えぬ

王女ピョンガン 月が浮かぶ川のえぬのレビュー・感想・評価

王女ピョンガン 月が浮かぶ川(2021年製作のドラマ)
4.0
主役降板→急遽代役の影響が脚本にかなり響いてしまったように思う。交代した7話(だったかな?)は仕方ないこととはいえ、不自然なまでに出てこなくなって前の話との繋がりが相当おかしいことになってるし、最後の方はセリフ覚えきれなくてアドリブだらけだったらしいのが作品の完成度にモロに影響出てしまったのは隠せてない。その辺りでどうしても物足りなさともったいなさを感じてしまう。また間の悪いことに、ラストに向けてが韓国ドラマ時代劇にありがちでお決まりなダークな権力腐敗との対決系になるので、そこら辺が毎回あんまり楽しめない私としては、アドリブによる脚本グダグダ化がそこに重なり、ますます残念なことになってしまった。時代劇のこの傾向、そろそろ違う展開をお願いしたい。楽しくない上に、もう飽きまくってるので(結局、同じようなことにしかならんもん)。

途中から役者が変わるのは好きではないので全編撮り直しで見られたのはよかったと思うが、なんなら一度放映を止めてしまって仕切り直して、全てちゃんとした当初の脚本で撮られた完璧な作品として見たかった。制作会社がかなり力を入れて作成した作品というのは痛いほど伝わってきたので…。

ナイヌはすごく頑張ったし、ビジュアル的にはこっちの方がずっとお似合いの二人でした。

が、いっそ最初からカンハヌルが最初だけしかいない特別出演ではなく、完全なる主役にしとけば良かったんじゃ…とか(最初のフレコミではキムソヒヨンとカンハヌルの時代劇共演とか聞いたような、で私はうっかり期待マックスになってたのでして)。

キムソヒョンの気高く凛とした、しかし強めな気性を持つ公主はカリスマあってすごく良かった。アクションもかなり頑張ってたと思う。また時代劇でヒロイン張ってくれないかな。

一時はやたら作成されていた時代劇も、最近は見る影もなくなりそうで、残念。やっぱコロナ渦中限定の傾向だった?
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