えぬ

silentのえぬのレビュー・感想・評価

silent(2022年製作のドラマ)
-
(3話視聴。あまり話が進まない上に、辻褄合わない部分も多く、違和感ばかりが募る…というのが正直な気持ち。

大したことのない内容を予定調和なラストに向かってただただゆ~っくり進めてるのか、しかしそれでは映像のきれいさとギャップがありすぎで、さすがにそんなお粗末なことはしないか?と思ったり…をぐるぐる。ずっとこんなままなのか、そうでないのかも判然としない。でもだからといって、この先大化けするとか、大きくひっくり返してくれるかもという期待も生じない微妙な感じも無視できず。ポスターもポスターだし?

話が進むにつれ、主役三人の演技の弱さをますます感じるように。湊斗のモノローグ、クセのある話し方が引っかかって仕方ない。もう少しどうにかならなかったのかな?想のキャラもつかみどころなくて、言動も支離滅裂なところも多く、よくわかんない人のまま。紬の言動もいろいろ疑問でまるで共感できず。手話覚えるの早すぎでは。声が大事なドラマなはずなのに、ヒロインの声が耳に刺さる系の力の入った話し方だったり。主要キャラ3人の人物設定にチグハグ感があり共感もできず魅力も感じない、更には話が薄い・テンポ良くないとなるとどうにも引き込まれない。

あくまで脇役な人々も「え、何じゃそりゃ???」的に唐突に理解不能な言動取ったりで面食らうのだけど、このドラマのきれいめな雰囲気では不自然に悪目立ち。普通ならもっと馴染んだ形でやると思うし、隠された深い意味がありそうとか、この先の展開に必要な伏線かなと自分を納得させて通り過ぎられずに、よもや脚本のアラ由来で生じたものかも?といちいち疑ってかかってしまうのは、全体的に脚本に練度の低さが通底していると感じているからかと。

また終盤にありきたりに主題歌が流れ出すのだけど、このドラマの雰囲気に合っているとは思えず…。これが日本のドラマのセオリー通りなんだろうけど、ここだけ古いスタイルなままで、用い方・楽曲ともにもうそろそろこういうのじゃないのをお願いしたく。BGMも、アルファ波の出そうなオルゴール曲集CDとかにありそうな小綺麗で無難なだけな曲調のやつに似てるなあとか思ってしまったり、シーンとの相乗効果が謎だし感情喚起効果が感じられない。日本のドラマでは音楽はまるで重視されてないんだなと悲しく思った。

私にはしっくりこないどころかモヤモヤ要素が多過ぎ…。何より、主要人物の3人への、ついていけない感がしんどい。

小中学生向け少女マンガの紙面を、何も考えず・何の工夫もせずにただ漫然と映像化してみたというような残念な印象も受ける。

ここから先はもういいかなと思いました。



1~2話まで。評判良さげだったからか、ちょっと期待しすぎたかな?

1話で衝撃的な事実が判明するあたりまでは、ダイジェスト的に過去からのエピソードを含んでいて話の筋を追ってられる分まだ良かったのだけど、2話がもうすでに勢いがなさすぎて「続きを見たい」という気持ちがしぼんでしまった。日本のドラマにハマることが10年に一度とかしかないのでどうしても辛辣になってしまうが、脚本も主役二人の演技も音楽も、何かがいちいち足りなくて満足感に浸れる気がしない。ここでの高評価も、日本のドラマにしては…ということなのかな?と。他国の良質なドラマが基準点となってしまってる身からすると、正直、うーん、こんなもん?という感じでしかなく…。主役二人の演技もどっか弱いと感じたりそこかしこで違和感を覚えるのは俳優さんの演技力云々だけでなく、特に脚本、次いで演出の弱さも小さくない気がする。あと音楽が…。それなりに力入れて作ろうとしているような作品なのに、よく店舗でかかってる捉えどころなくて緩い・ただ流してます的なBGMとの差異がわからないような箸にも棒にも掛からないような類のやつでビックリ。無駄にたるい気分になってしまう逆方向の効果が…。映像はきれいめなんだろうけど、外国ドラマのゴージャスな画面・洗練された高度なカメラワークを見慣れてしまってるからか、ここしばらく変わり映えしない東京の風景に、この街も時が止まって久しいな…と寂しく感じてしまった。3話を見てみて、以後見続けるか判断します。)
えぬ

えぬ