『言っておくが“カルト”という言葉は大嫌いだ。“信仰”と呼んでくれ』
鑑賞期間：2022/1/16～1/23
2022年3本目
ジェームズ・ワンが製作総指揮に名を連ねるNETFLIXオリジナルホラー
【総評】
ファウンドフッテージ×カルト×超常現象の組み合わせのホラー作品で、この手の作品
を見慣れている人からすれば新鮮さにやや欠ける内容ではある。ジャンルの肝を抑えた堅実な作品ではあるものの、テンポが鈍重なため退屈な時間が続く。
【良】
ファウンドフッテージの強みを活かした解像度の低い映像の質感や、ヴィッサーの住人達の大合唱など、不気味でしっかりとホラーとしての雰囲気づくりはできている。アーキビストである主人公のスキルがストーリーを大きく動かしている点も良。映像媒体の持つ超自然的特性への解釈も古典的とはいえ、見せ方として面白かった。
【悪】
テンポが非常に悪い。特に前半4話(全8話構成)は大きく物語が動かず、不可解な現象もすべて夢として片付けられる。ホラーの特性上仕方のない部分もあるが、「何が起きているのか？」という問いに対して、回りくどく要領を得ない回答しかできておらず、なおかつその問答が何度も繰り返されるため、どうしても話が停滞している様に感じてしまう。話の分かる主人公の相棒であるマークを早い段階で物語にしっかり絡ませていれば、ストーリー運びがスムーズに進んだのでは？
【まとめ】
ジェームズ・ワンのネームバリューに釣られて見てみたが、最後まで見るのは少々しんどかった。S2を見るかは微妙なところ…
以上
