コロナ禍で14年勤めた会社が突然倒産し、生活費を稼ぐためデリバリーサービス『クイデリ』の配達員を始めた和田優(相葉雅紀)。ある日、配達先で、数年間疎遠になっていた父・秀平(佐々木蔵之介)と、秀平の父、つまりは祖父の寛(段田安則)と再会する! 優が10歳の頃、母のりえ(小池栄子)と再婚する形で優の父親となった秀平。26年前にりえが事故で亡くなってからは、父子2人で暮らしてきたが、社会人になったのをきっかけに優が独立してからは、なんとなく頻繁に連絡をとらなくなっていたのだ。 優が職を失ったことを知った秀平は、寛をひとりにしておくことへの不安もあり、「ここで3人で暮らさないか?」と提案を持ちかける。平日は帰宅が遅い秀平からの「うちのことをやってくれたら、今のバイト代の3倍は出す」という申し出にちょっぴり心が揺れた優は、そのまま押し切られる形で寛の家へと移り住むことに…。 こうして、数年来疎遠だったテレビ局報道マンの父、幼い頃に数回しか会ったことのない元新聞記者の祖父との共同生活が始まった優。初日の食卓から、さっそく寛と秀平が「報道のあり方」についての議論を交わすのを目の当たりにする中、優には大学時代のゼミの後輩・三ツ村翔星(正門良規)から、ネットニュース『バズとぴ』のライターをやらないかという誘いが舞い込む。数日前に寛から教えてもらった“すき焼きの裏技”についての記事で好感触を得た優は、寛と秀平に仕事が決まったことを意気揚々と報告するが…? 取材の対象的に、まったく交わることなどないと思っていた優と秀平だったが、ある出来事が意外な繋がりを導き出すことになり…!?
ある日、和田優(相葉雅紀)のもとに結婚式の招待状が届く。差出人は3年前に「話がつまらない」という理由で優に別れを告げた元カノだった。 数日前に祖父の寛(段田安則)が「オンナにフラれた」と涙していたことを思い出した優は、寛と彼女・冬木亜蓮(草刈民代)とのなれそめを聞く。優はそのことを記事にするも、上司の三ツ村翔星(正門良規)から「ハイターゲットに向けた記事はいらない」とあっさりボツに! 元カノの結婚式に出席することに、寛と父の秀平(佐々木蔵之介)からアレコレ言われながら迎えた披露宴当日――優は会場で戸倉ほのか(宮澤エマ)と出会う。なんと、披露宴の途中にもかかわらず帰る、というほのかとともに会場を抜け出した優。自宅まで送ってもらう車の中で“マスコミ三世代”に感心され、「かっこいいお爺様とかっこいいお父様にもお目にかかりたい」というほのかに圧倒された優は、和田家に遊びに来たいという頼みを受け入れてしまう。 次の週末、和田家にやってきたほのかは、持ち前の知識と積極性で寛と秀平とあっという間に打ち解けた上、優に好意を示し、急接近するが…!?
新総理が誕生し、組閣のニュースが伝えられる中、“将来の総理大臣候補”と言われる清宮恭介(高橋光臣)が国土開発大臣として初入閣して大きな話題を呼ぶ。 和田家ではいつものように、新内閣について秀平(佐々木蔵之介)と寛(段田安則)の間で討論が。しかし優(相葉雅紀)は、2人が密かに話していた「あの子を守れ」「りえ(小池栄子)さんもそれを望んでいる」という会話が気になっていた。思い切って「初入閣する清宮さんってどういう人なの?」と尋ねてみる優だったがはぐらかされ…。 しかし優は、まだりえが亡くなる前、夜遅くに自宅で言い争っていた秀平とりえの口から“清宮”という名前が出ていたことを鮮明に覚えていたのだった…! そんな中、優は『バズとぴ』の三ツ村翔星(正門良規)に依頼され、千葉県のカッパ祭りの取材へ。なぜか祭りに参加する羽目になってしまった優だったが、偶然その帰り道に、トンネル崩落事故の現場を視察に来た清宮と出会う。 その映像を目にした秀平は、清宮に関するある衝撃的な事実を優に明かし…!?
「お母さんを死に追いやったのは清宮恭介(高橋光臣)とその父親だ」――父・秀平(佐々木蔵之介)からりえ(小池栄子)の死に関する新事実を聞かされた和田優(相葉雅紀)は、あまりの衝撃に動揺を隠せずにいた。ずっと知りたかったことを知ることができた一方で、「あまり突っ込みすぎると命の危険にさらされる」という秀平の言葉も重くのしかかる。寛(段田安則)からも、「容易に動くんじゃないぞ」と念を押され、ますます自分の身の危うさを自覚する優だった。 そんな気分だからか、『バズとぴ』の記事を書こうとしても思うようにネタも浮かばず…。会社に呼ばれた優は三ツ村翔星(正門良規)から新しいライターを紹介され、「頑張らないと居場所なくなりますよ」とはっぱをかけられてしまう。 気もそぞろに日々を過ごしながら、ふと気づくと誰かに尾行されているような気配を感じる優。朝食をとりながら、そのことを秀平と寛に打ち明けてみるものの、2人からは「そんなに怖がることはない」と諭されてしまう。しかし、優の代わりに買い物に出た寛も同じように尾行され…。やがて明らかになった怪しい影の正体は、驚くべき人物だった! そんな中、なかなか原稿を上げてこない優を心配した三ツ村と志麻さと美(石川恋)が和田家にやってくる。寛も交え、酒を飲み始めた4人は次第に意気投合し…?
