この手の話はオチや後半でガッカリってパターンが多いけど、納得のかなり秀逸なサスペンスだった。観てる側まで神経症的な不安を掻き立てられる。
5話ともそれぞれすごく良かった。全編タクシーの中での会話がメインなんだけど(ジャームッシュにしては)話の内容自体が面白く、オフビートというよりハートフルコメディと言った方が合ってるかもしれない。自分な>>続きを読む
誰もが考えたことのあるこのループ。でも、そうしたアイディアだけで楽しませるんじゃなくて哲学的な内容も絡んでる。なんとなく普通のラブコメっぽくてなかなか手に取る気にならないタイプのタイトルだよね。純粋に>>続きを読む
ここまでセリフ無かったっけ?と驚いた。あまりにも説明の多い作品が溢れているせいでいつの間にか麻痺してしまったのかもしれない。それでもここまで魅せるアニメーションの表現力が素晴らしい。ウォーリーもイブも>>続きを読む
動物側から見たら人間が一番愚かでアホだな。飼育動物にはそれぞれ役割(人間にとっての)があって、結局この物語はたまたまそこから逸脱できた子豚が優遇されて人間と友情を結ぶことができたわけだし、背景を考える>>続きを読む
モロ社会派な主題歌から始まり、仰天。頭から離れなくなった。サイケデリックっぽい演出と途中で挟まれるアニメーションの雰囲気が良い。子供向けと呼ぶにはあまりに前衛的。
だいぶ都合よく進むけどコメディだから良いよね??皮肉も効いてるし意外と色んな解釈ができたりして面白い。
静止画の連続にナレーションという手法に想像力をかきたてられた。決して手抜きだとかいうものではなく、これ自体で一つの形態として成り立っている。ひょっとすると動画よりも魅惑的でノスタルジックな時空間旅行が>>続きを読む
この人たちは「音楽そのもの」なんだということが画面を通しても伝わってくる。派手さやドキュメンタリー映画によくある予想外の裏切り(誰も期待してないだろうけど)は無いがこの作品はこれで良い気がする。アフロ>>続きを読む
躍動感ある美しい映画。撮影は革新的なのかもしれないけど一続きで見たいようなシーンもカットを繋いで作ってあることがよくあって、どうしても気になってしまった。
渋いね。カーチェイス部分がやたら有名らしいけど全体的に面白かった。ストーリーはちょっとひっかかる部分があるけど、主人公の刑事のヒリヒリした苦悩も伝わってくる。自分がこの立場に置かれたらどうするだろうか>>続きを読む
深夜にたまたまテレビでやってたりしたらドキドキして見入ってしまうような世界観。アメリのどことなくシニカルでひねくれた感じもこれを見れば納得。より趣味全開で好きなように作っている気がする。マルク・キャロ>>続きを読む
奇跡を起こせるのはきっと理屈抜きに風船を愛せる子供だけだね。邪魔者扱いしてしまう大人には無理だし、破壊して楽しもうとする悪ガキ達にもやっぱり無理。風船が虐められていると、まるでか弱い子猫が虐められてい>>続きを読む
撮影と演出のクオリティが半端じゃない。オールCGのFPSゲームを実写でやっているような臨場感。でも、そこには暴力の快楽は無くて、ひたすら死と隣り合わせの恐怖がある。現代でディストピアものをやるならこう>>続きを読む
軍事基地での生活という現実的な部分とファンタジックな部分が組み合わさって並行して進んでいく発想が面白い。古典的な童話のおぞましくてダークな世界観に影響を受けているんだろうな。そう考えると、おとぎ話はい>>続きを読む
軽い気持ちでみたら、単なるSFコメディじゃなくて一発屋俳優のリアルなんかも描かれていて面白かった。細かいパロディが分からなくても楽しめる。謎の興奮と感動。笑
トラウマと抑圧の強さ半端ない!
ラストの展開には引きつけられた。
初めは演出くどいなって思ったけど気がついたら夢中になっていた。というか、こういう風にみせられたら釘付けにならざるを得ないのである意味ズルい感じ。余計なところを削ぎ落としたら「誰もが何かに依存している」>>続きを読む
一言で言うと面白かった。CGと実写の部分の差異がじゃっかん気になりつつも、夢中で引き込まれた。『2001年宇宙の旅』や『インターステラー』ほどの規模はさすがにないが、ほぼ役者1人と密室で展開する低予算>>続きを読む
生活音の問題ってかなり現実的だよね。ポランスキーはそういうところをつくのが非常に上手い。個人的には、自分の物音も他人の物音も気になる性質だし、被害妄想的に神経質が拡大していくことも少なくないのでみてい>>続きを読む
このアナーキーさは最高だ。ツッコミどころと言われがちな細かい部分のリアリティの無さは映画的演出としてかえって好きだなぁ。確信犯的なコメディも入ってる。太陽を盗んだものの政治的には無目的で、あるのはただ>>続きを読む
衝撃的すぎてスタイリッシュでかっこいい演出が無かったら直視できないくらい。地獄のループだ。
ようやく観れたやつ。
散々言われてることだろうけど、十代の若者にとってもろデリケートな問題(同性愛、親子)が十代によってありのまま表現されていて衝撃的だった。平凡な芸術志向の若者が撮った映画なら普通は>>続きを読む
王道なマフィア映画だけど音楽の使い方といい、『トレインスポッティング』や『パルプフィクション』に通じような格好良さがある。落ちる時は一気に落ちる後半のテンポ感が好き。なので、この映画に関してはもう少し>>続きを読む
クローネンバーグ作品によくあるおぞましさは無いけど、面白い映画だった。キング原作なだけあって発想も好き。必然的にB級っぽくなりそうなのに良く出来ている。
ロードムービーも堕落ものも好きだけどイマイチ乗り切れなかった。『ウィズネイルと僕』同様、あまりにもどうしようもないとリミッターが働いてしまうのかもしれない。ただ、これがフランス映画というのはかなりポイ>>続きを読む
イーニドはめちゃくちゃだけど、まるで過剰に描かれた自分自身を見ているようで共感できる部分がたくさんある。ゾーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンとスティーヴ・ブシェミの主演三人はすごく良い。誰か一人に>>続きを読む
最高の日本映画。喜劇とはいえ、貧乏だから軍隊に入りたい、という人はどこの国にもいるわけだし、滑稽に見えるが社会をよく捉えている。字も読めなかったような人が上司になるなんて娑婆ではほぼあり得ないことだし>>続きを読む
キューブリック先生は主導権が握れなくて不満だったろうが、これは普通に傑作。どこか危なっかしい合戦や戦闘シーンはこれに限らず大体好み。
めっちゃ平和。笑
三世帯しかないド田舎で苦労はあれども苦痛は無しといった感じ。やみくもに田舎暮らしの良さを強調して陰の部分が描かれない作品は浅くなりがちだが、この映画に関しては不思議とこれで良いと思え>>続きを読む
死を間近にしないと生に気づけない人間の性。更には間近にしても気づけない人間がいる、という主人公の同僚の意見からは教訓を超えたどこかニヒリスティックなものさえ感じる。喜劇らしく人間性が分かりやすく過剰に>>続きを読む