ショウジさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

4.0

オンライン試写会にて鑑賞。
“血の繋がり”という幻想に縋らなくても良いように映画館というコミュニティを守りたいと奔走する主人公と、主人公と恩師の短くも濃ゆい日々が行きつ戻りつする展開が素晴らしかった。
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ラフィキ:ふたりの夢(2018年製作の映画)

3.5

ケニアの倫理観やばすぎ…こんな国も家族もさっさと捨てよう!
こういう映画観るたび、神はそんなに狭量なのか?と思う。
神の意思を勝手に解釈して暴力振るう人間の方がよっぽど悪魔に取り憑かれてるぞ。

ケナ
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デカローグ(1988年製作の映画)

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7. ある告白に関する物語:クソババア
8. ある過去に関する物語:過去を思い出したくない人のことはそっとしておいてあげなよ…

デジタルリマスター版が特集上映されるので、レンタルで観て好みだったらレ
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イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

3.5

さすがワシ子が出ている映画!わけがわからない!
さすがパク・チャヌク監督!!無駄にエロい!
映像はとにかく綺麗だった。

ミス・マルクス(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて鑑賞。
マルクスの四女・エリノアが、女癖が悪く浪費癖・借金癖があり人の悲しみや苦しみを理解できない男(アスペ?)を好きになってしまったばかりに苦悩する様子が描かれる。こんな男のどこ
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カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

3.0

日本でいうところの帝国ホテルみたいな感じかなと思った。
客のインタビュー、従業員のインタビュー、かつてのホテルの支配人の家族のインタビューなど、話題が脈絡なくあちこちに飛ぶのでまとまりがないように感じ
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カルテル・ランド(2015年製作の映画)

3.8

麻薬を買うことはカルテルをのさばらせ何の罪もない民間の人たちを苦しめることに繋がる、ということがよくわかるドキュメンタリーだった。

ミレレス医師のようなカリスマが一人いるだけでは駄目で、市民一人一人
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.5

シュタイナーが一本筋が通っていて「将校全員が嫌いだ」と言い切っちゃうシーンがかっこいい。
オープニングとエンディング、子どもの明るい歌声と戦争の写真の残酷さの対比にクラクラした。十年くらいたったらもう
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

3.0

ドリフのコントの元ネタが見られてよかったとは思ったけれど、銀四郎の行動が勝手すぎて「小夏とヤスが甘やかすからだぞ!」と思ったし、「いかにも面白くなさそうな映画のためにそこまで体張らなくても…」とも思っ>>続きを読む

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.5

フラグが立ちまくりで、やっぱりそうなりますよね…って思った。
北野作品の中では一番やさしい映画かもしれない。

夜のとばりの物語 醒めない夢(2012年製作の映画)

3.5

人間の浅ましさが入っているあたり、前作よりも好きかもしれない。
ストーリー的に羨ましいのは「見習い水夫と猫」。

夜のとばりの物語(2011年製作の映画)

3.5

曼陀羅の美しさ、メロンギのかっこよさから「嘘をつかなかった若者」が好き。ちょっと釈然としないオチではあるけど…

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.5

いやいやいや持ち主にスッと返したれや…と思ったけど、それだと映画になりませんものね…実話ベースだし。
製作国にオーストリアが入ってないのはなるほどなと思った。
『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆ
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.8

しみじみと良い映画だなあと思った。
原作を読んだ時に感じた「この作品好き!」と同じ「好き」をところどころで感じたし、予告にも入ってたお母さんとのシーンは原作とほとんど変わらないはずなのに原作以上にグッ
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ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

4.0

めげないばあちゃんが最高。
足の長さが違うことには結構経ってから気づいた。
孫は自転車もっとがんばれ。

ショメは寡作なのでもっと作ってほしい。
『ぼくを探しに』も大好きだったので実写の作品もまた撮っ
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グラディエーター(2000年製作の映画)

3.0

恐怖のシスコン!!!
バーフバリとか観ちゃってるので戦闘シーンが物足りなく感じた…

メアリー&マックス(2009年製作の映画)

4.0

素晴らしい!
人生におけるキツい出来事がぎゅうぎゅうに詰め込まれているのだけれど、キャラクターの造型がユーモラスなのでスルッと観られた。最後は大号泣…
これが実写だったらきっと辛くて観られなかったと思
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スイートハート・チョコレート(2012年製作の映画)

3.0

なんてことのない映画だったけれど、池内博之が中国語でも演じていたのがすごかった。本作がきっかけで国外の映画への出演が増えたそうなので、彼にとっては良かったのでは。

純愛映画って、死別・病気・移植とか
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.5

最初に観たウェス作品が『グランド・ブダペスト・ホテル』だったこともあってか、その後どれを観ても「グランド・ブダペスト・ホテルの方が…」となっていたのだけれど、これは好きな方だった。観た中では2番目に好>>続きを読む

座頭市(1989年製作の映画)

3.5

なに喋ってるのかわかんないところも多かったけど面白かった。
三木のり平がいびきをかいて寝ているフリをしながら、こっそり出て行こうとする勝新に食べ物をアピールするシーンが好き。

カンゾー先生(1998年製作の映画)

3.8

面白かった!戦時中の話なのでエグいシーンも結構あるのに、要所要所で笑える喜劇作品になっているのがすごい。軽妙な音楽で映画全体が湿っぽくなっていないのも良い。柄本明も麻生久美子も好きだー!

