後楽園球場で行われる高嶺竜児と剣崎順の中学生ボクシング都大会決勝。 姉、菊と共に会場へ向かう竜児は、過去を思い出す。竜児の姉である菊と家出をしたあの日。 勝って、勝って、勝ち続け、プロボクサーとなり、母親と共に暮らす。 そのために、辛い特訓の日々にも耐え続けてきた。 しかし竜児には、母親を切望する気持ちとは別にリングへ上がる理由があった。それは、偉大なる対戦相手、剣崎順との決着 をつけるためだ。 運命のゴングが鳴る。 泣き虫だった竜児と天才、剣崎との出会い。 無敵だった剣崎が初めて出会った好敵手。 その決着を今つける!
高嶺竜児と剣崎順の都大会決勝は続く。 マットに沈むものの、かろうじて立ち上がる竜児。 竜児の右ストレートは、剣崎のカウンターによって封じ込まれてしまった。だが、それによって剣崎の腕も破滅へと向かって いく。 最終ラウンドは逃げるよう竜児に伝える菊。しかし、竜児は剣崎との決着を望む。反対側のコーナーにいる剣崎もまた同じ思 いであった。 棄権を促すセコンドに剣崎は拒否をする。パンチの軽さを克服するために、あそこまでギャラクシアン・エクササイザーで鍛 えたのはなぜか?決まってる。高嶺竜児がいるからだ。 最終ラウンドのゴングが鳴った。
剣崎の推薦でチャンピオンカーニバル出場が決まった竜児は、ドラゴンリストとドラゴンアンクルを強化し、菊から第三のパンチ、左フックを教えられる。 そんな竜児の前に現れたのは、千葉県代表・香取石松。竜児の偵察に来た石松だったが、菊に一目惚れしてしまい、全国大会の猛者たちの情報を話してしまう。 フックの練習を続ける竜児だったが、菊はその軌道がおかしいことに気づく。 ドラゴンリストをはずして打ち込ませたそのフックは、ミットを弾き、菊の掌の肉をも切り裂いた。そのフックは、まるで、ブーメランのよう…
チャンピオンカーニバル開幕!菊と竜児は、新潟県代表の河井武士、その姉の貴子と出会う。都大会で破ったはずの志那虎一城とも再会。ケンザキガールズの応援を受けて竜児は1回戦の勝利を収める。石松らライバルたちも次々と相手選手を倒していく。 一方アメリカでは剣崎がブラック・シャフトと出会っていた。世界戦の前哨戦として日米戦をやる予定だったが剣崎がいなければやる意味は無いと言うシャフト。だが、剣崎は日本には高嶺竜児という男がいることを告げる。
二回戦も楽に突破した竜児。ライバルたちも次々と勝ちあがっていく。 一方アメリカでは、竜児が順当に勝ち上がっていることを聞き、手術の経過も順調な剣崎は竜児との再会、再戦に思いを馳せていた。そんなとき剣崎は、風圧だけで風船を割る男、ナポレオンと出会う。ナポレオンは「世界戦で」と言い残し、その場を去るのであった。 チャンピオンカーニバルの三回戦、愛知代表の織田と対戦する竜児は、その汚いボクシングスタイルに苦戦していた。 菊の指示を受け、竜児は初めてブーメランフックを繰り出す。そのパンチに衝撃を受けるライバルたち。ドイツから偵察に来ていたヘルガも、竜児の実力に戦慄を覚えるのであった。
チャンピオンカーニバルは、準々決勝。ブーメランフックを使う竜児に敵はなかった。 石松、河井もベスト4に名乗りを上げる。最後の一人は、志那虎一城。都大会では、一発のパンチも繰り出さず、あっけなく竜児に倒された志那虎。だが、ここでは違う。志那虎は必殺ブロー、ローリングサンダーを竜児の前に披露する。竜児、石松、河井、志那虎、ついにベスト4が出揃った!
志那虎一城の本当の実力を見せられ、あれほどまでの実力を持ちながら、なぜ都大会でわざと負けるようなことをしたのか…志那虎は、以前までは遊びでリングに上がっていたと竜児に話した。しかし、竜児のリングにかけている夢を見せつけられ、ボクシングに全身全霊をかけることを決めた。チャンピオンカーニバルという舞台で戦う為、気持ちを改めて戦う為に都大会ではわざと負けたのだ。 気持ちも晴れ、何のわだかまりもなく戦う事をふたりは約束した。友・永田裕志と、リングで夢をつかむ約束を再びかわす石松、ブーメランフックなど脅威にも値しないと言い放つ河井、それぞれ思いを胸にいよいよ明日、チャンピオンカーニバル準決勝が始まる。
チャンピオンカーニバル準決勝、第一試合は香取石松VS河井武士に決まった!強敵相手に緊張を隠せない石松、一方の河井はこの試合を通過点としか思っていない。河井の天才的なセンスに一方的に殴られる石松、パンチを一発も当てることが出来ない。幾度もダウンし、あきらめかけた石松の脳裏に母親、兄弟たちの顔が思い浮かぶ。母ちゃんやあいつらのためにも負けられない…限界の肉体を引き起こし、10カウントを逃れる。ボロボロになりながらなおも立ち向かう石松。後のない石松はもう倒れなかった。最後のゴングが鳴り、崩れ落ちる石松に駆け寄る菊と竜児。強い、しかし反則をもくわえる河井の汚いボクシングに菊と竜児は挑戦状をたたきつけるのだった。
高嶺のブーメランをもってしても、志那虎の稲妻を破ることはできない…ヘルガのコンピュータは竜児の勝利の確率を0パーセントとはじきだした。 チャンピオンカーニバル準決勝第2試合、竜児の繰り出すパンチは志那虎の神技ディフェンスの前に虚しく空を切るばかり。 しかし志那虎は右のパンチを全く繰り出してこない。 志那虎は幼い頃、志那虎影流の跡継ぎとして父から受けた特訓によって、右腕が動かなくなってしまっていたのだった。それによって誰にも会おうとしなくなった志那虎だが、その現実から逃げていたわけではなく、血のにじむようなトレーニングを続け、左手一本で両腕に勝る力を身につけていたのだ。 最終ラウンド開始直後、ローリングサンダーとブーメランフックが同時に炸裂!ローリングサンダーをかわしきれなかった竜児のブーメランフックは不発に終わり、竜児はマットに叩きつけられた。しかし菊は、ローリングサンダーを放っている間は神技ディフェンスが使えない、というわずかな弱点をみつける。再びローリングサンダーとブーメランフックはぶつかりあう。もっと速く!ドラゴンアンクルによって鍛えられた足は竜児の闘志に応え、間一髪でブーメランフックのスピードが勝った。志那虎はマットに沈む。 チャンピオンカーニバル決勝は、河井武士と高嶺竜児に決まった!
