漱石枕流

ザ・モーニングショー シーズン3の漱石枕流のレビュー・感想・評価

4.0
ミッチが起こしたパワハラ問題やコロナは前シーズンで終了。時間も大きく飛んで、今シーズンからは新しい展開に—— と思っていたが、しかしとうぜん物語としては地続きなので諸問題を引きずったまま継続する。

報道の世界を舞台にしているので、この時勢のニュースを取り込んで行くスタイルも維持。民間による宇宙ロケット打ち上げや、ウクライナ戦争も入ってくるが、ランサムウェアの攻撃を受ける展開がいちばん見どころだった。

もし身代金を払わなかったら、どうなるか—— カプコンの事件を真っ先に思い出し、わくわくした。また大手テレビ局をIT企業が買収するという展開も(少々古いが)ライブドア事件を思い起こさせた。

こういった出来事を背景に、アレックスやブラッドリー主人公たちとUBAのメンバー、買収先のCEOなどの人間模様が複雑に絡み合って、今シーズンも最後まで飽きさせない展開だった。

すでに決まっているシーズン4も楽しみであるが、それにしてもコリーの快弁ぶりには私も舌を巻く。きっと脚本スタッフは楽しんでセリフを書いているんだろうな——などと毎回楽しみだった。

[ドイツ語音声+日本語字幕]2024/01/27-02/06 Apple TV+
漱石枕流

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