８６―エイティシックス―の7の情報・感想・評価

圧倒的理不尽な現実にたいしてほぼなにも出来ない主人公レーナを見ていると心が削られる。 500人もの死を目の当たりにしてなお明るく戦い続けようとするシン以外の86たちにリアリティの薄さを感じた

戦死者の弔いの為にレーナは革命祭に黒いドレスを纏いスピアヘッド戦隊に花火を贈る｡ だが、人員補充はいくら上官に直談判しようが来ない｡それは、スピアヘッド戦隊が｢86｣の反乱分子を一掃する為の、戦場で生き延びたプロセッサー達の処刑場だからだ｡ 彼らは共和国憎さにレギオンを素通りさせて道ずれにする事も出来るがそれはプライドが許さないようだ｡

86エイティシックス7話 どうにもならない環境を思考の外に出して、 自分が生きる理由をその環境下で探そうとする。 日本のサラリーマン見てる気分になった。 シン達は自分が死ぬことを分かっていながら、前線に身を置くことを選び、そして戦い抜くことを自らの意思で選んだと言っていたが。 それは妥協だ。国に思い他人がいるならその人と外へ。復讐が目的ならそれに備えた備蓄を。 人が唯一地球で繁栄を極めた理由はその試行錯誤にあるのに、それを手放して死を待つのみの86に妥協の念を感じてしまった。 どうにもならない理由は世界中どこにでもある。でも、考えることはやめちゃだめだ。

2024/05/09

2023/11/17

私が原作一巻を読んでいて一番衝撃を受けた事実、映像になると更にエゲツない…。 86の補給など、最初から来ない。他の戦線で長生きし、いくら前線に出しても死なない生き根性の悪い兵士が最後に行き着く場所、それがスピアヘッド戦隊。 共和国は86をレギオンと"戦う"為に使っているのではなく、彼らを"絶滅させる"為に使い潰している。これは明らかな"虐殺行為"であり、共和国の非人道的行為への"証拠隠滅"。 EDの「Avid」が心に染みたエンディングだった。

今になってやっと気付いたんだけど、OPのあのカットって戦死者が反映されてるのね。 なるほどね、スピアヘッドの皆にとってこれは生き残る為の戦いではなく誇り高く死ぬ為の戦いだった訳だ。 今回劇伴めっちゃ良かった。 サントラ買うわ

86の兵士たちは使い捨てどころか、わざと使い潰すために激戦区に集められていたんだよ、という回。（あとシャワー回） しかし元々人権無視されまくりということは分かってたので、今更の真実という気もする。（あそこまで見えて乳首ないのは逆に変では） ライデンは「クズにやり返したら俺たちまでクズになる」と意外に優等生。（円盤では見えます、とかそういう僧侶枠ではないか…） その辺は設定のための説明という感じで回りくどい。7話まで勿体ぶる話かな？シンたちのように考えず、反旗を翻したプロセッサもいて然るべき。 もうそろそろ物語のゴールを提示してほしい

特殊弾頭って花火か。 …なるほど、誇り高き戦士の魂を連れて行く死神というわけか。シンは。

前半だけで、濃密なドラマが充満してました。本編初のレーナサイドから開始するお話は、一見大人しいようですがジリジリ心を抉ってます。 それ以上の牙剥き出しで、後半は襲ってきます。86の実態とシンたちの覚悟が…PVで出てはいますが、とある言葉の意味が分かって、その意味が分かった途端の感情は揺れました… 秩序を生んでるシステムへの怒りとか、悔しさに… 『虐殺器官』でも共通するキャラを演じた三上さんのキャスティングもひっくるめ、重く迫る回でした…

絶望に近づいてる感がすごい、怖い