ももさく

エスパー魔美のももさくのレビュー・感想・評価

エスパー魔美(1987年製作のアニメ)
5.0
高畑が暴力をふるわれているのを見て、魔美がヤメて!と思った瞬間高畑が瞬間移動していた。

怪我の手当をしてもらう為、魔美の家に来た高畑は、また瞬間移動した。そこで高畑は自分に能力があると勘違いするが…。




佐倉 魔美(よこざわけい子)中学2年で突然能力者となる。勉強も料理も苦手。元気で情に熱くお節介。能力は物体を動かす(テレキネシス)瞬間移動、(テレポーテーション)思考を読む、(テレパシー)予知能力(プレコグニション)や非常ベル、念写、透視、空間把握など。

高畑 和夫(柴本広之)魔美のクラスメイトで魔美の超能力を知る人物。頭が良いが野球はダメのぽっちゃり体型。

コンポコ(小粥よう子)佐倉家のペットで油揚げが好き。キツネとたぬきに似た犬で泣き方も独特でよく笑う。プライドは高いが、おだてには乗りやすい。

佐倉 十朗( 増岡弘)魔美の父親。魔美の事は魔美公、魔美君と呼ぶ。美術講師で画家。娘をヌードモデルにしている。

ママ(榊原良子)魔美の母親。魔美の事は、ちゃん付けで呼ぶ事もある。新聞社で働く。家族にも時々敬語。

竹長 悟(佐々木望)魔美のクラスメイト。幸子の彼氏。

間宮 幸子( 江森浩子)魔美のクラスメイト。

富山 高志( 平野義和)魔美に好意があるクラスメイト。レコードを沢山持っている。

有原 成宏(鈴置洋孝)映画研究会の部長。

黒沢 庄平( 飛田展男)魔美の能力を見てしまってから脅したりストーカー気味な先輩。映画研究会部員。

篠山 よしひろ(安藤靖)写真部。カメラをかなり大切にしている。真面目な性格。黒沢にマミウォッチング…つまり盗撮を頼まれる。魔美の能力を知るが口外しない。

陰木さん(京田尚子)佐倉家のご近所さん。

細矢さん( 中谷ゆみ)佐倉家のご近所さん。放送屋と言われる程おしゃべり。

黒雪 妙子(鶴ひろみ)高畑のイトコ。


1987年4月7日 〜 1989年10月26日に放送されていた古いアニメ。


「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」などでも有名な原恵一がチーフディレクター。

内容は超能力を持った女子中学生が同級生の男の子の知恵を借りつつ沢山の事件を解決していく物語となっています。


藤子・F・不二雄90周年記念でアマプラで劇場版が配信されて見ましたが、テレビシリーズも!と思っていたら配信されていた!嬉しくて見たんですけど、傑作集なので、かなりの本数カットされていて、全部で20話でそこが残念でした。本来は119話もあるので仕方ないと言えば仕方ないが私は全話見直したかったなぁ…。

定番メンバー以外の声優さんも119話もあるからとても豪華です。過去119話全て見ましたが今回は傑作集20話の鑑賞。

魔美の髪型は独特でどうなってるのか今見ても謎だし娘をヌードモデルしてるってのも今考えてみると凄いな。コンポコは明らかに日本語が分かってる。


  「もう間違いないわ、私はエスパー!」

子供の頃、本当にこの力に憧れて見てましたねー。ビーズが出るハートのブローチなんか本当欲しくなっちゃいましたねぇ。

高畑さんに自分のヌードの絵を見られても全く動じないって凄いな。

ボクシング部欲しさの暴力、高畑の取り合い、閉じ込められた魔美、盗聴器、血液テレポート、捨てた犬チビ、かまいたち、魔美の棒読み演技、アルバイト、連続放火魔で寝不足、38500円のジオラマ、狐と猿と兎と神の話し、空飛ぶボタン、欠陥住宅、映画におけるリアリズムも印象的。


一人暮らしを満喫できるのに、お節介魔美の失敗を全て片付けて怒りもしないし、魔美がほぼみんなから無視されてる時も彼は味方でいてくれて…ちゃんと注意する所は注意するし…やっぱり好きだなぁ高畑さん。

魔美の家のお父さんの部屋の感じとか一般家庭より裕福な感じとか、なーんか品ある両親だしいいなぁと子供の頃は、そこにも注目して見てましたね。


    「噂なんてすぐに消えるものさ」

全ての効果音、音楽、オープニング、エンディングが最高に良い。

ドラえもんや定番メンバーがチラッと登場してビックリ。

「冗談ってのは、みんなで愉快に笑える事を言うのです」

篠山よしひろがいいなぁ。魔美を守る為に真顔でサラッと嫌な感じの黒沢を脅す、クソ真面目写真好き好青年!。

「魔美君がプレゼントになるなんて、そんな事許せるか!」

自殺したい人をどうとどまらせるかって本当出会う人によるんだなぁと思った。

「それじゃ私が存在しなくなってしまうわ!」

119話もある中で一番印象に残っていた作品が「雪の降る街を」ですねぇ。藤子不二雄らしいSF要素も入ってるのも良いし若い頃のママが超絶美人だし春夏秋冬も良く内容もロマンチック。結婚しなかったら魔美は生まれない訳で…ハラハラする!!まさかの娘が絡んできたとはねぇ…そして雪と歌が印象に残る。良い家族だわぁ。

怖がりな人って損ですよねぇ、苦しみも大きいし…って大人になると思うようになったけど子供の頃は怖い物知らずな方だったのでカミナリとかでキャーキャー言ってる女子とか何が怖いんだ?って冷たい目で見てたタイプでした。大人になってからは、それが落ちるのが怖いし音だけで怖がって机の下で怯えてる猫達を見て自分も悲しい気持ちになる。いやね、魔美が1人でいる事をやたら怖がるシーンを見てかわいそうだなぁと思いまして。

   「パパ、また悪口を書かれそうね」

評価とか感想とかは人それぞれ違って多数決ってのも多ければ正解とも限らないのかもな…と思えてしまった。魔美の父を思っての仕返しが子供っぽいと思ったけど考えてみれば中2だもんね。後悔が伝わってくる…。高畑さんが冷静すぎるのかもなー。それにしても魔美は、よく泣くなぁ。

魔美の“部分テレポート”能力が凄すぎるなぁ。体内の悪い物は取り出せるし逆に血は与えられる。

本当に傑作の20話かなぁ?私は他にもいい作品が沢山あった気がします。コンポコがキツネの親子に出会うやつとか…。多分子供の頃からだと3回くらいは見てるはずだけど119話もあると忘れてるので、全作いつか配信して欲しい。本当大好きなアニメですねぇ。