八巻綾さんの映画レビュー・感想・評価

八巻綾

八巻綾

元イベントプロデューサー。演劇や映画に関するライター活動を細々とやっております。めがね新聞コラム【映画と舞台とめがねと】連載中。お仕事の依頼はこちらまで!→ aya.shonan@gmail.com

映画(89)
ドラマ(0)

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.7

家族3人、4DXで楽しんできた!6歳の息子は怖がるかと思いきや意外と平然としており、しかも終盤のクライマックスで気付いたら寝ていた。あの内容で眠れるって……。

前回、大変なことになったジュラシック
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

3.1

ホン・サンス監督の作品は、『気まぐれな唇』を観たことがあった気がするが、ほとんど初めて。

上映会と講演のために水原にやってきた映画監督。伝達ミスで1日早く到着してしまった彼は、観光名所で時間をつぶ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.5

こりゃ驚いた。『アバウト・タイム』以来、久々にこんなに優しい物語に出会った。

幼い頃に誘拐され、外界と隔離された状態で育てられたジェームズ。彼は、父親(誘拐犯)が作ったオリジナルの教育番組『ブリグ
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.5

ロマン・ポランスキー監督作品。

人気作家のデルフィーヌは、スランプに陥っていた。ベストセラーとなった著作について誹謗中傷する手紙が度々届くことも、彼女に大きなストレスを与えていた。そんなある日、デ
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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.7

町田康原作、宮藤官九郎脚本、石井岳龍監督。

わけがわからないとか、カオスすぎるとか、色んな評価があるみたい。私は好きだった。ちなみに原作未読。

ストーリーは確かにハチャメチャだし、感覚で突っ走る感
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焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

時生の死の扱いがどうしても受け付けられず、作品としての評価を断念。『パッチギ!』におけるチェドキの死と比べると、どうしても都合よく【子供の死】という展開を利用しているように感じてしまって、無理だった。

レディ・バード(2017年製作の映画)

5.0

とにかく刺さりまくって感情が大変なことに。大傑作じゃないですか。

まず、学校。私は小学校から高校までカトリック系。特に中高は女子しかいなかったので、本作に出てくる雰囲気がリアルでリアルで……(本作
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

『わが町』を思い出して泣きに泣いた……。

遺伝子の疾患により、他の子とは違う顔を持つオギーは自宅学習を続けていた。10歳になったオギーは、5年生の初日から学校に通うことになる。周りの子どもたちは、遠
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

祝!パルムドール!公開日に早速観てきた。

是枝裕和監督がずっと向き合ってきた家族・絆といったテーマと、昨今の映画シーンのメインテーマとなりつつある貧困・社会的弱者といったテーマが絡み合い、繊細かつ
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

うーんんんんん。私には、どうしても納得し難いタイプのストーリーがあって、この作品もそうだったんだよなあ。見応えはあったんだけど…。

ポール・トーマス・アンダーソン監督。ダニエル・デイ=ルイス主演。と
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

映画というより、コンテンポラリーダンスを観ているようだった。ほとんど発せられないセリフと、雄弁にあらゆることを表現する役者の肉体、すべてを支配するような音楽の存在感、物語が展開してからの映像や動きのダ>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.8

1973年に起きた実際の誘拐事件を基にした作品。リドリー・スコット監督。

石油王ジャン・ポール・ゲティの孫ポールが誘拐された。ポールの母アビゲイルは1700万ドルの身代金を要求されるが、祖父は支払
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いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

4.1

安定ポストを得られず燻っている研究者たちが、合法ドラッグの製造で一発当てようとするコメディ『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』の続編。とはいえ、この一作目は日本劇場公開されなかったため、未見>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.1

柚月裕子の同名小説を白石和彌監督が映画化。あー、面白かったー!

舞台は、架空の広島の街。ある金融会社社員の失踪をきっかけに、地元暴力団と市内の大規模暴力団傘下の新興暴力団との抗争が再燃していく顛末
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.2

フロリダのディズニーワールドのすぐ近くにある安モーテル《マジックキャッスル》。そこには、保証がないためにその日暮らしを余儀なくされている貧困層の人々が暮らしていた。母と暮らす6歳の少女ムーニーの視点を>>続きを読む

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

3.8

マルクスとエンゲルスの若き日々。具体的にはマルクスがパリに行く直前から、2人が『共産党宣言』を発行するまでを描いた作品。

とても真面目な作風。当時の社会の様子や、思想家たちそれぞれの考え方を丁寧に
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

周りが絶賛の嵐なわけで。これは観ないわけにはいかない。

古代ローマ・ギリシャ考古学の教授との息子エリオは、両親とともに北イタリアの別荘で夏を過ごす。エリオは3か国語を操り、ピアノとギターも弾きこな
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.2

