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Who Are Youのwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

Who Are You(2020年製作のドラマ)
4.0
2月25日から視聴開始、録画にて。
タイのドラマは、以前「ボイス」のタイ版を見て以来。当時の印象は、思っていたよりも良かった。今回も、初回だけわかりにくかった(タイ語が全くわからないので字幕だけでは難しいのかなあ?→いじめシーンが放送用にカットされていたため繋がりが変だったことが判明=冒頭のティダーの誕生祝からいきなりマインドの汚れた服のところとか)が、状況がわかるにつれて引き込まれた。

まだ4話だけど、コイケーオの母親のネックレス盗難事件の話(3話は神回)だけでも充分満足。コイケーオ、名前の響きも顔もとても気になる少女だった。コイケーオの母親の車はNISSAN、数秒間アップ映像にしたのは何かの伏線?
ミーン母と偽ミーンとの抱擁には泣けた。
ティダーが偽ミーンの高校に転入して来た4話ラストに鳥肌が立った。
メインの謎をわくわくしながら見届けたい。

7話まで来た。ティダーがミーンの正体を察知して「今度こそ死んでもらうわ、マインド」、ゾクッとした。蛇女ティダーが日本の女優の誰かに似てる、麻木久仁子?黒木ひかり?もっとそっくりのタレントか女優がいたはず、思い出せない。
クラスに新木優子そっくりの生徒がいる。
ガンは人懐っこくて、クラスにこんなヤツいるいる。
タイの子たちってものすごく親近感。
あと、マインドを見ていると「チャングムの誓い」のイ・ヨンエさんと重なるときがある。見た目だけでなく性格まで。

10話で、偽ミーン=マインドがティダーに「わたしは何も怖くない。ここを去るのはあなたと決着をつけてからよ」
だが、毒蛇女ティダーはなかなかしぶとい。マインドにとって辛い回がまだまだ続いている。

教育実習のメイ先生、エロかわいくて目の保養だったのに、やって来た本当の目的が次第にわかってゾクゾクする。
12話ラストで墓参りしていたのは本物のミーン?!

授業のパソコンが壊された事件(10話〜13話)の顛末にも感動。ピートが犯人だとわかっても「大丈夫よ、証拠は無い。黙ってなさい。・・・また勉強を」と息子に告げる母親に唖然。ピート母もティダー母もほんま糞女。不正入試を息子に通報されてザマア。クラスの皆んなの前で告白謝罪したピートよ偉いぞ!それを受け入れて温かく声を掛けるクラスメートたちに嬉し涙が出た。

偽ミーン=マインドを退学処分しようとする理事長。息子ガンが担任キュー先生に悩みの打ち明けっこを提案、ホンマええヤツだ。すぐに理事長に再考を促す担任もステキ過ぎる。13話まで文句なしの面白さ。

14話、神回。ピート家の再生なるか。
メイ先生、怖い、お気持ちはわかるけど。ラストでまた衝撃。偽ミーンが「ミーン」と呼びかけ、本物ミーンが「マインド」と返す、鳥肌が立った。
15話も神回。本物ミーン、貫地谷しほりちゃんの若い頃そっくりの表情するときあり。(わたしの昔の仲好しともそっくり、特に口もとや歯並びが)
本物ミーンと毒蛇女ティダーとの対決シーン、痛快、興奮、もう何回か見せてほしかった。こんなに可愛いのに憎ったらしい女子高生を好演するティダーの中の人に拍手。勝ち誇ったときのドヤ顔とピンチに陥っての困惑顔のコントラストにエロスを感じる。
担任のキュー先生がますますステキに。ジューン姉メイ先生に「投稿者はわたしだ」、カッコよすぎる、そして警察に自首するラスト、シビレた。

オープニングやCMの区切りに奏でられるテーマメロディが20年以上前に聴いていた浜崎あゆみの曲(曲名思い出せない)のイントロに似ていて、見ていないときも頭の中に流れる、中毒。
体育?の先生がタイムマシーン3号の山本さんに見えて、登場する度にファンなので嬉しい。

16話、マインドに会いに「愛の家」を訪ねたガンと子どもたちとの交流に見ているわたしも和んだ。トンカーオ、名前の響きが心地よい。トンカーオ、とんかーお、コイケーオ、こいけーお・・・。
前の学校の内気メガネ少女ウムの告白で、マインドが死亡者扱いになった経緯を知ってびっくり、感動。ティダーのいじめ殺人をネットで指弾してくれたのもウムだったとは。
ティダーのスマホを奪い取って踏み潰した本物ミーン、男前。「あんたみたいなケダモノ相手には、殺すだけじゃ足りない!」と詰め寄る本物ミーンに反撃できないティダーの悔しそうな顔が被虐的でエロい。
ガンと担任キュー先生との悩みの打ち明けっこ2回目、ものすごく真剣で誠実で、制作陣の良心が伝わった。

