妄想代理人の4の情報・感想・評価

今敏の描く人間の醜さは実に克明で悍ましい。男らしさの規範に縛られ、全く家族が登場しない中で虚構のマイホームだけが屹立する。次第に、綻びと歪みは隠し切れないようになり、高校生の娘がいる中年男は売春婦に「お父さん」と呼ばせ、警官でありながら(だからこそ)ヤクザに取り込まれていく。終いには、単なる強盗を漫画のコマに沿って自己正当化するところまで行き着いてしまう。無敵の存在に思われた少年バットが官憲の手に落ちるが、ここから、『羊たちの沈黙』のように、拘束されることでかえって支配力を高める悪役の姿を見せてくれるのだろうか。

まさかの少年バット逮捕 幻じゃなかったんだ…

家族を守るとかナンタラ言ってる時にキャバクラ、違法カジノ、風俗など普通にヤバいやつすぎ。

歪んだ人間や何かを欠落させた人間の救いなのか？ どうにかしてほしい？解放されたい？

「ぱらぱらっぱらー」 理由のない犯罪。堕ちて仕方ないやつが堕ちてもな。普通はフォーカスされないキャラクターに蛮行。でもあの展開はびっくりしたな。 次どうなるんだろ。て思ってじっくり夢告じっくり見ちゃったけど、分かるわけないわな(笑)。頭おかしなるわ。

劇中の任侠漫画に出てきた主役に憧れて、真逆の存在へと成り下がる交番警官半田回。半田という人間が憧れている男気が実際は目的語を欠いているメンタリティー、空っぽな人間が手っ取り早い方法だけを求めて手を染めていく話がシニカルでしたね。滑稽の行き着く先に少年バットとの関連。 ジワジワと冷えるような感じが好きな回でした。

ザ・ゴリラ🦍🚨👮‍♀️💸

蛭川が嫌な奴。家族が大事と言いつつ風俗三昧ヤクザと癒着。別のヤクザから金を巻き上げられるのは自業自得感がある。ただ蛭川に強盗された被害者たちがかわいそう。 小山力也がイケボ。

蛭川無理

家族のために、俺には妻と子供が、とか言いながら、キャバや風俗で遊びまくってヤクザにたかって家帰ってないんじゃないの？ むしろ妻子に蔑ろにされてるから外から見える沽券にこだわってるのか？ お父さんと呼べ！ってトラウマ台詞だわ