オデッサの階段リスペストでバリアフリーの大切さを教えてくれる傑作ギャング映画。オープニングからエンニオ・モリコーネの楽曲が痺れる位に良いのに、シンセが入った曲になると途端に80年代臭がしてずっこけそう>>続きを読む
開始5分でバッドマンが江戸時代にタイムスリップしてジョーカーが第六天魔王を自称する超展開だけど、中島かずき脚本ということで結局最初から最後まで超展開だった。あと最初にゴリラがタイムマシンを作ったとか聴>>続きを読む
孤独であること、変人であることを許容してくれるお下品でピュアな97分。インディ感あるよなと思ったら監督コンビはMV畑出身らしく、過去にはManchester OrchestraやBattles、Pas>>続きを読む
ちょんまげ姿のトムちん見るとソロの前作がリリースされた2015年のソニマニ、深夜でこれからライブが始まろうとする直前に「トムヨーク、離婚」のニュースが流れてざわつき出し、ちょんまげビジュアルのトムヨー>>続きを読む
最高かつ最強のムエタイ俳優、トニー・ジャーが出演しているからタイトルに「マッハ!」を付けるその「沈黙の○○」メソッドはいい加減微妙と思いつつ、今まで観てきたアクション映画の中でも最高峰に面白かった。>>続きを読む
「ディランの全盛期は75年のローリング・サンダー・レヴュー」と教えられ今も信じている身としては、マーティン・スコセッシ監督による当ツアーのドキュメンタリーが制作されているなんて福音のようなもの。Net>>続きを読む
15歳の頃、家に居場所がないのにどこにも行けなかった自分に観せてあげたい映画ナンバー1。思春期特融の閉塞感も葛藤も昂揚感も、全部肯定して抱きしめよう。糞みたいな両親から飛び出して森で生活を始めた少年た>>続きを読む
最高のアニメーション映画だった『スパイダーバース』を産み出した監督の過去作ということで期待値高めで観たけど最高の出来。全てのクリエイティビティとオリジナリティにエールを送るかのようなプロット、人物造形>>続きを読む
侯爵の別荘で起きる複雑な人間関係の模様はこれぞフランスといった感じで、階級と規則に縛られながらも揺れ動く感情と関係の模様は抜群に面白く、クライマックスへと至る展開も見事なもの。ジャン・ルノワールの監督>>続きを読む
いやぁ面白かった。1932年制作の所謂「とある場所」を舞台にした群像劇もののオリジネーターなんだけど、題材も展開も全く古びてない。男爵を中心に交差していく人間関係は人生の縮図でもあり、物語は喜劇でも悲>>続きを読む
ここ最近30年代の映画を続けて観てきたのもあってか、本作における総天然色な色彩感覚はモノクロが一般だった当時の感覚からすればかなり異常といえるもので、早すぎた60年代サイケ感すらある。個人的に印象的だ>>続きを読む
『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』でタッグを組んだ監督今石洋之×脚本中島かずきの単独映画作ということで期待通りに最高でした。敢えて色彩を抑えてアニメ絵とCGを融合させ、360度の視点でグリグリ動>>続きを読む
飛んで落ちては殴り殴られよじ登り、逆走衝突自由落下とおよそ身体を張りうるあらゆる行為を詰め込んだトム・クルーズの限界突破シリーズ第6弾。毎回思うけど本シリーズはいずれもトム自身が主演兼プロデューサーも>>続きを読む
