喧嘩するほど仲が言い訳ではない映画。
どうして、この監督は観るものをいい意味で不快にさせるのだろうか。どの人物の言動も分かる部分はあるにはあるが、感情移入したくない人物ばかり。人って自分勝手で愚>>続きを読む
己のエゴを吐き出し合う人たちの映画は最高だ。
片一方の人間が我慢する映画。変な人を私は好きだからいいのとか独白する映画。エモいことを重ねて私達は若いからいいのと叫ぶ映画。3大欲求は抑えられない映>>続きを読む
終わらない競争の悲劇と狂気。
競争をひていするということは決してない。けれども、血を吐くような競争が永遠に続くことは誰も望んでいないのではないか。
この映画には競争を続ける者たちが6人出てく>>続きを読む
猫をかぶったり、はずしたりする映画。羊の皮を被ったフクロウみたいな映画。
いつものようなノホホンとしたウェス・アンダーソンワールドが、待っていると期待して足を運んだのだが。
今回は、そのウェ>>続きを読む
犬と人間の冒険譚。
ほんわかした気持ちになれる良作。
とはいえ、大事なことは、ウェス・アンダーソンの日本像が観れたこと。それだけで、大満足。
永野芽郁の可憐さと奈緒の魅惑で駆け抜けていく映画。
はっきりといって、演出は酷い。タバコの吸い方も洗練されてない。永野芽郁の言葉遣いがあってない。ギャグが内容から浮いている。bgmがくどいし、う>>続きを読む
タイムトラベルものとしてみれば、目の当てようがないほどにお粗末な内容だ。しかし、ラブコメとしてみると心地よい映画。
とはいえ、映画の根幹部分にあたるタイムトラベル部分が生かされていのので物足りな>>続きを読む
愛しあう男と女が虫に翻弄される狂気じみた映画。
ストーリーは上記のように単純だ。
それでも、引き込まれる。それは、ちょっとした仕草や、画面に映る違和感、役者の仕草など。その一つ一つの芸が細かい>>続きを読む
ハリウッドによるクレしん映画。
過食気味のマルチユニバースを題材にした本作。上手い役者、センスの良い演出、見事なアクション。そして、誰もが共感するであろう家族の問題。くだらないギャグ。などなど、>>続きを読む
ラブコメとバイオレンスが合体した意欲作。
それぞれのパートはとても面白く、最後まで楽しく見ることができる。
ただ、ラブコメとバイオレンスが交互になることで微妙なバランスのズレが生じるためにテ>>続きを読む
関係を上手く構築することができない不器用な男女の恋愛映画。
ユーチューバーのこととか。インフルエンサーがどうのとか。メディアリテラシーが何とか。そんなことは本映画には語られていない。
これは>>続きを読む
カッコつけた箱根の風景ではなく、親しみのある箱根に彩られたロード・ムービー。
ロード・ムービーというと決めた画が多用されるものが多い。だが、本作は異なる電線が通っていたり、汚くもなく綺麗でもない>>続きを読む
押井守のエッセンスが詰め込まれた怪作。
映画というものの形が、劇場そしてテレビ放送、レンタルショップという形から変化し、動画配信でみられるようになった今現在。
映画がこれから一体どこにいくの>>続きを読む
ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない。
このことわざの本来の意味は、知識のない者や愚かな者が旅に出ても、出発前と同じままで本質は変わらないこと。
だが、本当にこのことわざの>>続きを読む
恐縮です。
この映画はこの言葉に尽きる。恐縮。すいません。恐れ入ります。といった、前口上を切り出して、即座にずかずかと乗り込んでくる日本人の恥部がこれでもかと見せつけられる。この映画の2年後、伊>>続きを読む
生きたいと願う者たちの幻覚がさまようと傑作映画。
60分という短い時間の中に、戦争の普遍的な陰惨さが詰め込まれている。さすが、キューブリックということだろう。
ただ、その短さのために余韻が感>>続きを読む
ウディ・アレンの映画の中で、薬よりも幻想の方が効く場合もあるなんてセリフがあった。けれども、あまりにも幻想が効きすぎるとどうなるだろうか。
本映画は幻想というなの甘いクリームがふんだんに使われた>>続きを読む
ピクサーによるディズニーの原点回帰を行う意欲作。
