鎌谷ミキ

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTの鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2009年製作のアニメ)
5.0
【立てよド三流、オレ達とおまえとの格の違いってやつを見せてやる!!】

[あらすじ]ネット完全版
錬金術師であるエドワード・エルリック(cv朴璐美)とアルフォンス・エルリック(cv釘宮理恵)の兄弟が、かつて自らの過ちで失ってしまったものを取り戻すための旅の中で、国家を巻き込んだ大がかりな陰謀を知り、それを阻止すべく活躍する姿を描いたダーク・ファンタジー。

[レビュー]
このためだけにネトフリ再開させました。感無量です。2週目なのに、原作読んでるのに、はたまた実写映画も観ているのに号泣モノでした…まだ泣けるのか、ハガレン!放送当時より、原作に最初に触れた時より、母親視点で見ることが増えたからだと思われます(本作は原作にかなり忠実なので、作者が影響あったと思われる出産経験が親視点をより強くしている)

本作のスタート(アニメでは第2話)は、人体錬成という禁忌を冒して失ったエドの右腕左足、アルの体。それを取り戻すのが目的であるが、成長物語の側面もある。登場キャラも多く、ヒロインのウィンリィ以外に影響されていることが多い。国もアメストリス、イシュヴァール、シンと幅広く、合成獣(キメラ)、人造人間(ホムンクルス)と敵味方の国籍形状まで様々である。

一人ひとりをフューチャーすると、とんでもない長さになるので。
・マース・ヒューズ
・オリヴィエ・ミラ・アームストロング
・グリード
がベスト3で好きなキャラです。それぞれの理由こそがネタバレになるので。特にグリードは"前"と"後"があります。

エドとアルの周りにいる大人たちのなんと人柄のよいことでしょう。国家錬金術師という肩書を持ったエドを子ども扱いせず、一人の人間として接しているのは、荒川弘先生の方針でしょう。軍の上下関係までしっかり描かれているので、それに伴って戦争描写も容赦せずありのままに描かれてます。

人間ドラマ、ダークファンタジーの見事な融合。ただのファンタジーだったら、ここまで感情移入して常人からかけ離れた戦いを見れなかっただろうなと感じます。ラストはホラー的描写がなかなか強いです(一応小学生でも見れるレベルではあるけれど、推奨はPG-12)

終わってしまって(マンガは完全版なので番外編があるですが)放心状態というのが正直な所です。
この旅には目的があります。二人は終着駅に着けたのか、体を取り戻したのか。是非確かめてみてください。きっと、後悔させません。64話だけどね!
鎌谷ミキ

鎌谷ミキ