yaaaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.0

決してポーカーの映画ではない?!みたいなこと言われてますけど、がっちりポーカープレイヤーの日常多くて私には充分ポーカーな映画でした。
主題としてはザ・ポール・シュレイダー「贖罪」みたいな所にあるんでし
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最後の追跡(2016年製作の映画)

4.0

画面がとにかく暑っーって感じ。
何もしたくないダルさ漂う。
それに輪をかけて銀行に土地を抵当に取られそうになるドン詰まり感。
気分的にも風景的にも荒野がどこにまでも続く絶望感をビタビタに浸して兄弟銀行
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

デカプリオやジェニファー・ローレンスが真実説いて周りから白い目で見られる映画かなと思ったら、世界は馬鹿で溢れていたという尖った映画ながら、ポップな画面で楽しい。
シチュエーションコントで網羅するのかと
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.0

新進気鋭の映画監督の好き勝手やりたい企画と従来の映画会社でないNetFlixの好き勝手創ってもらうという夢のようなコラボ。
黎明期だから出来たような映画。
誇張しすぎた「クドイ」一歩手前のキャラが織り
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

マーティン・スコセッシに学ぶアメリカ現代史・マフィア編みたいな感触で「そーですかぁ!」の知的好奇心も揺さぶられて楽しい。
参考書としてのジャック・ニコルソンの「ホッファ」も観返したくなる。
スコセッシ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

なんとなく、下から煽るように撮ったり、グリーンバック大会なんだろうなと思いつつ、映画の中のカットとしては「ひぇー。落ちたら死ぬ~ぅ」の連続でかなり恐い。
タンクトップの出演者の胸の谷間って「監督。サー
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

4.0

主人公が将棋の棋士みたいに何通りもの勝ち筋を瞬時のうちに思い描いて闘うというのはビジュアルも含めて面白い。
そんな「殺し」の達人が親として子供に対しては上手くいかないというのがこの映画の面白さだと思う
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レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

4.0

「ユリイカ」みたいなとんでもない映画撮る監督にフジテレビ的大衆寄りな映画を作らせたらどうなるか、またはメジャーな機会が転がりこんできたみたいな経緯があったのかしら。
確かに主演者は豪華で映画的なんだが
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キャプテンEO(1986年製作の映画)

4.0

ディズニーランドのアトラクションでなくて、ネットにある2D映像で観たので本来の面白さ、醍醐味は半減してるであろうがハッピーさは伝わってくる。内容は歌って踊って物事解決な定番なやつ。
「スター・ウォーズ
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蛇の道(1998年製作の映画)

4.0

初見の時は、哀川翔さん主演なのになんとミニマルで「はぁ?」なVシネマの印象であったが、年月経って世界のキヨシクロサワ監督とJホラーの始祖・高橋洋さんの脚本を意識して観ればなんとも恐ろしい映画である。>>続きを読む

てなもんやコネクション(1990年製作の映画)

4.0

外国ロケのある映画って、外国パートの方が贅沢感あって、見知らぬ土地を魅せられるドキドキ感勝るように思うが、本作は逆。
話は無理矢理要約したら下品過ぎる「スティング」。
国内でワチャワチャやってるのがす
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ロサンゼルス(1982年製作の映画)

4.0

街の犯罪者を普通のおっさんが処刑していく「狼をさらば」の続編。
一作目がニューヨークが舞台で、今回は引っ越ししてロサンゼルスが舞台ということでタイトル分かりやすい。
最初の一幕が続編ということで流れは
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いぬやしき(2018年製作の映画)

4.0

邦画のユルユルな感じやろと思ってたら、なかなか楽しめた。
二時間に収めてある脚本も結構凄いんではないか。
見易さとしての家庭でも居場所がないお父さんが人々の為に闘うというベタではあるがその倫理観が安心
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ディメンシャ13(1963年製作の映画)

4.0

アイルランドの古城に住む金持ち一族が亡くなった妹を弔う儀式の為に集まったがそこで惨劇が起こるという、「金田一耕助」みたいな映画をフランシス・コッポラ名義のフランシス・フォード・コッポラが初監督。
何を
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.0

熊がひたすら襲ってくるというホラー映画な展開より、森林公園で熊に出会って大騒ぎなパニック映画に振ってるのが登場人物多くてそれなりに楽しい。
だからと言ってドラマパートに特化してなくてゴア描写もなかなか
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

4.0

80年代初頭のアメリカの麻薬の蔓延や小国への介入など闇の黒歴史をピリッと毒づいた映画なんであろうが、トム・クルーズ主演なので彼のスターとしての陽性がキラキラ輝きすぎて、犯罪ものが大企業を辞めたベンチャ>>続きを読む

DAGON(2001年製作の映画)

4.0

ホラー映画を突き詰めていくとホラー映画基礎知識のようにハワード・フィリップス・ラヴクラフト原作というのに出会う。
不勉強でよくわからないがタコみたいな化物が出てくる宇宙的恐怖?みたいな知ったかぶりなイ
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劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

4.0

邦画のわかりやすいディザスタームービーでも観たいなあと思い、「劇場版」のタイトルも付いてるしなぁと観てみる。
これまたビックリなのが、画面、演出、芝居…がもう紛れもない「ドラマ」!
2時間拡大の最終回
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ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年製作の映画)

