集団的サイコパスというアイディアがすごく面白かったです。個人としては普通の人たちが、集団として危険な方向に向かうというのは、戦時のドイツや日本をはじめ歴史的にもよくある話しで、なるほどそうきたかという感じ。個人が良かれと思ってやることも、それらが絡み合った社会システムの中で失敗を生むというケースもあります。社会は個人の特性よりも全体の構造が重要だという、かなり示唆を含む内容でした。
人を信じるかシステムを信じるか、みたいな対立も良かったです。やりとりがなんとなく逆襲のシャアのシャアとアムロの口論みたいで面白かったです。