ショウジさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

影武者(1980年製作の映画)

3.5

仲代達矢の顔の圧がすごすぎて夢に出そう。
武田信玄に興味がないせいか、影武者が調子に乗ったり、活躍したりするシーン以外はあまり楽しめなかった。

一番美しく(1944年製作の映画)

3.4

本人たちは至って大真面目でも、今の時代に観ると戦時中にやっていたことがいかに滑稽なことだったかがよく表れている映画だった。監督自身も戦争に付随するあれこれをくだらないと思いながら撮っていたんじゃないか>>続きを読む

野良犬(1949年製作の映画)

3.5

戦争が暗い影を落としてるあたり松本清張と近いものがあった。
松本清張原作のものは犯人に同情しちゃうものもあるけれど、本作は犯人に同情できなかったし、犯人の幼馴染も早く口割れや!と思った。
志村喬演ずる
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赤ひげ(1965年製作の映画)

3.6

医療ヒューマンドラマも撮ってるなんて、黒澤明は色んな映画作ってるなあ…

患者たちのエピソードが連なっている中、おとよのエピソードが一番好きだった。赤ひげが辛抱強く薬を飲ませるシーンと、長坊とおとよの
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虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

3.5

まず戦時中にこれを作っていることがすごい…
こういうちょっとした話でも黒澤明の間の取り方の上手さが現れていて、クスッと笑える箇所があった。

エノケンってよく名前聞くけど実際に見たのは初めてかも。
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ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

3.3

芸術家には向いてるけど経営者には向いてない人なんだろうな…と思った。周りの人が辛抱強く実務面を支えてるから、1ブランドとしてなんとか保ってるのでは。ファッションウィークと被ってる時は環境活動の方は休む>>続きを読む

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

3.6

冒頭の結婚式シーン、あのまんま「こんな結婚式は嫌だ」っていうネタに転用出来そう。あんなの結婚生活に不安感じずにいられないでしょ。

権力争いとか贈収賄とかもう勝手にやってくださいよ…って感じだった。あ
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.8

面白い!知恵が回る三十郎のキャラが観ていて痛快。
ぶうぶう文句言う田中邦衛の役も良いキャラしてる。

松ケンにハマっていた頃に森田芳光版を劇場で観たけれど、こうも違うか…と思った。名作のリメイクはしな
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.8

ホドロフスキーが笑顔で洗脳してくる映画だった。
どこまでも明るくいきいきしていて、作ることが好きで好きでたまらない様子に観ていて勇気が湧いてくる。

DUNEは実現しなかったけれど、企画自体が多勢のク
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私はいったい、何と闘っているのか(2021年製作の映画)

3.5

オンライン試写会にて鑑賞。
ヤスケンにぴったりな役だった。
軽いコメディだと思って気楽に観ていたら、最後はほろっとさせられた。沖縄シーンがとても良い。仕事が上手くいかなくても、家族が尊敬してくれてみん
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.5

想像を遥かに超えるど変態映画だった。人形操演が素晴らしい。

生きものの記録(1955年製作の映画)

3.7

原爆や水爆の被害から逃れるべくブラジルに移住しようとする父親と、頑なに移住を拒む家族たちの様子に、最初は「なんて身勝手な父親なんだ…」と思いながら観ていたのだけれど、最終的に自分勝手だと詰る家族たちの>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.5

前半がちょっと退屈だったけれど、後半の犯人を延々尾行するところは面白く観た。

「私はね、親切な気持ちで嘘を言われるより、残酷な気持ちで本当のことを言ってもらった方がいいな」っていう台詞、これ以上の強
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.6

観ていられなくなるくらい可哀想な映画かと思ったら、意外と主人公が心安らぐシーンもあって良かった。
サーカスの人たちが主人公を逃すシーンが好き。
鏡を持ち込まないように配慮したりするあたり、主人公の周り
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羅生門(1950年製作の映画)

3.5

普通に面白いけど『七人の侍』観た時みたいに興奮はしなかった。

生きる(1952年製作の映画)

3.7

小説家と遊び回るシーンと、職場の女の子と遊び歩くシーンがいい。
「課長さんも何か作ってみたら?」の一言にハッとさせられる主人公を見て、人を動かすのって誰かが軽く放った言葉だったりするよなあ…と思った。
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少女椿(2016年製作の映画)

2.0

風間俊介がど変態役なのでファンの人は観て損はないと思う。
それ以外の人は観ても得しないかも…

見たことない女優だなと思ったら中村雅俊の娘だったのが1番の衝撃。
娘いたんだ…

柄本家のゴドー(2018年製作の映画)