Q. 美女がキャーキャー叫んでいるのを見たらー?
A. うれしい!!
Q. おっきくて強いやつが暴れていたらー?
A. たのしい!!!
Q. 飛行機が銃撃戦で活躍しているのはー?
A. だい>>続きを読む
1932年に公開された、映画史に残る畸形映画。財産目当てに小人を誑かし、あまつさえ毒まで飲まそうとするクレオパトラにフリークス(見世物たち)が罰を下す!というあらすじは単純だが、ここに映るのは本物の見>>続きを読む
1939年公開、エミリー・ブロンテによる原作は何度も映画化されている中、本作は最初に制作されアカデミー撮影賞を受賞しているのだけど、いやー駄目でしょこれ。原作にあった二世代にも渡った愛憎入り混じった荒>>続きを読む
1936年の作品。前半部分は如何ともし難い感じで観ていたが、クライマックスの法廷劇はこれまでの演出の総括的役割を果たしており、クロノ・トリガーの序盤のイベントを思い出して面白かった。
それにしても、>>続きを読む
『ゼロ・グラビティ』監督による、エグいくらいに完璧な映像美。冒頭の床を洗う水面に飛行機が写るシーンからして震えるのに、それがクライマックスのシーンに繋がっていく辺りはもう圧巻。カメラは一切ブレることな>>続きを読む
去年劇場公開時に鑑賞できなかったことを心から悔む、最高の映画。25年もの間、誘拐犯の夫婦が作成していたSF教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見るだけで25年育った主人公の物語なんだけど、自分でその続編>>続きを読む
1935年公開、ヒッチコック監督初期の傑作。ハリウッドのイメージが強かったけど監督はイギリス出身だったことを本作を観て気が付く。実際、冒頭におけるミスター・メモリーとのやり取りには英国的諧謔精神がよく>>続きを読む
ジョニー・トーってこんなカルト映画も作ってるんですね。インパクト大な邦題とジャケ写真もキているが、そこから連想されるアクション系かと言われればすこし違うし、ラブコメもサスペンスも仏教思想も込められてい>>続きを読む
1934年に制作されたスクリューボール・コメディというジャンルの立役者。映画がサイレントから台詞付きのトーキーへと移行してまだ数年というタイミングで、これだけのハイセンスな会話劇が成立しているという驚>>続きを読む
1939年制作というクラシックながら、Amazonプライムの画質が思った以上に良くてびっくり。クライマックスのアクションシーンの評判を耳にしていたけど、物語の巧みさ、乗り合った登場人物の関係性にも魅せ>>続きを読む
俺カリガリ君、きみ何ガリ君。1920年に制作されたという映画最初期の古典であり、ドイツ表現主義の代表的作品。一番に印象的なのは見る者の不安感を煽る、歪んだセットの数々。主観的に強調された世界は2重の意>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
まずは驚かさせられたのが、IWの暗さが嘘のような本作の笑えるシーンの多さ。というかMCUにおいてルッソ兄弟が手掛けた作品はいずれも完成度こそ高かったものの、こんなにもコメディ路線が入ったのは初めてでは>>続きを読む
ズートピアの時にも感じたピクサーの圧倒的大正義感。ウッディってTwitterでネタにされているエロい目の印象しかなかったからめっちゃ仲間思いでいい奴でごめんってなった。
ストーリー面では退屈させる間>>続きを読む
2018年のコーチェラで伝説となったビヨンセのライブがドキュメンタリー化。マーチングバンドとダンスの一体化した「ブラック・オーケストラ」をバックに歌う踊る仁王立ちするビヨンセのパフォーマンスがとにかく>>続きを読む
並行世界のスパイダーマンが勢揃いって戦隊モノのイメージだったけど、むしろヒップホップの曲によくあるフィーチャリングの方が適切かも。個性溢れたゲストが次々とヴァースをキックしていくあの高揚感。
201>>続きを読む
猫が宇宙にと思った猫自身が宇宙だった。ちょっと何を言ってるかよくわかんねー感じだが調べてみたら原作再現だった。やっぱりよくわからない。
フレンチ・コネクションやトップ・ガン、スターウォーズといった有>>続きを読む
世界一浮浪者の似合うスーパースター、キアヌ・リーヴスをただただ堪能する1時間40分。凄腕の殺し屋にしては撃たれ轢かれ投げ落とされとボロボロになっているのだが、「みんなが見たいのはそんなボロボロなキアヌ>>続きを読む
キンクスやストーンズ、ザ・フー、そしてビートルズ!60年代のイギリスで起きたムーブメントは音楽だけでなくアートやファッション、映画俳優といった様々な分野を巻き込んだ、労働者階級の若者たちの革命だった。>>続きを読む
新感染の語感は最高なのにタイトルにおける横文字の蛇足感。噛まれて1分で即感染+獲物を見つけたら即全力ダッシュという強キャラゾンビにきれいなおっさん(一部)や汚いおっさん(大半)が悪戦苦闘していくスタイ>>続きを読む
フェスのチケットは数十万から1000万を超えるものまで。スーパーセレブを広告に起用し、南の島での最高級のバカンスを謳いながら、会場にはびしょ濡れの仮設テントとチーズ1枚のサンドイッチ、アーティストは誰>>続きを読む
有名な作品だから予備知識もあったんだけど、思った以上に面白かった。マクドナルドを対象としながら本当に描いているのはアメリカの健康に対する関心の低さなのであって、ファストフード業界がその資本力で給食産業>>続きを読む
冒頭とラスト15分だけ見ればいいかな…となってしまって如何ともしがたいアクションシーン以外のもやもや感。敵役の妙なリアルさと胸糞悪さ(リアル暴走族をキャストに迎えたとか)は中々ながら、妻子とむつみ合っ>>続きを読む
鮮烈だった前々作から18年、驚きの前々から9年、だけど本作を3部作完結編だと思いたくないのは「続いていくこと」が一つの指針として描かれているから。年齢と共に過ごしていく時間の積み重ねは優しさと弱さを重>>続きを読む