単に得体の知れないサイコキラーの恐怖を切り取っただけの作品ではなく、むしろそれを取り巻く人々(警察や市民)が「サイコキラーをどう扱うか」がメインの物語。故に、思っていたよりも遥かに社会派で深い映画でし>>続きを読む
銀行強盗の話なのに女性、黒人、ゲイ、マスコミ、反体制や反権力を初めとした様々な社会問題が盛り込まれている傑作。強盗ものといったら、計画→実行→逃走の流れを追うのが普通だが、この映画はいきなり実行の場面>>続きを読む
賛成できるか、共感できるかは別として、この男は行動「する」か「しない」かで言ったら徹底的に行動「する」。ナレーションや説明も多くはなく、ボンヤリと始まって会話から徐々に輪郭が見えてくるところは共に真相>>続きを読む
2009年の方とは比べ物にならないくらい良かった。普通にぶっ飛んでる。イレイザーヘッドとかヴィデオドロームとかに影響受けてるのだろうけど何も考えずに映像を観てる分にはこちらの方が楽しめる。それにフラン>>続きを読む
前作はB級ホラーコメディーでパーティー要素が強かったがこちらはよりシリアスでドラマチック。一家にも保安官にも感情移入できる部分があるので、心が揺さぶられる分恐ろしい。
60年代のフランス映画でラブストーリーでこのタイトルで、って時点で眠くなる雰囲気ムンムンで、やっぱり眠くなるんだけど好きな映画。カラーになったりセピアになったりモノクロになったり、思い出を語る部分には>>続きを読む
バンクシーについて知ろうと思って観ると良い意味でも悪い意味でも裏切られる。MBWは存在自体が天性のジョークでめっちゃ笑える。頭の良い人がやる確信犯的な皮肉を全く理解していない人が同じようなことを上っ面>>続きを読む
170分の濃密なドラマ。もう途中から破滅的なにおいがぷんぷんしてきて、観てる側も主人公もその周りも感づいてはいるけどどうしようもないところまで人間の性で突き進んでしまう。成り上がり者にとって運命は残酷>>続きを読む
溢れ者の大作戦が大成功。こうなったら良いな、という妄想を作品の中で爆発させて実現させていく点でこれぞ映画、といった感じ。学友会文化は日本にいるとよく分からないけど、要するに社会の縮図みたいなものなのか>>続きを読む
エリアスとバーンズという対照的な二人が象徴として出てきてその間で揺れる主人公は最も多くの人が共感できる存在として描かれる。戦争映画だが「本当の敵は自分自身だ」ということがリアルに伝わってくる。戦場に行>>続きを読む
なんか全然面白くないなぁと思ってみてたら89年の「鉄男」と間違えてました。おバカなので途中まで気づかず。
久々に観てみたらマジ面白かった!
最後まで飽きさせない力業。改めて観ると大人が本気で作ったカルトムービーって感じでマニア向けなところがあるのに当たったのが凄い。
兄弟家族からいじめられるパターンかと覚悟してたけど皆優しかった。悪ガキ兄弟達が防衛網張っている雰囲気なのでホッとするシーンが多い。その中で最も短気な主人公。
ホラー映画の社会的、心理的背景を紐解く。というより主に製作者側が語ってる。リアルな恐怖に根ざしていることがよく分かる。技術的なことはあまり出てこないのでマニア以外も嬉しい。映画がより楽しくなる映画。
犯人は切実で使命感が強くて笑いの足りないジョーカー(ダークナイト)といった感じで、宗教的ではあれどそう遠くない。と、考えると既成の価値観に一発カウンターを見舞いたい系で片がつく。よりも面白いと思ったの>>続きを読む
一度目よりも二度目。二度目よりも三度目、と観る度に更に好きになっていく。序盤から印象的なシーンの連続で、もはや最後までずっと印象的なシーンで終わる御贔屓映画。
体制側も反(非)体制側も人間であることに変わりはない、にも関わらず生まれる軋轢はこの時代に特に顕著になって社会問題として意識されるようになったけど、基本的には今も変わらないような気がする。職業や人種が>>続きを読む
真の意味での「ハリウド映画」。
グロリア・スワンソンの怪演ぶりに寒気がする。他の役者も真実味がありすぎると思ったら、役と役者の背景が近い、もしくはほぼ同じ、そもそも本人役、のどれかだったので納得。もう>>続きを読む
「夫婦」と「青年」と「ヨット」と「ナイフ」。物語の鍵は僅かこれだけなのに確実に印象に残る作品。情報過多でごちゃごちゃと色んなものに触れたくないときに最適。
キャラクターが皆ぶっ飛んでるので普遍的な人間心理を見出すよりも観察的な目で観たほうが楽しめる気がする。音楽がベースブンブン唸っててかっこよすぎる。
アリスは悪い母じゃないと思うけど息子の反抗的な態度が一番共感できるポイント。キャラクターも息子が一番魅力的。あと、すごい美少年出てきたぞ、と思って観ていたらまさかの女の子(ジョディ・フォスター)でスカ>>続きを読む
正気に潜む狂気。異常者を異常者で片付けられる人は心の闇を見ていない。それこそ無自覚な気がして恐ろしい。幻覚、妄想、壁が割れ、手が飛び出すメタファー、殺人すらも全てが現実的。
「DAWN OF THE DEAD」とどちらが好みかは別としてこちらのほうがもっと怖くて悲惨。人間同士の争いもやっぱりある。決めたことを悩まずにこなし、生きることに懸命でグイグイ引っ張っていく黒人が「>>続きを読む
ほんのり感動するような始末のつけ方が絶妙だし、キャラクターも魅力的で良い。赦すことも大事。
筋が通ってるようで通ってないようで通っている。ようで...
「テレビが与える影響」とかいっちゃうと陳腐な感じがするけどこれは精神だけでなく肉体にも直接的に作用する。脳に腫瘍ができ、手に拳銃がくっついち>>続きを読む
土地を介して記憶や感情や想いが共鳴する感じが非常に好みで細かいところはどうでもよくなった。杏奈に感情移入できるかどうかは別にしてもそこは確実に人間としての魂に訴えかけてくる部分だと思う。土地にも建物に>>続きを読む
重みがあって薄っぺらさとは無縁の脚本。ジャックニコルソンだしジャックニコルソンだし。ラストをどうするか真っ二つに割れてギリギリまで決まらなかったらしいけど、どっちでもアリだったなぁ。
これ本当に何人か役者死んでるんじゃないだろかと思えるほど臨場感ある。DVD特典に短いメイキング映像があるのだけど二時間のバージョンがあっても観れます。笑。というか短くて残念に思えるほど面白い。通常の映>>続きを読む
奇怪すぎる!
奇形児の造形がこの手の不思議系グロ画像なんかに心惹かれて少年時代を過ごした捻くれ者にとっては「これこれ」感がめっちゃある。
これは久々にきつかった・・。
冒頭がおもしろそうで惹きつけられるだけに。若者が生き方ややりたい事を模索して自己実現していく話、かと誰もが思うんだけどそのテーマをほったらかして後半ただの薄い恋愛話にスラ>>続きを読む
典型的なアウトサイダーの映画。ジャックケルアックあたりのビート文学を読んでチャーリーパーカー聴き始めました、みたいな青年。アウトサイダーの星に生まれたアウトサイダーの申し子で絶対に一箇所にとどまれない>>続きを読む