ロアー

アガサ・クリスティー 無実はさいなむのロアーのレビュー・感想・評価

3.7
「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」を観てから、アガサ・クリスティ原作のミニドラマシリーズにハマってます。
しかも、ビル・ナイおじいちゃんにマシュグも出ていて、こんなの観るしかない!

はじめのうちは養子が5人もいると把握してなくて、登場人物の多さに混乱しちゃったけど、みんな兄弟だと分かればそんなに難しくはなかった。
でも、ビル・ナイおじいちゃんの再婚相手がアリス・イブだと気づいた時には、本当に?と3回くらい脳内で確認しちゃいました。いくら若妻といえ、流石に年齢差が(びっくり)。
メイク効果もあってか、アリス・イブの容姿がいかにも意地の悪い後妻って感じだったけど、やっぱり美人でかわいかったです。この時代の衣装って本当に素敵。末っ子のドレスもかわいかった。

お目当てのマシュグは長女の夫でとんでもないクズ野郎。マシュグって何気にクズ野郎やサイコな役が多くない?(好き)
事故が原因で下半身付随という設定なので、リハビリの筋トレで良く脱いでいて、出番の2/3くらいは上半身裸だった気がする。ゲス過ぎて推しと言えどずっとイライラさせられてたので、完全に下に見ていた奥さんがやり返すシーンはゾクッとした。

推理パートについては原作とは犯人が違うそうで、私がいつも通り推理でも何でもなく、ただの勘で犯人だと思った人が原作における犯人だったみたい。

なんていうか親子間のどろどろ劇で、全員が怪しくて全員グルかも?ってところがアガサ・クリスティらしくて面白かった。母親が殺害された夜のシーンが繰り返し出てきて、少しずつ色々なことが見えてくるのに、中々真相が分からないのも面白い。

毒親が先なのか、問題児が先なのか・・・複雑な家庭環境とは言え、こんな問題ばっかり起こす子どもたちは嫌だな〜と思ったり、厳しすぎて子どもたちに伝わっていなかった母の愛に、もうちょっと何とかならんかったの?と思ったり。複雑な気持ちは残ったものの、とりあえずクズにはクズに相応しい制裁が下ってめでたしめでたしでした。
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