意味が感じられず、荒唐無稽であったが、だからこそ良いのかもしれない。彼の手がけたキャラク>>続きを読む

ビー・ジーズ 栄光の軌跡(2020年製作の映画)

4.9

Bee Geesのドキュメンタリー。彼らがいかにして『サタデーナイトフィーバー』に辿り着き、その後どの様な運命を辿ったかが描かれていた。「ディスコ」の盛衰が人種や同性愛差別と関係していたという文化と社>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.9

今年のA24は『X』といい、何を見せられてるんだと思う作品が多い。常人では思いつかない様な描写、表現。男性からの女性への暴力等に対する社会そのものの有様をホラーを介して描いていた。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

レストランに集められた客がシェフの関係者、シェフの復讐という構成が十年程前に放送された特番ドラマの『最後の晩餐』に似ていた(勿論監督がそれに影響受けたとは思えないが)。タイトル通りメニューに焦点が当て>>続きを読む

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ヒーロー×スリラー×SF作品。嗅覚に特殊能力を持つ少女の能力が覚醒する事で物語が進展するが、当初は匂いから記憶を追体験するのかと思ったら、徐々にタイムスリップにも思え始める。伏線的なものを次々回収する>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

5.0

まるで小津安二郎が撮ったSF作品。近未来を舞台に「家族」と「人間」とは何かという哲学的な問いを掲示していた。カメラワークは正に小津安二郎的。お父さんが白人、お母さんが黒人、子どもがアジア人とアンドロイ>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

流石のオリヴィアワイルド監督作品。男性優位的な社会をこの様な世界観で描いていた。冒頭から60年代を意識したお洒落な映像演出と時折り挟み込まれるスリラーな描写が良い塩梅となる。その世界観は『トゥルーマン>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.9

パワーアップした続編。誇張し過ぎない程度にド派手にパワーアップした暴力とアクション。強力班のメンツのキャラも良い。前作同様に韓国(今回は国外も含むが)の犯罪の実情も描いてるのも良かった。

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

『そして父になる』の様に赤子の取り違え、そして同様に家族というものを描いていた。本作では、片方の子の死亡という事実とお互いにシングルマザーという点がより状況を複雑にしてしまう。性加害やスペインの歴史的>>続きを読む

クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

4.5

The Jesus And Mary Chain、Primal Scream、My Bloody Valentine、Oasisといった誰もが知るバンドを世に出したアランマッギーの伝記的作品。「音楽映>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.9

追悼と継承の作品。チャドウィックポーズマンが病死した様にティチャラも病死。その意思を継ぐ様に意思が引き継がれた。皮肉な事にフェーズ4の世代交代というテーマにマッチしてしまった。サプライズもあり、また昨>>続きを読む

英雄都市(2018年製作の映画)

4.5

『犯罪都市』の監督作品という事もあり、共通のキャストが多い。政治×マフィアという正反対の様で実は似通ってる二つを組み合わせた視点は面白かった。

犯罪都市(2017年製作の映画)

4.8

『孤狼の血』にも通じるヤクザvsヤクザvs警察。マドンソクの正義の鉄槌が爽快。暴力描写が多いが、誇張がなくフラットなのがリアリティがあり、新鮮味を感じた。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

5.0

今年映画鑑賞本数200本目、劇場鑑賞100本目の作品。今年の邦画ダークホース。インディーズ感満載ながら、発想の面白さと脚本の素晴らしさが光る。SFコメディという新ジャンルを確立した。タイムリープしてい>>続きを読む

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

4.8

王室の色んな部分をしっかりと描いていて良かった。衣装が多く素晴らしい反面、それがマイナスな側面としても描かれている。長回しのカットが多く、独特な間の取り方だった。Jonny Greenwoodの劇伴が>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

5.0

タガの外れたインド映画。アクションは規格外。おなじみの歌って踊るシーンも踊りが目で追えない程の速さ。そして人の多さ。コロナ禍で疎遠になっていた圧倒的密を体感。イギリス統治下のインドを描くとあって、これ>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

4.5

近年類を見ない豪華な俳優陣。時代の雰囲気等は良かったが、物語の進みが単調で起伏が少なかった。テーマ性やプロットは面白いので、もう少し工夫した展開構成にして欲しかった。

ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

任務シーンは臨場感があり、劇伴も相まって良かった。しかし、展開にツッコミ所が多く、折角生き残ったマイクが襲撃作戦に参加させられ、命を落としたのはキレて良いと思ったを

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.9

強烈な作品。それでいて面白い。性的なシーンが多く、時に反吐が出そうなものもあるので注意が必要かも。ミステリー作品としても面白く、驚きが何度もあった。日本統治下の韓国という時代性、日本人になりたかった韓>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

5.0

韓国ノワールの傑作。圧倒的な面白さ。時折の描写のエグさや些細な行動の面白さやかっこよさが介在してるのが流石。展開やプロットに後の作品、例えば日本の映画で言えば『孤狼の血』や『ヘルドッグス』への影響を感>>続きを読む

渇きと偽り(2020年製作の映画)

4.9

オーストラリアの旱魃、異常気象という社会問題をテーマに、ミステリー作品として描かれた本作。旱魃した大地は遠景としての風景描写は壮大で美しさすら感じるのに、クローズアップされると惨状がリアルに伝わった。>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ニコラスケイジは、今作は豚を取り返すというシンプルかつ狂った映画。本当にこの人は狙ったかの様にこういった作品にしか出ない。豚版『ジョンウィック』かの様なプロットだが、終盤の、「集めてほしいものがある」>>続きを読む

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

4.8

長年観たかった作品。子どもを主人公にしてるとは思えないほど、性的な描写が多い。戦争、ナチスの生活の忍び寄る姿の描き方がとても良い。現代にも通じる部分は多いのではないだろうか。エンドロールも余韻を引き起>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

所謂タイムスリップ系の作品でありながら、こっちが昔に行くor向こうがこちらに来る、という二元論に依らず、二つの時間が一つの場に両立しているという描き方が斬新だった。そのため、実情が全く不明で、SFっぽ>>続きを読む

アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

4.8

ドキュメンタリー版、リアルに存在した『ハイフィデリティ』。なんでも便利を求める時代に問う音楽ドキュメンタリー。音楽オタクの人達は必ず観るべき作品。いちレコード店のみならず、人々の憩いの場であり、新人ア>>続きを読む

見えるもの、見えざるもの(2017年製作の映画)

4.9

「見えるもの」と「見えざるもの」、「映すもの」と「映さないもの」、「描くものと描かないもの」という対比的な表現や比喩的な表現が印象的。インドネシア特有の、東南アジアらしい風景表現を始めとして、間の取り>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.7

シュールかつスリラーな本作。まずアイスランドの広大な自然風景が良い。セリフも少なく、描かれてない部分が多いため、そこは想像力で補う必要があり、だからこそのミスリードを誘う表現も多い。グッズ化して欲しい>>続きを読む

人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

4.6

ファンジョンミン役をファンジョンミンが演じる本作。ファンジョンミンは勿論、韓国映画ネタが多く、楽しめた。自虐的なネタも多く、ファンジョンミンの懐の深さに脱帽。最後少ししこりが残る感じなのは韓国映画らし>>続きを読む

3つの鍵(2021年製作の映画)

4.3

美しきドラマ。イタリア、ローマを舞台とした本作。どことなく雰囲気がとても良い。『アベンジャーズエンドゲーム』を彷彿とさせる時間の流れの早さ。それぞれの行く先の結末に美しさを感じた。

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.7

ヤクザ映画でありながら、岡田准一のアクションが加味されて、新鮮な感じで楽しめた。良くも悪くも早口過ぎて何言ってるか聞き取れないのが特徴的。原田監督は謎のクセ描写が多いが、今作はそれが良い方向に作用して>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画史に残る大傑作。差別や格差を描いたジョーダンピールの描くSFホラーは今までに観た事の無い作品に。まずUFOを、そのものが生きていて生物を捕食するという斬新さ。本作は『未知との遭遇』を彷彿とさせるが>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

正に「ガリレオ」の帰還。ドラマスペシャルではまだ准教授なのかとツッコミを入れたが、今作ではしっかりと教授に。今回大学のシーンが全く無く、そのノスタルジーはドラマスペシャルで発散させたのかと思うとドラマ>>続きを読む