4.0

兵器としてのメカゴジラをメインに巨大ロボットものの印象。ゴジラはそれなり恐い・格好いい感じで着ぐるみ全開でも悪くない。でも熊みたいにしつこく襲ってくるだけなのはそれはそれでありか。
全体的にあっさりと
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フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

4.0

決められた時間内だけ犯罪が許されるというこのシリーズの強みが曖昧になっても許される気持ちがあればそこそこ楽しめる。最初と最後で立場が入れ替わる的なオチは皮肉いっぱいで嫌いにはなれない。
主人公を差別し
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.0

「飛行機が墜落した。墜落した所はどんな所が最悪か?」みたいな大喜利の答えみたいな内容だが、もうシンプルにアクション映画。
よくある奮闘する父と娘の交流とか、救助に来た民間軍人会社のでしゃばりとか、航空
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

汗と涙の青春ものでなくて、「お笑い」を愛するのに「お笑い」の世界からそっぽ向かれる狂人ものとしてるのが良かった。
それ以前に俳優・岡山天音さんのあの近くいたら嫌になる負の人物の芝居が嫌と言うほど味わえ
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遠い夜明け(1987年製作の映画)

4.0

南アフリカのアパルトヘイト問題と闘うとなれば、暗い重い静かな映画かなと思ったが、そうでもなく軽やか。それに謎でもないが、この人が偉大な活動家ビコ編と彼の友人の新聞記者がユルユルに南アフリカから脱出しま>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.0

なんか元ネタにもなる事件あるんかいな?と思ってしまう程、シリアルキラーの怖さを感じられる。非常に魅力的な人物が…というのは実例でもあるし恐い恐い。
それを単に事件の顛末でなく、水門を開け花びらをまくよ
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

4.0

どうせ失敗した作品なんだろうなと、思いつつもしかしたら!の期待もあって。
監督が映画「万力」が不条理を振り切りすぎてある種潔かったので、その延長での期待で任命されたのかなと邪推したが、出来上がりはこう
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フォーガットン(2004年製作の映画)

4.0

作り手も受け手も意図せず、「プププッ」となるのを面白さと捉えたらそこそこ楽しいし、「駄目だこりゃ」となればおしまいだし、なんとも珍品。
画面には写らないジュリアン・ムーアさんの茶目っ気を感じる。
演技
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

「シビル・ウォー」が早く観たくてしかないので、そのつなぎとして。
アレックス・ガーランドってホラーやSFのジャンルムービーをちょっとエエ感じに外してくるところがなかなか好感もてるなの印象。
で、田舎ホ
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執炎(1964年製作の映画)

4.0

浅丘ルリ子さん出演100本記念の作品なんて、とにかく浅丘さん映画出過ぎ。
話は日本海に面した村で戦争で引き裂かれる夫婦を描いたものであるが、画面がとても面白い。勿論、浅丘ルリ子さんの可愛さ、美しさはき
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MANRIKI(2019年製作の映画)

4.0

変な映画なんだろうなの印象どおり変な映画ではある。猛毒コントにとらえたらよいか。
お洒落な映像にクスクスしたら笑いもありの結局何んなのコレ?の「ツインピークスリターンズ」みたい。
モデルの人達嫌いとい
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ミックス。(2017年製作の映画)

4.0

もっとベタな潰れそうな卓球クラブ復興の為にがむしゃらに大会に挑む!みたいなので十分良いのに、恋愛要素も入れ込んでみたいなサービス展開はいらんかったなぁと。
最後に抱き合ってキスするぐらいでいいじゃんと
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

4.0

無医村の村で医者に成りすまして人々を救ったという単純な美談にしてないところがいい。主要な人物皆が嘘をつく、嘘を受け入れると何が事実なのかわからなくなるが、皆が当人にとっての事実を作り上げていく。
笑福
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刑事物語(1982年製作の映画)

4.0

古くさー。
がゆえに面白い。
王道の感じが時間を置いたらそれなりに面白さに加担してる。
それにこの映画には、カンフー・おっぱい・吉田拓郎の「唇をかみして」の必殺技アイテムが用意してある。
終盤のそれら
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

4.0

因襲にとらわれた人々が巻き起こすドロドロした物語かと思ったら、占い師に頼る政治家、誘拐・洗脳と都市伝説のネタみたいなので溢れている。しかし、大映ドラマの始祖が撮るだけあってドロドロの人間関係は濃厚過ぎ>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.0

ロケ番組のリポーターのあっちゃんが冒頭から異国で置いてけぼりをくらい不穏な感じでスタートする。
やりたくない仕事してます充満の雰囲気から「新たな自分を発見する」みたいな映画なんだろうなと観始めるが、ロ
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地球最終戦争ロボット・ウォーズ(1994年製作の映画)

4.0

70分と短い割に話が面白くなくて、久しぶりに長く感じる。バーバラ・クランプトンさんがヒロインなのに普通にヒロインやってるのがとっても腹立たしい。
そんな退屈な映画だが、見所・見せ場だけはある。
デヴィ
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

4.0

マイケル・ファスベンダーさんの
凄い表情コレクション。
役者であってもあんなとんでもない顔をカメラを前に出来るなんて感服しかない。
SEX依存症を描くにしてもSEX出来る相手がいるだけ幸せじゃないかと
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