ロアー

THE HOUR 裏切りのニュース シーズン2のロアーのレビュー・感想・評価

3.7
#ウィショ君祭 23作目

自信家で好戦的なウィショ君という珍しい姿が見れる作品。バーン・ゴーマン、アンスコ、S2からはピーター・カパルディも登場して、英国俳優好きにはたまらんドラマです。

普段は繊細な役が多い印象のウィショ君ですが、切れ者記者らしく早口気味にスパッとシニカルに言い捨てる姿もすごくハマってました。
S1の時は服装にあまり構ってない感じだけど、そんな衣装も髪型も好き♥
男性のスーツも素敵だし女性のドレスもかわいいし、50年代のファッションやっぱり最高!
特にプロデューサーのベルのS1の時の衣装がどれもオシャレで真似したくなりました(S2は原色コーデばっかりになっちゃってたから)

BBCという国営放送の番組で政府や特権階級の腐敗を暴くというかなり過激な設定のストーリーもハラハラして面白かった。
圧力や恐喝にも屈せず信念に従って真実を報道する ―― 英国記者版半沢直樹みたいなもんです(多分違う)
S1のスエズ危機はちょっと歴史の知識がないのでいまいち入り込めなかったものの、売春や人種差別問題を扱ったS2は一気見してしまいました。

熱い報道世界のストーリーだけじゃなく人間ドラマも面白い作品。
時間も構わず家にやってきて一緒にベッドに横になって仕事について熱く語ったり軽口をたたき合ったり、そんな誰よりも気心が知れてるベルとウィショ君の関係がめちゃくちゃ好きなんだけど、とにかくもどかしくてたまりませんでした。
お互いを「マニーぺーニー」「ジェームズ」って呼んで『カジノ・ロワイヤル』の本に2人の写真を挟んでたりして、明らかにお似合いなのにあくまでもそういう関係には至らない2人。
S1ではベルがアレだしS2ではウィショ君がアレしちゃうし・・・お互いに相手ができれば嫉妬したり傷つくのに、あくまで親友であり戦友のような関係。そこが大好きだけどやっぱりもどかしい(ベルのベッドでふざけてピョンピョン跳ねるウィショ君とか、「裸なんて見慣れてるわ」ってウィショ君の入浴中にも平気で入って来るベルとかめちゃ好きだった)

S3があったら何か進展してそうだったのに、残念ながら打ち切りになってしまいました。
てか最終話!最終話あんまりすぎるよ!!
間違いなくウィショ君が最高の演技見せてて(この性格の役なら今回はウィショ君泣かないかな?って思ってたのに泣いたし)そこで切るか~!!ってところで終わって辛いにもほどがあります。
ロアー

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