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マッシュル-MASHLE-のmaのレビュー・感想・評価

マッシュル-MASHLE-(2023年製作のアニメ)
3.8
フィルマークスのあらすじが「ブッ壊すしかないでしょ グーパンで」だけなのはいくらなんでもサボりすぎだが、まあ要はそういうことだ。魔法が当たり前にある世界で魔法を授からずに生まれた男が、類まれなる身体能力と鍛え上げた筋肉を駆使し、魔法を物理的にぶち破っていくストーリー。


原作は週刊少年ジャンプで連載していた漫画。どうなのかな〜とやっぱり不安で迷っていたのだが、原作完結を機に視聴。


魔法が使えないマッシュがひょんなことから入学することになった「魔法学校」では、「それぞれの特性によって寮の組み分け」があったり、「箒に乗る球技」で競い合ったりする。

「シュークリーム」「筋肉」「平和」しか頭にないマッシュが個性豊かな仲間たちに囲まれながら魔法学校のてっぺんを目指していくのだが、魔法不全者への差別的なシーンが結構キツい。マッシュのぽわんとした人柄とギャグシーンで笑わされてしまうが、お話自体はなかなかシリアスだ。

みんな好きだが、特にお気に入りなのはドットとバンブー先輩。

アニメ、予想以上に良かったし毎話笑っちゃうけど、この作品には絵が動かないからこその面白みもあるような気がした。


単行本の1巻に、甲本先生が今作の連載を勝ち取るまでの流れが書いてあるのを既に読んでいて、だからアニメ化が決まったときは素直に嬉しかった。でも、自分が観て楽しむ、というのはまた別の話だもんな。面白かったけど、アニメを落としたいわけではなく、やっぱり甲本先生のあの漫画が好きだなあ。

漫画家の夢が忘れられず、親御さんに内緒で会社を辞め、2年で連載が決まらなかったら辞めるからと説得。数本の読切のあとに連載が決まるも、同時に始まる新連載が多くてアシも捕まらず、担当編集も新人の方で、大変苦労したと思う。そんな作品がアニメ化。先生、嬉しかっただろうなあ。

岡崎体育ならではのマッシュ感あふれるテキトーOPと、「マッシュぽさ」はあるがトンチキなED。良き音楽たちに彩られ、世間に届いて何よりです。

1月からは2期開始。なんだかんだ言いつつも絶対観ちゃう。
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