動物たちが人間のように過ごす世界観の中で繰り広げられる会話中心のミステリー。
次々とやってくる伏線回収、ピースが埋まって行く感じは爽快感と更なるワクワクを感じました。
このミステリーだけでも十分おもしろいんですが、ドスの効いた風刺、真似したくなるようなワードセンス、そこから連なる会話劇などおもしろみを感じる要素がたくさんありました。現代ならではの表現が多くて、この令和の時代を改めて見ることができたと思います。結果、イヤな時代だなぁとなんか虚無感に苛まれましたけど(笑)。自分は20代前半のいわゆる若者に属する年齢なんですが、最近の若者の雰囲気がなんだか苦手で、この年齢で既に｢昔はよかったのになぁ｣になっちゃってます。その点は漫才師キャラの柴垣と同じですね。今作を見てめちゃくちゃおもしろかったんですが、そんな現実を突きつけられる部分もあって気分良くはなりませんでしたが、優れた表現力だなぁ と思いました。
それから声優陣に芸人がかなり入っており、みんな中々ハマってたと思いました。ダイアンとかはキャラクターからしても完全にダイアンなんですが、ミキの2人(特に兄)とか、森三中の村上とかは言われなきゃわかんないですね。トレンディエンジェルはなんで斉藤さんなしでたかしだけだったのかな(笑)。本職の声優たちも素晴らしく、主人公の小戸川が竈炭治郎と中の人同じなんて声優の振り幅の広さに驚かされます。マレーバクの黒田崇矢は役柄からしても完全に桐生一馬ですね(笑)。
評判の良さから視聴しましたが、その高いハードルを悠々と越えてくる傑作でした。
劇場版ではラストのその後が描かれているそうだし、公式YouTubeにはオーディオドラマなんてものもあるそうで、両方とも気になりますねー。
