このレビューはネタバレを含みます
「自身の平和のためなら誰でも殺す」という歪んだ正義を持つピースメイカーが主人公のドラマ。
監督は新スースクに引き続きジェームズガン。映画に引き続きキャラが主体的に喋って動いていてとても良い。そのためマジで意味ない掛け合いがめっちゃある。それもまた面白い。
ネット含めさまざまなリテラシー低めなピースメイカーの発言はコンプラ厳しいこの時代には痛快だった。
ピースメイカーについて、新スースクでは幼稚さや短慮さばかり目立っていたので、レイシストである父親から歪んだ教育を受け、それによって弟を殺めてまったという悲しい過去を抱えているとは思わなかった。それでも父に歩み寄りたいピースメイカーと父との自宅での会話劇は、あれだけ好き放題発言していたピースメイカーが言葉を選んで会話を進めており胸がつまった。
ミッション(スターフィッシュ計画に酷似したバタフライ計画)を通じて、(父)親との過去を乗り越え、新たに得た仲間とバラバラになりかけるものの、もう一度結束する、という終わってみればガン監督お得意の展開。
行動原理は一貫して「自分自身の平和のため」だが、自分自身の平和には仲間の存在が必要だと感じたから、仲間を大切にできたのかなと感じた。
最後のヒーロー集結はそりゃあアガりました。
ああいうシーンってだいたいシルエットだけとかになりがち(シャザムのスーパーマンとか)だけど、ジェイソンモモアとエズラミラーちゃんと出たのは驚いた(ガルガドットとヘンリーカヴィルは都合つかず)