ショウジさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

半世界(2018年製作の映画)

3.6

地味ながらも良い作品だった。田舎の人特有のおせっかいの良い側面が描かれている。ハセヒロが稲垣の息子に喧嘩の仕方教えてご飯食べるシーンが好き。

薪作る仕事、いいなあ…私はひとつのことをする仕事が好きな
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.5

人間の業がこれでもか!と詰まっていた。緒形拳の色気が半端ない。
怖さで言うと柳葉敏郎が演じたドラマの方が怖かった。

御法度(1999年製作の映画)

3.5

久しぶりに観てみたら面白かった。惣三郎の浮世離れした感じはこの時期の松田龍平じゃないと演じられない。
全体的にめちゃくちゃ変なキャスティングなのに映画として成り立ってるのは監督の力だろうなと思った。

ちょき(2016年製作の映画)

3.3

良い話なんだけど、2人の周りの人が思いやりなさすぎてつらい。
静かに生活させてやってくれよ!

あと98分という短めな作品なのに妙に長く感じた。この監督とはリズムが合わないかも。

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.5

札幌では上映されず、2019年に輸入盤にて鑑賞する機会があったので観たのだが、当時観たものは英語字幕だったのでよくわかってない部分が多かった。そして2021年、U-NEXTで日本語字幕版を観てびっくり>>続きを読む

HAZARD ハザード(2002年製作の映画)

3.6

3人とも悪いことばっかりしてるのに終始楽しそうで健康的な雰囲気で、作品も全体的にカラッとしてて楽しかった。フラグ立ちまくった上での後ろの方の展開も好み。こんな濃い旅しちゃったらその後の人生はおまけみた>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.0

太宰やっぱり嫌いだわーという確認作業で終わった。
実体験せずとも想像で書けるようじゃないと作家としてだめなんじゃないか?

宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみの演じっぷりは三者三様で面白かった。

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.4

Q見たさで観たけど、スカイフォールの時もこんなに出番少なかったっけ…
いっそのことQでスピンオフを作って欲しい。
ボンドが次々女を抱くのはお約束なんだろうけどそうはならんやろ…

しっかしクリストフ・
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.5

この手法ならいくらでもSFが作れるのでかなり発明的な作品。
あの剥製がいっぱいいる博物館いいな。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.4

なんだか見ていて愛着の持てない主人公で、作品自体もあまり面白いと思えなかった。後ろ2編以外は主人公の行動が思いやりに欠けていたせいかも。例え戻ってやり直したとしても、彼はどこかで思いやりというものを放>>続きを読む

ヒミズ(2011年製作の映画)

3.5

茶沢みたいに最後までとことん付き合うくらいの気概のない奴は、苦境に立たされている人間に安易にがんばれとか言うな!というメッセージを受け取りました。

園子温の映画の中ではおとなしめで退屈な方だなと思っ
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TATSUMI マンガに革命を起こした男(2010年製作の映画)

3.5

週刊ストーリーランドや笑ゥせぇるすまんを思わせるアニメーションだった。「男一発」のオチが好きかな…「地獄」とか本当地獄だしありえそうなのが怖い。

5つの短編の合間にはさまる辰巳ヨシヒコ先生自身のエピ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.5

長いなと思いつつも、イ・チャンドンの見せ方が巧みだし映像が美しいので最後まで飽きずに観られた。しかし、ポエトリー → シークレット・サンシャイン → オアシスと観てきた私にとっては、イ・チャンドン作品>>続きを読む

眉村ちあきのすべて(仮)(2019年製作の映画)

3.6

今年の夏にラジオから流れてきた「Individual」くらいしか楽曲に触れたことがなく、どういう人なのか全く知らなかったけれど、本作を見て彼女のことがものすごく好きになった。劇中の使用楽曲全部良いし、>>続きを読む

悪い種子(たね)(1956年製作の映画)

3.4

ローダ自体は怖いんだけど、登場人物全員が全員お喋りで映画全体としてはあまり怖くなかった。隔世遺伝云々はさておき、生まれ持っての性質みたいなものは存在すると思う。

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.8

レイモンがイケオジすぎる…こういう大人に出会えたズッキーニとカミーユは幸運だ。シモンたちも全員すこやかに育ってくれ…

パビリオン山椒魚(2006年製作の映画)

3.0

これまでに観た冨永昌敬監督作の中で一番わけわからなくて、やりたい放題だなと思った。でもまあオダジョーと香椎由宇の結婚のきっかけになったんだから良かったんだろう。

九月の恋と出会うまで(2019年製作の映画)

