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ミギとダリのmaのレビュー・感想・評価

ミギとダリ(2023年製作のアニメ)
4.5
児童養護施設で暮らす双子のミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦・園山夫妻に養子として迎えられる。ただしそれは双子としてではない。正体を隠して巧妙に入れ替わり、ときには大胆な手法で〝秘鳥〟というひとりの少年を演じる彼らには、重大な目的があったのだ。


サスペンス強めかと思いきや、明らかにふざけすぎだろうというシーンも多くあり、マジで一体なんなんだ?と思いながらも夢中で駆け抜けた自分に驚く。今朝なんて、通勤の電車の中で見入ってしまい、職場の最寄り駅をふたつも通り過ぎた。

シリアス、トンチキ、ホラーの塩梅が絶妙でまったく飽きることがない。

お気に入りキャラは完全にみっちゃん。みっちゃんの激アツシーンで思わず「みっちゃーーーーーーん!!!!」と叫んでしまったほどだ。

最終話では、なんと泣いてしまった。ミギとダリも、みんなも、とびきり幸せになってほしいという願いしかない。

そのままもう1周してしまおうかと指が迷ったが、さすがに過剰摂取なので一旦レビューを書いている次第。




原作者は「坂本ですが?」で広く知られ、昨年8月に癌で亡くなられた佐野菜見先生。闘病1ヶ月。36歳。当時知ったときもかなり衝撃を受けたけれど、改めて惜別の想いで胸がいっぱいだ。

このアニメの放送前、作品を監修しつつも新連載の準備を進めていた先生。この先どんな物語と出会えたはずだったんだろうと考えるとキリがない。

竹原ピストルの「アメイジング・グレイス」を聴いて、ミギとダリのことを考えて、ちょっと泣いて、寝る。
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