yaaaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

「エロ事師たち」より 人類学入門(1966年製作の映画)

4.0

「エロ」を商品化して売りさばくおっさんの話。非合法な商売に身を置く人々の世間との闘い的な分かりやすい構図かなと思ったら、主役のおっさんの人生にギューとフォーカスされていき、まあぐちゃぐちゃな感じ。だか>>続きを読む

(2017年製作の映画)

4.0

高校を卒業以来に出会う二人。
何かが始まるわけでもないし、波乱が起こるわけでもない。
気まずいでもない、ぎこちなさを観てるだけだが、ニヤニヤしてしまいそう。
「中村ゆり」さんがいいなぁと思うのならば尚
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

現代にも通ずる問題提起なストーリー、アキラ・クロサワな構成の妙、以前に「リドリー・スコット」の超ベタな面白さ(映像美)が味わえる作品。
中世を舞台にした時、よく「絵画」のような画を売りする作品あるが、
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

面白いとかの類の映画ではない。けれどドスンとパンチ喰らわされたような感触が味わえる映画体験。
感情がブルンブルン震えわたるという意味では確かにエンタメ。
隠されてきた史実だがその行き先は、わかってるの
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

最初の企画ではリチャード・ジュエルがジョナ・ヒル、弁護士がディカプリオであったみたいたいだが、それはそれでというよりもこのクリント・イーストウッド版で大正解。
派手さないシンプルな作り方だからの物語の
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.0

原作の深町秋生さんのアクの強さと原田監督の時には目障りな細部に凝る表現が「水と油」でなくて「油と油」の濃密すぎる相乗効果で十二分に腹持ちする映画になってる。
そのギトギト要素を誰にでも観やすい入り口と
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.0

入り口は、分かりやすく旬な配役の贅沢さ、恐らくこだわりのディテールの満載であろうの小道具や美術、ジャパン全開のロケ地と目に楽しい画面満載で、殺陣もチャンバラというより殺しの武術みたいで迫力ある。豪華な>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.0

お宝発見に向けての解読していくシーンの、鍵を時計回りに回したらダメで反時計回りにするとか、次に繋がる扉を蹴破るとか、兎に角「雑やなぁ~」の感触。だからといってダメなことなく重みはないけど軽やかにテンポ>>続きを読む

愛の病(2017年製作の映画)

4.0

悪い女に騙されて金を貢ぎ挙げ句の果て犯罪に加担する、勝手に十八番と思う岡山天音さんのヘタレ芝居を楽しみたいと観たが、結構主演の瀬戸さおりさんの熱演が良い感じで引き込まれた。
田舎の激安人間図鑑の犯罪も
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.0

ようやくわかってきました。
映画のジャンルでアクション、恋愛、ホラー、SF、社会派…と色々ある中に「ニコラス・ケイジ」というのがあることを。
「  」の中は他にはスティーブン・セガールとかウェズリー・
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

4.0

伝記映画といえば、成功、挫折、振り返りを最後は主役の老けメイクの顔で締めくくるみたいな印象であったが、ダニー・ボイル監督はやっぱり違いますねー。
明日から人生が一変するかも知れないプレゼン三番勝負で構
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

「ミラマックス」って今で言うところの「A24」ぐらいの映画の面白さの品質保証はあったと思う。タランティーノの映画もワインスタイン兄弟の名があるから面白いんだ…とも。その裏切りとハリウッド一番の屑野郎の>>続きを読む

散弾銃(ショットガン)の男(1961年製作の映画)

4.0

訳ありのショットガン担いだ三谷英明さんが製材所へやってくる。
近くに警察署無いから私設保安官つくろぜ!のトンチキな展開についていけるなら大いに楽しめる。無国籍アクションってそうゆうことか。
バリバリの
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ある用務員(2020年製作の映画)

4.0

薄味の主人公対多彩な殺し屋が一ヵ所集結して血みどろバトルロワイヤルを繰り広げる清い展開で、そこに至るまでのストレートな悪の企みも般若さんの過剰な芝居でみれる。
アクションに変化球少ないが、主演の福士誠
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

オーバーオールが似合うのは鶴瓶とマッケンナ・グレイスだけ!と思ってしまう程、定番の科学オタクからだんだん魅了されてマッケンナ・グレイスの虜になりそう。
ゴーストバスターズとありながら幽霊によるドタバタ
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

4.0

ジョニー・トーのリメイクと聞いて「それならジョニー・トーで十分やん」と思ってたらジョニー・トーに迫るや追い越すやらの面白さでびっくりした。
麻薬組織の誰も会ったことのない黒幕「イ先生」は誰だ!で引っ張
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無情(2019年製作の映画)

4.0

あえてなんだろうけど、ほとんど映画の中のルールが説明されない。
なんとなく48時間で敵対する家族への敵討ちが認められていて、それを実行するのは子供らしいというのが、ボンヤリ浮かび上がってくる。 
大人
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ブルーサンダー(1983年製作の映画)

4.0

なんともアメリカンで豪快な映画であった。
市街地上空で空中戦繰り広げて、その下にいる人々はどうなるの?とか、主人公の奥さんがカーチェイス担当の強引さとか、突然のベトナム戦争トラウマとか細かい所はユルユ
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少林寺三十六房(1977年製作の映画)

