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鬼滅の刃 遊郭編のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

鬼滅の刃 遊郭編(2021年製作のアニメ)
4.7
無限列車での任務を終えた炭治郎たちの次なる任務を描く遊郭編。
竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助は、無限列車での疲労や傷を蝶屋敷で癒しつつ炎柱・煉獄杏寿郎の「俺は、君たちを信じる」「己の弱さに挫けそうになっても、心を燃やせ」という自分たちへの期待と遺言を果たすため、機能回復訓練と鍛錬に勤しんでいた。
鬼殺隊最高位の剣士「柱」の一人、音柱の宇髄天元とともに炭治郎たちが向かうのは、鬼の棲む遊郭。宇髄の3人の妻が遊郭に潜入したが、連絡が取れなくなったという。
宇髄天元は、炭治郎たちに遊郭に潜入して行方不明の宇髄の妻と遊郭に潜む鬼を探るよう指令を出す。
そして、姿を現す鬼・堕姫は、江戸時代の昔から商売敵の遊女や遣り手や客を食ってきた上弦の陸だった。
新たな戦いが幕を開ける。
「鬼滅の刃」アニメシリーズ第3作。
音柱・宇髄天元が、炭治郎たちを率いて遊郭に潜入して行方不明の宇髄の3人の妻と遊郭に潜む鬼を探る前半部分は、不慣れな遊郭に働き者の炭治郎やカンが鋭い伊之助や三味線などに意外な才能を発揮する善逸の三人三様のやり方で潜入する様子をコミカルに描いている。
善逸が、偶然にも上弦の陸・堕姫と遭遇して拉致され、炭治郎たちが行方不明の善逸や宇髄の3人の妻と遊郭に潜む鬼を探る中盤は、遊郭という密室空間を舞台にしたホラーサスペンス。
炭治郎が、ついに上弦の陸・堕姫を探し出して戦うところから始まる後半は、炭治郎vs堕姫そして炭治郎や善逸や宇髄天元や伊之助vs堕姫さらに炭治郎たちvs堕姫&妓夫太郎とバトルシーンの中で、ヒノカミ神楽を限界を超えて使いそしてヒノカミ神楽と水の呼吸の合わせ技を使う中で「ゾーン」に入り、ついに「痣」が発現する炭治郎、伊之助や炭治郎とのコンビ技を堕姫に繰り出したり、雷の呼吸・霹靂一閃・神速を堕姫に繰り出す善逸、堕姫が遊郭に張り巡らせた帯に気づき堕姫の居場所を探り当てるのに重要な役割を果たし最終的に善逸と協力して堕姫の首を落とす手柄を得た伊之助の成長が見え、堕姫と妓夫太郎の攻撃のスキを突く戦闘方程式「譜面」を完成させて宇髄天元が活路を開く展開が、3DCG特有の縦横無尽なカメラワークと描き込み方が神がかり過ぎの作画の戦闘シーンの連続と熱いヒューマンドラマを組み合わせて描かれるので、毎回体感時間が短く感じた。
特に、9話から10話までの展開は、壮絶なバトルシーンと絶望感や希望がミックスされたハラハラドキドキが濃縮されている「鬼滅の刃」ならではの展開で、手に汗握った。
最終回で明らかになる炭治郎と禰󠄀豆子そして堕姫と妓夫太郎の、紙一重の兄妹2組の成り行きが、切なかった。
煉獄さんと違うタイプの兄貴な感じの宇髄天元と炭治郎たちのユーモラスな師弟関係も楽しく、遊郭を舞台にしているだけに、派手派手なアニメシリーズ。
「刀鍛冶の里編」が、TVアニメシリーズ化が決定しました。放送日決定が、楽しみです。
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