いきなり白状するが、私はアメコミに全く明るくない。スパイダーマンいくつかと、ブラックパンサーを観た程度。でも、あまりにも話題になっているので観に行った。もちろん次世代IMAXで!とりあえず、にわか知識>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.4

あー、キッツかったー。これと『ザ・スクエア 思いやりの聖域』を同じ日に観たのは完全に間違いだったな。

トルコからの移民と結婚したドイツ人のカティヤは、6歳になる息子と3人で幸せに暮らしていた。夫は元
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.5

こんなに居心地の悪い映画もなかなかない。強烈な151分を味わった。カンヌ映画祭パルムドール受賞作品。

スウェーデンの国立現代美術館でチーフ・キュレーターを勤めるクリスティアンは、スタイリッシュでプ
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.6

スティーブン・スピルバーグ監督による、小説『ゲームウォーズ』の映画化作品。

2045年。貧富の差が拡大した世界で、人々はOASISというVRゲームに夢中になっていた。OASISの中で好きな姿になっ
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.5

久々にズドンとくる映画を観た。観る人を選ぶ作品だが、映画館で観て良かった。

ロシアに住む離婚協議中の夫婦がいる。大きな企業で働く夫には既に身籠った愛人が、美容サロンを経営する妻には裕福な年上の恋人
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.2

アッパーイーストサイドに住む裕福な夫婦の1人息子として生まれたトーマスは、大学を卒業してからロウアーイーストサイドに1人で暮らしている。本屋で出会った女子大生ミミに想いを寄せているものの、彼氏がいる彼>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

石田衣良の原作小説を三浦大輔が舞台化し、松坂桃李が主演した舞台『娼年』はかなりのインパクトで、心身ともに消耗しつつブログを書いた記憶がある。記事には批判的な感想も書いたが、衝撃的な舞台鑑賞経験だったの>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.3

光州事件を取材し発信したドイツ人記者と、彼を送迎したタクシー運転手を描いた映画。実話を基にしており、韓国で大ヒットした作品だ。

民主化要求の動きが盛り上がった1980年、光州市では市民と警察・軍が
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.8

ニクソン大統領政権下に起こった実際の出来事を描いた作品。スティーブン・スピルバーグ監督。

ベトナム戦争を分析した最高機密文書"ペンタゴンペーパーズ"の存在を、ニューヨークタイムズがスクープ。大統領は
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

綿矢りさによる小説の映画化。恋愛経験のないOLが生まれて初めて告白されたことで動き出す物語。

まさに和製『アメリ』。松岡茉優が演じる主人公ヨシカがとにかく豊かで、目が離せない。

【ネタバレして
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.1

トーニャ・ハーディングのフィギュアスケートスキャンダルを描いた作品。ハーディング役をマーゴット・ロビーが演じている。

貧しい母子家庭の家で育ったトーニャは、幼いころからフィギュアスケートの才能を発
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.0

面白かった!もともとの『ジュマンジ』が大好きなだけに、期待感で一杯だったが裏切られることはなかった。

米国在住の兄からオススメされていて、「〇〇な子がゲームの中に入るとドウェイン・ジョンソンになっ
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.4

プロテニスプレイヤーの男女間の待遇格差に異議を呈し女子テニス協会を発足し、元世界チャンピオンのボビー・リッグスとの試合に臨んだ伝説の女性テニスプレイヤーであるビリー・ジーン・キングを描いた作品。
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

チャーチルが首相に就任してから、ダイナモ作戦を発動するまでを描いた作品。ゲイリー・オールドマンがアカデミー賞主演男優賞を、そして彼の特殊メイクがメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したことでも話題に>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

35年の時を経て製作された『ブレードランナー』の続編。

労働源として開発された人造人間"レプリカント"。感情が芽生え人間に対してクーデターを起こそうとするレンプリカントを解任(抹殺)する特殊捜査官
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

不穏!不快!好き!いやー、ちょっとこれは…かなり人を選ぶ映画だということは間違いない。

心臓外科医のスティーブンは、眼科医の美しい妻とティーンエイジャーの娘、小学生の息子と暮らしている。豪邸に住み、
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

黒人のヒーロー『ブラックパンサー』がアメリカで熱狂を呼んでいるらしい。ということで観てきた。なお、私はアメコミに全然くわしくないので、キャラの相関とか位置づけとかはまるで分からない。

アフリカの隠
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.1

ミヒャエル・ハネケ監督の最新作。今回も不快!かつ、わかりにくい!とても良い!

カレー地区で建設業を営む裕福なロラン家。家長のジョルジュは娘のアンヌ会社を継がせ、今は引退している。アンヌは息子のピエ
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

2015年に起こったテロ事件に至るまでを、当事者をキャストに起用して描いた異色作。

「至るまで」といっても、テロが起こるまでの顛末については触れられない。描かれるのは、列車内で起きたテロ銃撃事件に
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