4.0

悪者に迫害受ける、少林寺に逃げ込んで修行する、スーパー坊主になると迷いの無いわかりやすい話に、曲芸のオンパレードみたいな修行の画の面白さが加わって十二分に満足させてくれる。
少林寺の武術は世俗と関係な
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

わぁー。スッゴい面白い映画だったとならない自分が悔しい。
ちょっと長く感じて、まわりくどいなぁと思ってしまった…
ダメだと思った家族を再認識して素敵やん!と思えるようになった話をマルチバースや、カンフ
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

普通に面白い。
国外脱出のハラハラ感満載のサスペンス要素よりも、遥か遠い異国で国の威信をかけた仕事に苦労する公務員の物語としても楽しめる。その上朝鮮半島の南北問題のどうしようもなさまで絡めて、捨てる所
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片腕ドラゴン(1972年製作の映画)

4.0

一歩引いて観れば武術道場同士が喧嘩を発端に延々殺し合いしてるという悲惨な話だが、映画からはそんな悲壮感は無い。むしろ陽気というか適当というか、ただただアホぽくそれが変なグルーヴ巻き起こして最後まで引っ>>続きを読む

クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち(2011年製作の映画)

4.0

フランス・パリにあるキャバレーで上演されるヌードショーを映す。
まあ、パリに行けたら是非行きたいと思わせる。単純に舞台芸術としても凄そう。おっぱい、お尻と盛り沢山だが、なぜか「エロ」を感じない。人類が
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最強の出前人(1994年製作の映画)

4.0

香港映画ってやっぱり「お笑い」と「アクション」ですよ、ですよね。
映画の中のリアリティラインがアホに向かってユルユルなんで、最初は妄想か現実かよくわからなくて戸惑うが、そのクセが強いのに慣れると、まあ
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

4.0

ギャスパー・ノエの看板なら胸出してる女の人が延々立ってるだけ(後半そんなことになるが…)でも「アート」ですと言い切れそうな所を真逆の泥臭い人間味溢れすぎる作品になってる。面白すぎる。
下世な感覚なら撮
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疫起 エピデミック(2023年製作の映画)

4.0

台湾でのSARS発生時の病院内での未知の病との闘い。
これが絵空事のパニック映画でなく、ついこないだまで自分達も恐怖したCOVID-19を想起させる。
冒頭の夜勤明けの主人公の医師が終業時間を過ぎても
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KARATE KILL/カラテ・キル(2016年製作の映画)

4.0

アメリカ留学中の妹が変態カルト集団に誘拐された!兄貴が日本から救出に向かう。とのびしろないシンプルな筋。
KARATEで悪人をキル、キルしまくる昭和のおっさん向け週刊誌みたいな映画。そのシンプルさが逆
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

4.0

一見さんお断りの劇場版。
その分内容は途方もない大風呂敷広げてくれる。でも映像はそれに追い付かない貧弱さ。だからといって弱点ならず持ち味になってる。VFXも真面目に見たら怒るやつだが本作ではこれでない
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ザ・ファーム 恐怖の食物連鎖(2018年製作の映画)

4.0

シネマスコープぽいフレームにアメリカの日差しが強いのにカラっとした風景が田舎ホラーを煽る。
人間を食用にしている牧場に連れてこられたカップルを描くが、それに至るまでの定番のガソリンスタンドとか地元の人
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デイ・シフト(2022年製作の映画)

4.0

陽の光明るいLAで繰り広げられる吸血鬼との戦い。
ホラー要素が多いかなと思ったら、真面目と不真面目の王道のバディもの、ホラーよりアクションに振り切った見せ方、ちょい刺激のマイルドなグロさ、ワーワーわめ
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ランド/再生の地(2021年製作の映画)

4.0

初心者による1人キャンプならぬ1人山小屋の映画。ある事件から家に引きこもらず山小屋に引きこもるおばさんの過酷すぎる山小屋生活と再生への課程。盛りに盛って派手に描写してもいいところを的確に最小限に構成し>>続きを読む

ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

4.0

社畜で生きていくなら、ゾンビに喰われて死んだほうがマシってメッセージはよくわかる。トリッキーな状況設定での青春コメディと見ればまあまあ楽しめる。しかし、邦画の久しぶりの気合い入ったゾンビ映画として観る>>続きを読む

評決のとき(1996年製作の映画)

4.0

黒人差別吹き荒れるミシシッピーで若手弁護士にマシュー・マコノヒー、敵対する弁護士にケビン・スパイシー、殺人を犯した被告にサミュエル・L・ジャクソンとパッと見の印象だと緻密な法廷戦略を静かなトーンで積み>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

4.0

いかにもスタジオと揉めそうな映画。それはズバリ面白いんだか面白くないんだか微妙なラインで作り手がやりたいことだけはやってる自己主張強い映画。アレックス・ガーランドの脚本作「28日後…」「サンシャイン2>>続きを読む

ザ・サイレンス 闇のハンター(2019年製作の映画)

4.0

「何か」が世界中に現れ、○○してはいけないルールの中で決死のサバイバルを繰り広げるという定番のやつ。
「何か」はキチンと提示されモヤモヤもなく俳優さんの頑張りもあって基本ラインとして楽しめる。
優しい
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地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)

4.0

いかにも邦画って感触あるけど、ほぼ国外で撮ってるのは凄い。戦場カメラマンとしてジャーナリズムどうのこうのよりも、「アンコール・ワット」を写真に撮りたい!という青春映画に振ってるところが気持ちいい良い。>>続きを読む