ロアー

Criminal Justice Season 1(原題)のロアーのレビュー・感想・評価

Criminal Justice Season 1(原題)(2008年製作のドラマ)
3.8
BBC制作のミニドラマシリーズ。イギリス版「それでもボクはやってない」です(痴漢じゃなくて容疑は殺人)。
評価がとても高いドラマで、アメリカでリメイクされ、今年韓国でもリメイクが決まったとのこと。

弁護士たちはウィショ君の証言を聞こうともせず、殺したのを前提で裁判を進めようとするのが胸糞で絶望的。精神的に折れそうになっても「僕は殺してない」って主張し続けたウィショ君すごく偉い!けど、心が死んでいくのがみてとれて辛かったです。お母さんまで殺したと思ってると知った時は私までショックでした。

だけど状況が状況なので私も警察の立場だったら100%ウィショ君が犯人だと思っちゃうだろうな。被害者(すぐ死んじゃうけど「プリーチャー」のチューリップだった)が死んでるのに気づいた後、パニックになったウィショ君の行動がまずいにもほどがあって、思わず痕跡の消し方というものを手取足取り教えてあげたくなるほどでした。

そしてこのドラマ、刑務所の様子がとにかくリアルに怖い。入った瞬間から自分を犬だと思い込んでる受刑者が匂いを嗅いでくるわ威嚇で吠えてくるわ、新人いびりで全裸にされて接着剤で芝を貼り付けられるわ、そんな突飛な事件だけじゃなく生活音やささいな出来事まですべてがリアルに怖い。
刑務所なんて入るもんじゃないです。

ストレスのあまりチックの症状が出てまぶたが痙攣してたり目線があちこちに泳いで動揺してたりした入所当初の様子から、裁判が進むにつれて絶望感で感情が死んでいく様子まで、ウィショ君の演技が見事だったものの泣く姿が悲壮感にあふれててとにかく可哀そうでした。

唯一の救いがピート・ポスルスウェイト演じる同房の受刑者フーチ。刑務所ものってひとりくらいは賢者っぽい人が出てくる気がするんですけど、今作の彼がそれでした。
フーチすごくいい役だった。フーチ・・・(泣)
現実の刑務所にはフーチみたいな賢人はいないと思うので、みんな刑務所に入らないよう気をつけましょう。

ロアー心の川柳
気を付けろ 暗殺あくまで こっそりと
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