3.6

情熱大陸では見られなかった柄本明の具体的な演出方法が見られた。
佑に「いや、そうかもしれん」というセリフを体にフィットするまでやるんだよ、と指導する様子を見て、どういう風に言うか指定するのではなく、そ
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.7

オンライン試写会で鑑賞。
偶然もここまでくれば因果…
最悪にした勘違いコントって感じで面白かった。

デスクトップ画像まで牛舎にしなくてもいいのにな。

消しかすの花(2020年製作の映画)

3.0

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

いじめっ子役をガキ大将っぽい見た目の子が演じていたんだけど、現実ではいじめっ子っぽいなりの子がいじめやるとは限らない
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透明な私(2020年製作の映画)

2.5

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

朗読している人の滑舌が悪くて単純に聞き取りづらい…
映像と詩の組み合わせは園子温の初期作品っぽい雰囲気だった。

スマホラー!(2021年製作の映画)

3.0

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

スマホ画面で展開していくホラー作品。
一人だけ違う場所に飛ばされる感じは『稲川怪談 かたりべ』っぽいなと思った。

終点は海(2021年製作の映画)

3.4

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

静かだけれど印象に残る作品。
これはこの2人のように演技力高い人じゃないと成立しなかったと思う。

夏至物語(1992年製作の映画)

3.4

第16回札幌国際短編映画祭にて『夏至物語』のみ鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

ASMRを90年代にやっていたとは…
まさかのオチとくりぃむ上田…
エンドロールの名前の後に年齢と血
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夜番(2020年製作の映画)

3.5

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

デモをやることで諸外国に対して広くアピールできるのは確かだけれど、タクシードライバーとか商売やってる人にとっては迷惑
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リトルサーカス(2021年製作の映画)

3.7

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

いい仲間、いい話だ… 映画で入れがちな工事現場で怪我する、みたいな不幸が入っていないところもとても良かった。
映画自
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私たちの家族(2021年製作の映画)

3.0

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

日本在住の3人の子どもがいる夫婦のうち、旦那さんの方がアメリカ国籍かつトランスジェンダーで、アメリカでは性別を女性に
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全員切腹(2021年製作の映画)

3.5

狼蘇山三部作の中で一番シンプルで、窪塚洋介ワンマンショーといった趣だった。彼じゃないと出来ない鬼気迫る演技。

言いたいことをSNSでぺらぺらと言ってしまうのではなく、淡々と映画に込める監督の姿勢には
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SHIBUYA TOKYO 16:30(2020年製作の映画)

3.0

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

キモすぎ嫌すぎ…!!!幸いなことに私はああいう経験ないからいいけど、セクハラ経験ある人は見るのきついかもしれない…フ
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The Letter Room(原題)(2020年製作の映画)

3.7

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

笑えるし、ほっこりもするヒューマンドラマだった。こんな刑務官がいたらそりゃ囚人から信頼されるよね…
ストーリーも色合
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彷徨(2021年製作の映画)

3.5

第16回札幌国際短編映画祭にて鑑賞。
(12月5日までオンラインで鑑賞可能です)

困難な状況においてもフローリムさんが日本を好きでいる理由は、人に恵まれているからかもしれないと思った。入管が厳しい代
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.5

オンライン試写会にて鑑賞。
ライアン・レイノルズがルパン、ガル・ガドットが不二子ちゃん、ドウェイン・ジョンソンが銭形警部…とか思いながら観ていたら、後半はコンフィデンスマンJPみたいになってて結構面白
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100年の謝罪(2015年製作の映画)

2.5

札幌国際短編映画祭2015にて鑑賞。

当時の感想メモ↓
紙芝居、天気予報、選挙演説の使い方は洒落が効いていて好き。
各年代の服装、セット等にわざとらしさがなくて丹念に作られているなあと思った。

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.5

キングオブコントのオープニングがこれのオマージュっていうのを「邦キチ! 映子さん」で知り観てみた。気まずい間をコーヒー(あるいは紅茶)と煙草で埋める映画だった。日本の豆菓子を馬鹿にされたシーンと、ビル>>続きを読む

家なき子 希望の歌声(2018年製作の映画)

3.8

ベタなストーリーなのだけれど、とても良かった。
ヴィタリス親方がとにかく最高。
レミとの師弟関係でもあり、親子にも近い関係でもあり、対等でもある関係が素敵だった。

親方もレミも人一倍苦労しているから
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