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ルビーの指輪のwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

ルビーの指輪(2013年製作のドラマ)
4.8
10月16日視聴開始、Abemaにて全93話。
まだ前半だけど、もっとドロドロのマクチャンドラマかと思っていたら思いの外 見やすくて面白い。初期の頃見たキチガイドラマ「福寿草」特にチェ・ユラの狂気がトラウマで、耐性ができたのかも。

ルビー役のイ・ソヨン初めてだけど美人でスタイルよくて、ルビーとルナの演じ分けが上手すぎる。
ルナ役のイム・ジョンウン、あまりの自己中わがまま低脳女ぶりに見てるだけで腹が立ってこの女優まで嫌いになっていたのに、ルビーになってからは良き女性の内面がしぐさにも現れてすっかり感情移入、応援している。
二人の女優さんの好演のお蔭で長丁場を楽しめそうです。

悪女ルナがルビーになっても、いきなりナ・インスから「君にそっくりな俺の子を生め」などと脅されたり、バレるのを恐れてビクビクしたりと、適度に弱さを見せてくれてるので今のところはイライラしないで安心して見れる。

ナ・インス役のパク・クァンヒョン、「復讐のカルテット」のときのクズ夫の典型のようなイヤなヤツという先入観があったけど、今回は結構共感できるぞ。今のとこ応援している。

ギョンミンの姉ペ・セラ通販理事(キム・ガヨン)、見覚えがあると思ったら「紳士とお嬢さん」のキム室長ではないか。叔母チョリム(ピョン・ジョンス)と共にとても好感。もっといろんなドラマで見たい。

54話まで来た。どんどん引き込まれている。程よく笑えて程よく緊迫感もあってとても見やすい。
81話まで来た。偽ルビーが窮地に陥るたびに中の美女イ・ソヨンの被虐顔に興奮。復讐モノというよりも至高のマゾドラマに没頭。
82話から政界進出(「福寿草」のチェユラ父も国会議員選挙に担ぎ出されていたなあ、あの頃の流行り?)の野望、ルナ「誰に何と言われようと韓国一の政治家になるわ」に爆笑。もう一波乱楽しめそう。
84話85話の愁嘆場にも爆笑。母親ギルジャの日和見ご都合主義には呆れ果てた、おまえもルナと共に地獄に堕ちろ!へたれPDナ・インスはとことん男を下げるし。ボンクラ副社長ギョンミンはいつまで目を曇らせているのだ。
そしてルビーよ、残酷で無慈悲な復讐の大鉈を振るうんだ、ヴィンチェンツォ・カッサーノのように、と期待したのに・・・嗚呼、87話、母親ギルジャの泣き落としに動揺したルビーの偽りの自白会見にはガッカリ。そしてルビーと一緒に泣いた。
なんでこんな脚本に?!と思いきや、その後の展開は「福寿草」を超えるキチガイドラマ化、正気じゃあないルナの言動に抱腹絶倒、最終盤に向けてどんどん面白さを増していく、もう夢中。
92話までは大満足のエンタメ、スコア4.8。
最終93話で画竜点睛を欠いてしまったのがとても惜しい。ルナ運転の暴走自動車が再び事故って元の顔に戻る予定調和を切望(その可能性もあったような92話だったのに)、あるいは姉妹の壮絶な事故死でもよかった。いずれにせよこの結末は無いよ、怒張しきった興奮が射精できないまま萎えた感。11月9日視聴完了。

韓ドラ入門期に見るのにお勧め。
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