和田寛(段田安則)の恋バナを題材に記事を書いた優(相葉雅紀)だったが、思うようにビューが伸びず三ツ村翔星(正門良規)から扱う題材について指摘を受けてしまう。さまざまな記事内容を提案するも、「ユーザーの好みに合わない記事を出すのは書き手の自己満足でしかない」とあしらわれ…。 そんな優のもとに、ある日ネットニュースサイト『ニュース・チェイス』編集部の片岡直樹(野間口徹)から連絡が来る。奇しくも『バズとぴ』の方針に疑問を抱いていた優。寛からは「不義理をしても羽ばたいたほうがいいときはある。波に乗らないでどうする」と背中を押され、片岡に会ってみることに! すると、思いがけず『バズとぴ』での記事を絶賛され、“専属契約”まで提示された優の心は大きく揺れ動き…? そんな中、優の異変に気付いた志麻さと美(石川恋)が和田家にやってくる。転職に悩んでいることを告白しつつも、「三ツ村を裏切るのが…」と迷いを見せる優に、志麻は意外な言葉を。その言葉をきっかけに、優は『ニュース・チェイス』への転職を決意する! その頃、虫歯の痛みに苦しんでいた秀平(佐々木蔵之介)は、仕事の合間を縫ってようやくデンタルクリニックへ。治療後すぐに会社に戻りたい秀平だったが、突然現れた女性・岸文子(堀内敬子)が順番を譲ってほしいと懇願してきて…?
山路食品グループの代表・山路有美(かとうかず子)の失踪事件がワイドショーや週刊誌を賑わす。和田秀平(佐々木蔵之介)が総合プロデューサーを務める『フロンティアニュース』では、週刊誌の後追いはしない主義の秀平とスタッフの間で意見の対立が…。 そんなある日、秀平は数日前にデンタルクリニックで出会った女性・岸文子(堀内敬子)と再会する。実は文子は、以前に寛(段田安則)に関する「ワダカン、未だ衰えず」という記事を配信した『週刊アスタ』の編集長だった! 秀平が寛の息子だと知った文子から、『週刊アスタ』内の“家族の肖像”というコーナーへの登場を打診され、秀平は「ありえない」と一蹴するが、寛が勝手に取材を引き受けてきてしまう! 一方、ヘッドハンティングされ一時は別のネットニュース媒体に移っていた優(相葉雅紀)は、無事『バズとぴ』に復帰。さっそく“話題の町中華”の取材に出かけることになる。 寛から、駆け出しの頃によく行っていた中華料理店で毎日冷やし中華を食べていた、という話を聞いた優は、その店を取材することに。店を訪れた優は、ひとりで切り盛りする店主の幸子(梅沢昌代)の忙しそうな様子に、思わず手伝いを。優の取材をきっかけにとんでもない事態へと発展していく…!
『週刊アスタ』の“家族の肖像”グラビアをきっかけに、和田家の周辺は再び慌ただしさを見せ始める。 秀平(佐々木蔵之介)は岸文子と付き合い始めることになり、優(相葉雅紀)のもとにはグラビアを見たという戸倉ほのか(宮澤エマ)から「今度またおうちにお邪魔したいな」という連絡が…。自分のことを振った彼女がなぜ今さら…、と思う間もなく、さっそくほのかが和田家を訪ねてきてしまう! “いろいろあった”ほのかの突然の来訪に戸惑う優、秀平、寛(段田安則)。優の恋心は、ほのかと志麻さと美(石川恋)の間で揺れ動くことに…? そんな中、『週刊アスタ』のスクープで清宮恭介国土開発大臣(高橋光臣)に、違法献金疑惑が持ち上がる!『フロンティアニュース』で清宮の疑惑を追い始めた秀平は、26年前から続く清宮との因縁に、再び向き合うことに…。 やがて秀平は26年前のりえ(小池栄子)の死の真相を知る人物にたどり着く。そして、秀平と優は、ついに衝撃の事実を知る!
ついに母・りえ(小池栄子)の死の真相にたどり着いた和田優(相葉雅紀)と秀平(佐々木蔵之介)。26年前、りえを殺したのは現国土開発大臣の清宮恭介(高橋光臣)だったのだ! 秘書の証言をもとに真実を報道しようと動き出す秀平だったが、寛(段田安則)は、その結果秀平が窮地に立たされる可能性もあることを危惧。「秀平は矢面に立たされ、『フロンティアニュース』も終わるかもしれない」と忠告するが、秀平の決意は固く、とうとうその思いを尊重することに…。 リスクヘッジのため、『週刊アスタ』の編集長・岸文子にも清宮の件を共有し、秘書の証言VTRの編集も自ら手掛ける秀平。そしていよいよ『フロンティアニュース』で清宮の罪を明らかにする日がやってくる…! 一方、優と志麻さと美(石川恋)の関係にも新たな動きが。そして亜蓮(草刈民代)と結婚した寛も、亜蓮が「どうしても叶えたい」という願いを叶えてあげることに。秀平と文子の恋にも進展があり、和田家の男たちの恋もさらに加速していき…?
最初の数話は、ゆるい日常垂れ流しのような感じがして飽きが来てしまったのだが、それは序盤だけ。数話超えて中盤に差し掛かると、登場人物の関係性や言動に変化が現れて、ゆるい日常ながらも刺激的なモノになる。…
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