2月28日18話まで視聴終了。締め括りは良かった。年金受給者のわたしを充分に楽しませてくれた良質なドラマに感謝。

☆ティダーが追い詰められるところはもっと時間を割いて楽しませてほしかった。本物ミーンが無双しすぎて、ティダーがあっさり劣勢になったのがもったいない。エンタメとして楽しんでいる者としての希望。

☆1話でいじめの具体的な描写が少ないので、マインドが自殺するほど追い詰められたことに違和感ありまくりだった。配信版で編集カットされてるのかなとも思った→後日調べると、日本で放送するときに酷いいじめシーンなどを大幅にカットしたと告知済みのもよう。

→YouTubeでGMMTV OFFICIAL​​によるオリジナル版が全話あった、日本版では各話10分程短縮されていたのか。字幕ONにして見てみると、1話冒頭からエグいいじめシーンが延々と、衝撃!オリジナル版ならばスコア4.8。カット版だと減点。最初からYouTubeで見れば良かった。

参考までにカットシーンをいくつか紹介
1話冒頭、ティダーの誕生祝いに子分4人がケーキ代わりにマインドを拉致してティダーにプレゼント。子分の女子たちが、マインドの頭で卵を割り、小麦粉を振りかけ、着色液を垂らして、マインドの身体をなで回してかき混ぜる。物足りないぞとティダーが、トドメに臭い魚醤を身体中に振りかける。放心状態のマインドがシャワー室で身体を洗っていると、内気そうなウムがドアを開けて石鹸?スポンジ?を渡してくれた、と思ったらティダーの命令だった。ティダーと子分たちが乱入して写メ撮りまくり。魚醤塗れの臭い制服で授業中の教室に戻ったマインドに、英語の糞女教師が「どもっていないで授業準備をしなさい。他の皆さんは彼女のことは無視して」と放置。マインドの机の中のノートには、あばずれ、狂った女、バカなよそ者などの落書きが。悪魔の笑いを浮かべるティダー。放送ではここまで全てカット。放送シーンは唐突に、汚れた服(臭い魚醤や卵だったとは)のまま「愛の家」に帰って来たシーンになっていて、最初よくわからなかった。タイの視聴者は想像力が逞しいんだなあと思ったくらい。

マインドがバイト先のトイレでティダーたちに虐待されているのをトイレ個室の中でミーンが聴くシーンも大幅カット。親に捨てられたとか、愛の家の職員は人のお金(わたしのパパの寄付)に頼るだけとか、酷い言葉で侮辱しまくり、マインドの衣服を剥ぎ取ろうとしているのを、個室内で聴いていたミーンが耐えきれずに、ドアを激しく何回も叩いて止めようとした。ところが放送では、衣服を剥ぎ取ろうとするとこがカットされていて、ミーンがドアを1回叩いただけでティダーたちがいじめを中止したみたいになってた。

退学が決まった日にも、教室で意地悪を言ってくるティダーたちにマインドが「可哀想な人ね」と言ったあとの肝心のシーン(最終話の重要動画の場面だったのか)が全てカット。ティダーが「あんた、この学校を無事に去りたくないのね」と蛇の眼でマインドを舐め回し、子分たちに拉致させて、教室のカーテンに遮られた内で、上半身の衣類を剥ぎ取ってたぶん乳房も乳首もあらわになっているところをティダー自ら動画撮影、髪をハサミで切りカバンの中身をぶち撒ける。内気メガネ少女ウムは苦悩するも固まって何もできず、他のクラスメートと同じく見て見ぬ振り。だが、放送ではいきなり、乱れた髪と制服で廊下をとぼとぼ歩くマインドのシーン、何があったかは想像するしかなかった。

2話でも、病院の椅子に掛けている記憶喪失のマインドに遭遇したティダーが、しつこく絡んで、ついには「わたしが記憶を思い出させてあげる」とマインドの髪を掴んで引っ張り回し、マインドが「放して!痛いよ!」と悲鳴をあげる暴力シーンが全てカット。放送では、ティダーが「知らないふり?」から、いきなり、ミーン母がティダーに「あなたは誰?」と尋ねるシーンに飛ぶ。

事程左様に肝心要のシーンがカットされまくっていたとは。入水自殺を図るに至ったマインドの性格や心理が放送版では正しく伝わらないと思う、実に残念。3月2日追記。
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