着せ替えめっちゃ持ってた

女子中学生の春日結がコムネットという仮想空間で様々なトラブルを解決するNHKオリジナルアニメ第一期。ほぼ同時期の「カードキャプターさくら」となんとなくイメージが被さりますがリアルタイムで放送をしていた（ちょっと観た）記憶が有るのはこちらの方。

90年代後半の作品ながら既にVRを取り上げた先見性が特徴で、コンピューター用語を取り入れつつ結の強力な味方となる様々なソフトを擬人化したコレクターズの面々が居ればフィールドも様々でその世界観は決して無機質ではなく色彩豊か。キャラクターデザインも幼さ要素控えめで個人的には好きなタイプ。

二者択一だったり理論で構成された空間に結という人間が入り込むことでヒューマニズムが生まれ、空間がより良いものに変わっていく流れもそこはかとなく感じられ、毎話用意されハイライトとなる変身（表情が妙にエロティック 笑）や異常をきたしたソフトをやっつける（通称イニシャライズ）シーンは優雅で高揚感溢れるBGMも相俟って爽快感抜群です。

ずば抜けて印象的なエピソードはそこまで多くは無いのですが、西部劇的フィールドが楽しい第14話「ウェスタンネットの決闘」、結が007風スパイに粉する第18話「00ユイは新人スパイ」、一瞬主役交代かと思われるも結が使命に目覚め彼女の不器用な（？）性格故に周りから愛されている事が伺える第21話「最後のソフト・シンクロ」第22話「黒い翼の天使」、大ボスのグロッサーの正体に少し驚きで結の「たとえ努力や結果が報われなくて、どんなに辛い思いをしても何かしようとする事は立派に生きている事。皆そうやって生きてるからこそ皆を好きになれたんだよ」という台詞が胸を打つ第一期最終話「明日へ出発!!」がお気に入りかも。

オフィスオーガスタ人脈によるOP曲「永遠という場所」(By 杏子）と、ED曲「未来」(By LEGOLGEL)はどちらもこういったアニメにしては渋い感じでキャピキャピしてないのがギャップも有り好印象。

好きなキャラはコレクターズではきれいな占いお姉さん枠のアンティ。

懐かしい