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Lupin/ルパン パート1のロアーのレビュー・感想・評価

Lupin/ルパン パート1(2021年製作のドラマ)
4.5
ネトフリオリジナルドラマ。
主人公のアサンがアルセーヌ・ルパンの孫とかそういうのではないですww
冤罪で捕まって自殺した父からもらったアルセーヌ・ルパンの本をとても大事にしていて、その本から学んだルパンの手口を使って父を陥れた犯人を見つけ出そうとするというストーリー。

ルパンが参考書なので手口は古典的。でも使う道具や手段は現代的なので少しも古臭くないし、絶体絶命のピンチ!ってこっちをハラハラさせておいて、実は一歩先を読んでいてさらっとかわすスマートさがかっこいいです。
大胆不敵なようでいて父のこととなると激しい怒りを見せるなど、熱い心を秘めてるアサンも魅力的なキャラクターでした。

使ってる音楽もいい♥
いろんな手口を見せてくれた2話目がお気に入りで、中でも「♪Dance with me~」って歌詞に乗せて警察を軽く手玉にとるシーンが好きでした(私の場合「♪SWAY」使ってると大体全部高評価になる)

観ていてもう一点印象的だったのが、日常に潜む黒人差別を描いているところ。本筋から逸れてしまうからなのかあえてそうしているのかは分からないけど、暴力といった激しい差別ではなく、視線だったり言外に含まれた意味だったり、ストーリーの邪魔にならない程度にさりげない差別が散りばめられていて、さりげないと言いつつ観てるこっちまで視線を受けているようなストレスを感じる描写が印象的でした。
アサンの元妻というのが白人なんですが、白人と黒人が付き合うことに否定的な人もまだまだいる訳で、レストランのシーンは悲しくなりました。
差別を題材とした映画を観て憤ったり絶望したりすることも多いけど、こんな風に日常的な差別を感じる作品をあまり観たことがなかったのでその点でも印象深い作品だし、めちゃくちゃ気になるところで終わってるし、この先がとっても気になるドラマです。

追記:フィルマのジャンル「コメディ」ってなってるけど、えっ?どこが???
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