【2020年秋・2021年冬アニメ作品{全24話}】
リブート作品かと思いきや、まさかの完全新作。
よって過去のTVシリーズの内容を前提に物語が構成されている。
端的に言えば、ひぐらし初見勢がまず手を出しちゃならん作品なんだが、この最初のプロモーションの仕方は正直問題有りだな。
製作側の意図がイマイチわからんけども、もしかしたらリブートと思わせといて初見を釣るのが目的だったりするのかもしれんが、だとしたらこの内容じゃ余りにも不親切過ぎる。
2話の冒頭で“存在自体が重大なネタバレ”的なキャラが早々に登場するが、この時点で初見勢にとっては色んな意味でほぼアウトだろう。
作品の根幹の構造をこんな安易にネタバラシするくらいなら、だったら初めから「続編です!」って声を大にして言っとくべきでしょ。
結論から言ってしまえば、個人的にはなんだかんだ最後まで楽しめたのは事実。
ただ、やはりそれは過去シリーズの存在の上に成り立っている話だったからなんだろう。
正直これ単体でどうのこうのとは言い難いものがある。
特に「郷壊し編」に関しては、原作や過去シリーズファンからの否定的な声が絶えないが、それも仕方がないだろう。
謂わば本作の肝の部分が多くのひぐらしファンにとって受け入れ難いのが実情なのかもしれない。
実際自分も観てて、それで本当にいいのか?それをやる為にわざわざ新作を作ったのか?とは何度も思った。
言ってしまえば、前作(ひぐらし解)までの物語や感動を打ち壊し台無しにする内容ともとれる描写が本作には数多く存在する。
制作陣の勇気は買うが、今の時代のアニオタは果たしてこの作りで満足出来るんだろうか…?
少なくとも現時点で自分には判断出来かねる。
あと、中学生が喜びそうなC級スプラッター映画みたいなグロシーンとかは酷く下品でチープに見えた。
過剰演出って言うのかなぁ?
いや、そんなに血出ねぇだろ?w
諸々の演出面に関しては過去シリーズの方が明らかに優れていたと思う。
本作だけを見ると、ひぐらしの本質的な魅力は置き去りにして、どうしても表面の安っぽさだけが前に出てしまっている感がある。
過去シリーズが好きだった身としては色々と思う所があるんだが、まあ全ては次作次第だろう。(大分不安だけど…)
ただ、オリジナルのボイスキャストをそのまま起用してくれた点は嬉しい。(そして凄い)
昔からゆきのさつきさんのファンだったので。w
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[主題歌]
OP
亜咲花「I Believe what you said」
ED
彩音「神様のシンドローム」、「不規則性エントロピー」
(第1話)島みやえい子「ひぐらしのなく頃に」
[挿入歌]
古手梨花(田村ゆかり)・北条沙都子(かないみか)「オレンジ色の風」
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