漱石枕流

インベージョン シーズン2の漱石枕流のレビュー・感想・評価

インベージョン シーズン2(2023年製作のドラマ)
4.3
2ヶ月前にS1の再鑑賞を済ませて、楽しみに準備した。結果としては、その甲斐はあったと思う反面、不満もいくつか・・・

S1は侵略の始まりを描いていただけに、緊張感がみなぎっていた。しかしこのシーズンは、個々の雑魚との戦いよりも大本をいかに叩くか? それにはまず敵を知らなければ——という作戦立案に集中している。

そこは、巷によくある侵略映画では時間を大きくは割かない部分で、とてもおもしろかった。特にアマゾンで缶詰になるミツキのエピソードは工夫されていると思う。なかなかユニークなシチュエーションだと思う。

キャスパーが復活したのにも意表をつかれた。私はほんとうに死んだのだと思っていたのだ。なのでモンティの再登場も驚きだったが、いじめっ子としての側面が削ぎ落とされ、そこそこ〝いい奴〟になっていたのが、拍子抜けか。

もうひとつ驚いたのは、ルークが大人っぽくなっていたことだった。そういう意味ではキャスパーも成長しているのだけど、ルークに関しては子役が交代したのかと思ってしまったほどだった。子供は成長が早いなぁ・・・

マイナス面としてはアクション描写が減ったこと。あと、雑に感じられる場面が散見されたことも。ときどきシーンが飛ばされているのではないかと感じることがあった。

おそらく制作費は減額され、制作期間も短縮されているのではないか。
そういったところは残念だったのだけれども、それでも最後まで興味は尽きなかった。

さて、ここで気になるのはS3があるのかどうか。もし、ここまで話をつづけておいて打ち切りなら、怒り爆発である。ティム・クック以下、Appleの役員は全員、土下座は免れない(笑)

[ドイツ語吹替音声+日本語字幕]2023/11/21-30 Apple TV+


P.S. マヤを演じた女優さんが好み。調べてみたら『ニューオーダー』で悲劇の花嫁を演じたあのひとだった・・・! いやあ、女性はヘアスタイルでずいぶん変わるものだなぁ。でも、このキャスティングはうれしい!
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