漱石枕流

天才少女ドギー・カメアロハ シーズン1の漱石枕流のレビュー・感想・評価

3.3
〝14歳で医大卒業〟に「そんな馬鹿な!」と思ってしまった私・・・ しかし検索してみると実在する最年少医師が17歳とのことなので、まったくあり得ない話ではないとわかった次第。実際にこんなにキュートで仕事に献身的なドクターがいたら、一度かかってみたい気はする。

テーマは〝仕事と青春〟の両立。天才だから頭は切れるし知識も豊富だが、同年代とつるむ機会がなかったツケにとまどう展開に。もっともコメディーなのでリアルには描かれていないが〝知能指数が高ければ人生もうまく行く・・・とはかぎらない〟ことに気づかせてくれる。

ところで不満がふたつ。私がこの作品を観たのは、ハワイが舞台だからである。よって数年前の旅行の際、目にした街並みを期待した。が、どうもホノルル市街であまりロケを行うことができなかったようだ。第9話だったか、ラヘラがローラースケートで駆けつけるワンシーンだけ、ワイキキビーチに面した通り(たぶんカラカウア・アベニュー)が出てきた。ここくらいか。

もうひとつの不満は、タイトル。ぱっと見て、頭に入ってきにくい。これはマイナスだと思う。どうしてこんな長ったらしいのだろう・・・と思ったら、この作品は昔あったテレビドラマ『天才少年ドギー・ハウザー』のリブート版だからだという。

このタイトルにすることが製作条件だった可能性があるので、仕方がないのかもしれないが。ちなみになぜこれを私が気に入らないかと言うと、元になったドラマを知っているひと以外、主人公が医師だとわからないからだ。

ちなみに原題は『Doogie Kealoha, M.D.』なのでこの点に関して問題がない(M.D.は医学博士の意)。個人的には『少女ドクター・ラヘラ』くらいでよかったのだと思っている(ただカメアロハを省くとハワイが舞台だとわからなくなってしまうので、ここも悩ましいのだが)。

[ドイツ語吹替+日本語字幕]2021/12/01-10 Disny+
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