3.6

原作の雰囲気そのままで、原作に敬意を払って作られていると思った。
不思議なことが起こっている割に、映像としては地味になってしまう設定なのに、メインの2人の人柄や大家さんのキャラクター、恋の始まりの瑞々
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Strange Circus 奇妙なサーカス(2005年製作の映画)

3.0

全編悪夢…インパクト強すぎて観たこと自体は忘れないと思う

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.4

20代前半の頃の私のダメさとダブる部分があって共感できる主人公だし、エチオピア人が登場するシーンは好きだったし、ハッとさせられるセリフもあったし、劇中で使用されている詩も良くて、好きなポイントは多いの>>続きを読む

ユメノ銀河(1997年製作の映画)

3.5

静かで幻想的で冷やっとしていてずっと眺めていられる。
石井岳龍のこういう女の子を主人公にした映画が好き。
『蜜のあわれ』も好きだし。

若い浅野忠信の浮世離れしてる感じがぴったり。
そして小嶺麗奈にも
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

3.5

狗飼恭子の「東京暗闇いらっしゃいませ 中目黒楽日座シネマ」を読んで、いつか観てみたいと思っていた作品。ちなみに小説のタイトルの由来になっているだけで作中には出てこないが、映画好きな人にはおすすめの一冊>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

3.6

2人の周囲の人間がクズすぎて救いようのない話のはずなのに、当の2人が絶望しないから、悲惨に見えないのがよかった。終わり方にも希望があって、この先の2人の人生も行き止まりじゃないと思える。

『箱入り息
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ふきげんな過去(2016年製作の映画)

3.6

全体的にわけがわからないし、登場人物みんながみんな退屈そうなのに面白かった。小泉今日子も二階堂ふみもはまり役。

「みんな寂しいんじゃない?」本当その通りですね。

HERO(2007年製作の映画)

3.5

テレビで見るの3回目くらいかも…
そして見るたびにあーそうだった!ってなる

日本製造 メイド・イン・ジャパン(2018年製作の映画)

2.5

ストーリーは少しリアリティに欠ける部分もあったけれど、キャストがみんな上手い。メインの若者4人の軽薄そうでお関わり合いになりたくない感じがよく出てているし、Youtuber役の真魚も流れるような演技だ>>続きを読む

天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

3.5

タイムカプセルみたいな作品だった。「あなたはなぜクリエイティブなのですか?」っていう質問、難しすぎるでしょ…って思ったけどみんな上手く答えてた。ビル・ゲイツとブッシュは酷かったけれど。北野武が俳優・映>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.8

こんな陰惨なことが2010年代に行われているっていうことがとにかくやるせなかった…日本人ジャーナリストが2人斬首された時に見てしまった写真をありありと思い出した。忘れたかったせいか、自然と記憶の奥底に>>続きを読む

666号室(1982年製作の映画)

3.5

15人の監督がヴィム・ヴェンダースの質問を受けて、映画の未来について語るドキュメンタリー。テレビが興盛だった時代に撮られているので、映画とテレビを対比させる監督が多い中、唯一ミケランジェロ・アントニオ>>続きを読む

ザ・ビッグ・シェイブ(原題)(1968年製作の映画)

2.5

ドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』で橋爪功がやたらと「スコセッシの髭剃って血が出るやつ」と言うので気になってYoutubeで観た。
なんだこれは…ドラマのストーリーに何か関係あるんだろ
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パニック・フライト(2005年製作の映画)

3.0

途中からパニックハウスになるけど面白かった。計画ガバガバだし、なんか目的おかしくなってないか?とか思うし、つっこみどころ満載だけど、気にしちゃいけない。

レイチェル・マクアダムスもキリアン・マーフィ
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音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

2.0

つまらなすぎて悲しくなった。
三木聡監督の『インスタント沼』『亀は意外と速く泳ぐ』『イン・ザ・プール』『時効警察』シリーズは大好きなので、またああいう小ネタ満載の楽しい作品を作って欲しい。

『大怪獣
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ナイトクルージング(2018年製作の映画)

3.5

佐々木監督の「ラジオドラマでもいいじゃない」っていう言葉、私もそう思いながら観ていたので、加藤監督の「そういうのはもうやりつくしたから飽きたんだよ」という言葉にハッとした。
映画を作る過程で色や造形や
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.3

オンライン試写会にて鑑賞。
トーベが創作をしている様子があまり出て来ず、舞台監督のヴィヴィカに振り回される場面が多くてなんだか期待していたものと違った。こういう話だったら別にトーベじゃなくてフィクショ
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こまねこのクリスマス 〜迷子になったプレゼント〜(2009年製作の映画)

3.8

はあーたまらん…かわいい…マフラーがなびくのとか超かわいい…
ラジボーはバイタリティに溢れてていいね。
それにしてもこまちゃんはなぜ両親と暮らせないのだろうか…