青野くんに触りたいから死にたいのドラマ情報・感想・評価・動画配信

ささいなきっかけで刈谷優里（髙橋ひかる）に告白され、交際を始めた青野龍平（佐藤勝利）。だが2週間後、青野は事故で死んでしまう。青野の死に冷めた反応の同級生の藤本雅芳（神尾楓珠）。一方、優里は後追い自殺を決意。その時、青野が幽霊になって現われた。青野に触れたい優里だが、幽霊だから叶わない。そんな優里のために青野がとった行動とは……。青野と優里のでたらめでピュア、そしてホラーな日常が始まる。

歌のテストで追試となり落ち込む優里。青野は優里を励まし、2人は練習を始める。青野の発案で一緒にピアノで音をとる優里。2人の顔がぐっと近づき、優里は妄想が止まらない。一方、無愛想な藤本が、青野を想って泣く姿を目の当たりにし、青野は驚く。と同時に優里も、青野は優里以外との関係をすべて失ったことを実感し、青野にある提案をする。その頃、堀江美桜（里々佳）の薄暗い部屋のPCモニター上には「呪い」の文字が。

不登校の美桜にプリントを届けに行く優里。青野も家に入ろうとするが、体が弾かれる。優里は美桜に魔除けの可能性を問う。優里の帰宅時、庭にたたずむ青野。その姿は明らかに変貌している。戸惑う優里に青野はいくつかの要求をし、優里の中に入っていく。翌日、思いもよらぬ場所で目を覚ました優里に、青野は自分は悪霊で、優里を呪い殺してしまうのではないかと告げる。その時、優里の体に異変が起き、優里は昏倒してしまう。

倒れた優里を助けるため、青野は偶然見つけた能力で藤本を優里のもとに誘導する。力尽きる青野だが、気づけば藤本に憑依している。目を覚ました優里は、目の前にいるのは青野だと瞬時に悟る。そのいちずさに、青野は優里にキスをする。数日後、優里は藤本に幽霊となった青野の存在を打ち明けるが、信じてもらえない。その後、体育の授業で「呪い」の噂を裏付けるのに十分な痛ましい事象があり、学校が疑念に包まれる。

幽霊勉強会と称し、美桜を訪ねる優里と藤本。だが、美桜はなぜかおびえている。約束の時間より随分前に、悪霊と化した黒青野が訪ねてきたという。証拠は何もないが、各地の伝承に詳しい美桜の分析は信憑性が高い。“黒青野”になる誘因も一つ見当がついたものの、そのまま青野が消えてしまったら、と不安で帰宅する優里。自室に着いた優里は、崩れ落ちる。その頃、学校の裏アカでは「亜尾乃の呪い」の話題で盛り上がっていた。

優里と藤本、美桜は青野応援団「ブルーチア」を作り、成仏の糸口や青野の生態を追究する。まず「幽霊は服を脱げるのか」というお題が。応じる青野だが、ひとりでは嫌だと優里も脱ぐことに。2人はそのままイチャイチャモードに。おしゃれをして水族館デートも楽しみ、青野の内面にちょっと触れた優里は、幸せの絶頂に。一方、藤本は学校で優里によからぬ噂が立っていることを知る。そして優里の家にも不穏な影が差す。

デートから帰宅する青野と優里。玄関には姉の翠（水沢エレナ）が。翠は優里を突然侮辱し、それは自分の服だからここで脱げと優里を辱める。母（しゅはまはるみ）もそれを黙認。優里の家族の異常性を青野は批判し、優里を強く責めてしまう。また、学校でも嫌がらせを受けたりと、優里の日常がバランスを欠いていく。優里を守れない自分が歯がゆい青野。そんな中、青野を拒絶する何かが潜む体育倉庫に、優里と藤本が閉じ込められる。

お供え物が置かれた倉庫に閉じ込められた優里と藤本。美桜に連絡するが、扉の向こうから異様な声が。藤本は「ヤバい方の青野」と対峙し、果敢に探りを入れるも失敗。藤本の忠告を無視し、優里は黒青野を自分の中に招き、大切なものを失うことに。一方、美桜も玄関で倒れ込む。優里に憑依した青野は、藤本とこれまでのことを振り返る。優里の愛の大きさに打ちのめされる青野と藤本。青野は優里のために大きな決断を下す。

自分に告げることなしに青野が成仏を選んだと知り、悲嘆に暮れる優里。再び後追い自殺を試みるが、優里は大切なことに気が付く。ブルーチアに協力を求め、青野の生きた証拠として、写真や動画をかき集めて藤本とともに青野の家族に届け、心の整理をしていく。仏壇の青野の遺影を初めて目にする優里。遺骨にも何の感情も湧かない。やっぱり優里は、「青野くんに会いたい」と切実に願う。すると、再び青野が現われ、優里を誘う。

目の前の青野は黒青野。彼を優里は見失うが、再会がうれしいと同時に青野が心配になる。藤本は、成仏は嘘だと告白。それは青野なりの優里を守る策だった。青野の気持ちを受け取った優里は、美桜のバックアップを受け、藤本とともに青野のもとに向かう。だが道中、優里だけが異界に連れて行かれてしまう。しかし、優里はある強固な決意を胸に青野と対峙するために深い森を進んでいく。青野の運命は、そして2人の恋の行方は……。