ディズニーといえば、言わずもがなミッキーマウスだ。かくいう、ミッキーマウスは周知の通り、ネズミの擬人化に他ならない。ネズミという人間が忌み嫌う存>>続きを読む
映画館という暗闇の中で、じっくりと不気味な世界に没入するに相応しい映画。
確かに人を選ぶような題材を採っているので、万人向けでは決してない。とはいえ、絶妙なバランスの上に本映画は成立してちる。一>>続きを読む
ホドロフスキーによる道。
過激な要素はただあるが、お話は単純明快。男と女は、簡単にはわかり会えないということだろう。
だから、男と女の映画は面白いとも言えるわけだが。
禍福は糾える縄のごとし。
人の想いが、わかりやすく描かれている。そのわかりやすさが、本編の魅力であり、面白さでもある。けれども、反面、その感情のわかりやすさが観るものの感情の信号を明確にしすぎる>>続きを読む
小さな喧嘩。小さな冒険。小さな王国。小さな決断。
これまでのピクサー作品と比べると残念なほどに小さい。これまでのピクサー作品のように小さな世界に大きなものが沢山詰まっていればよかったのだが。この>>続きを読む
隠しきれない狂気とパワー。
ホドロフスキーの長編と比べるとあの狂気じみた雰囲気は現れていない。
けれども
あの不気味な明るさを放つ店。
怪しい町並み。
肥えた淫靡な娼婦。
戯けたホー>>続きを読む
ボディーブロー胸糞映画。
映像の刺激や、内容の激しさでいえば、他の韓国映画に比べれば見劣りする。
けれども、みれば見るほどにじわじわと辛さが込み上げてくる不思議な映画。
幸せな母と息子の物語。
不愉快になる韓国映画に比べれば、この映画はまだ幸せだろう。
知らぬが仏とは、当にこのことだろう。
ゲーム制作者の罪と罰の物語。
この映画をトータル・リコール、攻殻機動隊、マトリックス、レディ・プレイヤー1といった作品と見比べれば内容は見劣りする。
しかし、これほどまでにゲーム制作者が背負>>続きを読む
愛をむき出しにした映画。
愛を確かめ合うことは困難を要する。何を言って、何をして、何を結んだところでそれがお互いを愛し合っているという確たる証拠にはならない。所詮、自己愛の延長線上に微かに見える>>続きを読む
誰もが観たい、気になる場面になると突如として熱量が下がるそんな不思議な映画。
けれど、自己表現になるとこの映画は光りだす。走ったり、マジックしたり、シェーピングをかけあったりと。感情を爆発させる>>続きを読む
数年かけてようやく見終えることができた。
こんなにも観るものを突き放すアニメーションはないのではないか。
この映画は当にタイトルまんまだ。ボーイ・ミーツ・ガール。男と女が出会う話。
こう書くと、身も蓋もないが、この映画には、あらすじでは表すことができないものが、有象無象に詰まっている。溢れている。そ>>続きを読む
日本で撮ることができるSF映画の到達点の一つではなかろうか。
終始漂う映画薄気味悪い雰囲気がたまらない。所々に現れる、あの青さは観るものさえも震えさせる。
見終えて思うことは、青い血の人間が現>>続きを読む
春は始まりの季節であるが、その反面、別れの季節でもある。
そんな春を冷たく描いた映画。
ただ、風俗嬢と官僚の間の大きな溝を最後の最後まで埋めきれなかった様に思える。もっと、強引にでも彼らを繋ぐ>>続きを読む
恋愛映画には2つあると勝手に思っている。それは、学べる恋愛映画か。あるいは、学べない恋愛映画か。
もちろん、今回の映画は前者だ。学べる恋愛映画だ。何を学ぶかは見る人それぞれで異なると思うが、本作>>続きを読む
深夜眠れないときにみたい映画。
病んだ救命士がスラム街を救急車で彷徨うという最高の設定が何よりも大好物だ。こんな書き方をすると暗澹たる映画に思われてしまうが、決してそんな側面ばかりではなく、藻掻>>続きを読む
美しい女たちの痴話喧嘩とサスペンス。
こんな身も蓋もないものが、デ・パルマにかかると、とても美味しく観ることができる。ただ、少々バランスは悪い。
もう少し、サスペンスを引っ張ってもよかったのでは>>続きを読む
やっぱり、ゴダールは難しい。
政治的な思想と美しい色彩が散りばめられた上に美女たちが空洞的なセリフをつぶやくわけなのだが。
もっと、ゴダール作品を鑑賞して修行をしなければ。