肝臓炎を撲
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光の雨(2001年製作の映画)

3.0

あーやだやだ総括総括って!人間が集まると本当ろくなことになんないな。
連合赤軍の話見るたびに思うけど、構造がオウムと同じだよ…

映画としては『実録・連合赤軍 あさま山荘への道』を先に観てしまっていた
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

3.0

良い話ではあるのだけれど、信仰の違い、母親の病気、聴覚障害、身寄りのない人など、感動ポイントをたくさん作ろうとしている感じが伝わってきて、いまいち好きになれなかった。
あの人は可哀想な境遇なんだってい
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闇の狩人(1979年製作の映画)

2.5

そして誰もいなくなった…
こういう時代劇を観ると黒澤明の偉大さを感じざるを得ない。

逆噴射家族(1984年製作の映画)

2.0

ぐったり…
人生の最期に観る映画がこれだったら嫌だな…と思いながら観ていた。
ラストシーンの平和さが救い。

石井岳龍作品は『ソレダケ / that’s it』『蜜のあわれ』は大好き。

3-4x10月(1990年製作の映画)

3.0

最後「えっ!」と思ったけれど北野作品の中では割に退屈な方に感じた。
本編以上に劇場予告編が頭おかしい。

ストレリチアの花畑はたぶん本作で初めて見た。さすがは南国沖縄。
花束のあれ以上かっこいい使われ
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0cm4(2000年製作の映画)

3.0

主人公のように色のない世界で30年以上生きていて、突然色のある世界に変わったら「色がうるさい」と思うかもしれない。

KAMIKAZE TAXI(1995年製作の映画)

3.3

ハマらなかった。基本的にヤクザ映画に興味がないのかもしれない。
役所広司と片岡礼子は好き。

原田眞人監督の作品では『駆込み女と駆出し男』がお気に入りです。

おと・な・り(2009年製作の映画)

3.6

この映画好きだー麻生久美子はひたむきに頑張る役が多くていつも応援してしまう。夢を追う二人のそれぞれの生活を描いた前半から、二人が出会うまでの後半への繋がりが心地良かった。
市川実日子の「やめなよ人のせ
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ウィ・キャント・ゴー・ホーム・アゲイン(1973年製作の映画)

2.5

ニコラス・レイが学生と作った映画であり、遺作。
本作が撮られる過程を描いた「巨匠ニコラス・レイ教授の映画の授業2『あまり期待するな』」を観たのでこちらも。映画としては前者の方が面白い。というか、本作は
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劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ(2011年製作の映画)

1.5

ライブシーン以外が酷かった。
大学に行かず棋士になろうとする娘に頭を悩ます両親の図が古い。
10年前って大学行けばなんとかなる時代だったっけ?
頭の悪い彼氏や、堀部と野間口が出てくるシーンや、少年と母
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俺は園子温だ!(1985年製作の映画)

3.0

何がしたいのかはわからなかったけれど、いかにもモテなさそうな感じが全面に押し出されているのは良かった。
それにしても園子温は昔から影絵が好きなのね。

桂子ですけど(1997年製作の映画)

3.5

ひとり遊びここに極まれり。
桂子みたいに心の中でモノローグをつけながら生活すれば退屈な日が楽しい1日に変わるかもしれない。

留守電のメッセージで遊べる時代、なんか余裕があっていいな。

劇中で桂子が
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あがた森魚 ややデラックス(2009年製作の映画)

3.5

森達也監修の文言に惹かれて鑑賞。
説明がほとんどなく、撮った素材をそのまま使っている感じで「こういう人物に見せたい」という思惑も感じられなくて、確かに作りが森達也のドキュメンタリーっぽいなと思った。
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.4

沢田研二が歌うシーンは粋だなと思った。
片桐はいりや渋川清彦といった映画好きな人を配置しているのも良い。
しかし、どうしても「志村けんだったらもっと可愛げのある主人公になっただろうな…」という想いが繰
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

寄生獣の最凶版って感じで面白かった。
途中から気が合ってくるのが微笑ましい。