チャンピオンカーニバルもついに決勝戦。河井武士の完璧なボクシングスタイルに対して高嶺竜児の進化しつづける脅威のパンチ・ブーメランフック。前評判では圧倒的有利と言われ余裕の武士に対して竜児は勝てるイメージがわかない。試合当日、武士の姉、河井貴子は竜児の姉、高嶺菊を呼び出す。竜児のことを凡人扱いする貴子は試合を棄権するように菊へ伝える。申し出を断る菊に貴子が拳を振るう。菊の髪留めが切られるのに対して、菊が振るった拳は貴子の服を切り裂く。貴子は気づいた。竜児は凡人だが菊が天才だったと・・・。 貴子は武士へ1ラウンドから飛ばしてKOするように伝えるが武士には信じられない。試合前、武士の気迫に飲み込まれている竜児は凡人にしか見えない。しかし、竜児は落ち着きを取り戻していた。母親との別れ、剣崎順との出会い、ライバル達との試合・・・。竜児は改めて誓った、自分達の夢をリングにかけると。 ついに運命のゴング!落ち着きを取り戻した竜児はいきなりラッシュ。不意を突かれた武士はガードでこらえるがそれも限界、竜児のパンチをまともに食らいチャンピオンカーニバル初のダウン!
河井の今大会初めてのダウン、場内は試合前の予想を大きく覆す展開に、割れんばかりのブーメランコール。しかし、強力なライトアッパーを受け、竜児は逆にダウンを奪われる。 第1ラウンドが終了し、コーナーに帰ってきた武士に姉・貴子は次のラウンド、速攻で竜児を倒すよう指示した。竜児は凡人でも天才・菊がセコンドにいる限り油断はできないと、警戒する貴子。 指示通りラッシュで第2ラウンドを開始する河井。対する竜児はブーメランフックで応戦。しかし、ブーメランはかわされてしまう。動揺する竜児だが、河井の方こそブーメランを目の当たりにし、そのスピードに戦慄を覚えていた。河井の天才ぶりをもってしてもかろうじてかわすのが精一杯だったのだ。 姉・貴子に全てをお膳立てされて育ってきたため、一度その自信が崩れ去るとただのお坊ちゃんになってしまう精神的な弱点もあり、竜児の右ストレートで河井は再びダウンする。 ブーメランをかわせても打つ手のない河井は、なんとか立ち上がるものの戦意を喪失していた。負けたことのない自分が負ける…負けたくない…勝ちたい…挫折、しかしその瀬戸際に来て、河井は精神的な弱さを克服しようとしていた。
河井のジェットアッパーを受け、竜児の身体はリングの外まで吹き飛ばされた。地面に叩きつけられる寸前、石松は己の身で竜児を受け止め激突を防ぐ。リングへとはい上がり戻る竜児、ブーメランはかわされ右ストレートも使えない、だが故郷を飛び出し、リングに見出した一条の光、光り輝くものをつかみとるまで、竜児の闘志が消えることはなかった。河井渾身のライトアッパーを受け、飛ばされ、誰もが終わったと思う瞬間も竜児はギリギリのところで踏みとどまる。そんな瀕死の男の瞳に、河井は怯え、気付く。自分が驚異に感じていたのはブーメランフックではなく、高嶺竜児という男そのものだったことに。そして改めて思った、この男に勝ちたいと。夢をつかむ為に何度でも何度でも這い上がる…そんな生き様を象徴したかのような菊のWサインに一条の光を見た竜児は、突進してくる河井にブーメランを繰り出す。ブーメランをかわされ、河井の左の拳が繰り出される寸前、ブーメランは不死鳥のように甦った…ダブルブーメラン!
笑える熱血ボクシングアニメ。
テニプリ同様、真面目なスポーツ漫画とは違った面白さがある。
ブーメランフックだのローリングサンダーだのヤバ過ぎて笑う。
ダブルブーメランで客席まで吹っ飛ばすの、中学生…
ファンタジーアクションボクシング漫画です。
プロボクサーの父親を亡くした高嶺菊は貧しい暮らしをしながらも弟をプロボクサーにするため、二人で家を出ていく。
ボクシング見たさに見るアニメではなく、コ…